RustとTauri 2.0 をさわってみた Part.1 ~環境構築&サンプルアプリを起動する~
最近、Rustに関するトピックが日に日に増加している印象です。
Rustが気になって調べてみると「パフォーマンス」・「信頼性」・「生産性」と開発者が欲するパワーワード三銃士が並んでおり、それからずっと気になっているプログラミング言語でした。
しかし、気になり始めた当初はCやC++の代替といったイメージが強く、手を動かすとなる高いハードルを感じていました。
腰が重くなっているときに目にしたワードが「Tauri」です。こちらも既にトレンドだと思いますが、Rustを利用したクロスプラットフォーム対応のデスクトップ/モバイルアプリケーション開発用のフレームワークです。
RustとTauriのどちらも触ってみたいと思って数ヶ月。
気づいたらTauriも安定版が2.0になっていました。
年末の(頭の)大掃除も兼ねて、そろそろRustとTauriを実際に触ってみることにします。
今回はTauriの公式ドキュメントに従って環境構築から開発サーバー起動までを体験します。
まずは環境構築
兎にも角にもまずは環境構築。筆者はMacを利用して作業を進めます。
Tauriの公式ドキュメントがそれぞれのOSに対応する導入方法を記載しているのでそちらをご参照ください。
Tauri Prerequisites
私も公式ドキュメントの順に沿って環境構築を進めます。
-
OSに必要なパッケージのインストール (Mac)
MacはXcodeの準備があれば問題ありませんでした。(対応済みのため割愛) -
Rustのインストール
curl --proto '=https' --tlsv1.2 https://sh.rustup.rs -sSf | sh
# PATHを通す
. "$HOME/.cargo/env"
必要に応じてモバイルアプリ用の設定やNodeの準備もドキュメントに沿って進めましょう。
私はどちらも環境が用意されているので、今回は割愛します。
Hello Tauri (初期プロジェクト作成〜開発サーバー起動まで)
引き続き公式ドキュメントのTauri Create a Projectに沿って、準備を進めます。
プロジェクトを作成するためのオプションが複数ありますが、今回はドキュメントに従ってバニラテンプレートを利用します。
私の環境ではドキュメント通りのコマンドだとうまく動かなかったので、コマンドを分解して実行しました。
curl -o create-tauri-app.sh https://create.tauri.app/sh
sh create-tauri-app.sh
# プロジェクト作成後create-tauri-app.shは削除しました。
作ったプロジェクトの情報は下記
上記のように、開発する上で不足しているパッケージがある場合、そちらも表示されます。
表示がある場合は指示に従ってインストールを進めましょう。
※私の場合はcargo install tauri-cli --version '^2.0.0' --locked
を追加実行しました。
あとは下記コマンドを実行して開発サーバーを立ち上げることができます。
cd hello-tauri #作ったプロジェクト名
cargo tauri dev #※下記注釈参照
※Choose which language to use for your frontend
で自分が選択した言語に合わせてコマンドを選択しましょう。
コマンドを実行するとウィンドウが表示されました!
まとめ
今回はTauriの公式ドキュメントに従って環境構築から初期プロジェクト作成、開発サーバー起動までを実施しました。
Webアプリ/モバイルアプリの開発経験があればドキュメントのコマンドを順に実行するだけで簡単にアプリ起動まで体験することができると思います。
環境構築のパートが丁寧なので、開発経験がない人でもドキュメントを活用して進められそうです。
次回はモバイル(Android/iOS)でサンプルアプリを起動します。
→RustとTauri 2.0 をさわってみた Part.2 ~Android/iOSでサンプルアプリを起動する~
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