Apple Intelligenceから見る今後のAIとの関わり方
日本時間6/11に、Apple社がWWDC(Worldwide Developers Conference)2024を開催しました。
その中で、特にAI関連で注目すべきはAppgle Intelligenceでした。
WWDC2024
Apple Intelligence 5minutes (時間がない方はこちらをご覧ください!)上記動画は英語スピーチですが、YouTubeの機能で翻訳が可能であるのでぜひご覧頂ければと思います!
ここで強調されているなと思ったのが「Personal Context」と「Private Cloud Compute」です。
Personal Context
これまで生成AIでは多くのサービスが提供されてきましたが、その多くがCloud上でした。
また、生成AIは多くの知識を持っているものの人間個人個人のことは良く知りません。
「Personal Context」はまさに個人に注目した概念で、iPhoneやmac上でAIを動かすことで、使っているユーザのことを学習してパーソナライズされたAIのアドバイスが可能になってくると思います。
Copilot+PCも端末上でAI(SLM)を動かしてより高速な生成AI利用が可能となりましたが、「Personal Context」はさらに個人にフォーカスしたものとなります。
iPhone片手に気軽にAIを使えるようになることで、さらにAIを利用する人が増えてくると思います。また、AIバディが実現するのもそう遠くない未来となると思われます。
Private Cloud Compute
iPhoneやmacではAIを動かすには処理性能に限界があります。
紹介があったのが、iPhoneやmacの処理性能ではさばききれないAI処理はクラウド上で実行してもらうとのことです。
しかも、Private Cloud Computeという概念で、クラウド上に情報を残さない仕組みのようです。
あくまでも問いに対する回答を返すだけために存在しているようです。
端末の処理性能には限界がありますし、みんながハイエンドモデルを使っているわけではないため、この仕組みは画期的だと思います。
このような安全なAIサービスが増えてくると、世の中のAIへの理解が深まり、活用する雰囲気を醸成される期待が高まります!
提供時期
下記サイトによると、今年の秋にアメリカ(英語)でベータ版として提供されるようです。他言語については来年中に提供される予定とのことです。
少し時間がかかりますが、今後いろいろ情報がでてくるはずなので、注目していきましょう!
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