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12 Days of OpenAI レビュー - Day 7/8/9

に公開

OpenAIが発表中の12 Days of OpenAIをレビューしてみよう!Day7/8/9

目的

アクセンチュアの仲間達がリレー形式で、12 Days of OpenAIについてそれぞれの思いでレビューをしています。
Day1/2/3の記事はこちら。
Yasunari Ichimura
https://zenn.dev/acntechjp/articles/1a9a387a7e8e83
Day4/5/6の記事はこちら。
Jeong Seungchul
https://zenn.dev/acntechjp/articles/34056a820761c7

12 Days of OpenAIとは?

ChatGPTのOpenAIが、2024/12/4に12日間にわたって新技術発表を毎日を行う「12 Days of OpenAI」を告知し、日本時間の2024/12/6 3:00AMから早速Day1の発信が始まりました。
本記事投稿時点では、Day12まで発表されています。


Day7 ~ ChatGPTの新機能「Projects」

Day7で発表された新機能は「Projects」です。
Projects昨日は主に以下の機能を実現します。

  • チャットをプロジェクト単位で管理
  • ファイルをアップロードして参照
  • カスタム指示機能

それでは一つずつ紹介していきましょう。

プロジェクト単位で管理

Projects機能によってChatGPTとのやり取り(履歴)をプロジェクト単位で切り分け、管理することが可能になりました。
これまでもチャットの履歴は残っていましたが、それを用途別、テーマ別にグルーピングすることが出来るようになり、ChatGPTを使えば使う程履歴がたまって過去の履歴を検索したりすることが難しくなっていたユーザーにとってはかゆいところに手が届くような機能になっています。
1年散らかした部屋を年末に大掃除するような感覚でしょうか、整理することが好きな筆者にとっては地味ながらもうれしい機能です。

ファイルアップロード

Projects機能ではPDF,Excel,CSVファイルetcをアップロードすることでChartGPTに任意のファイルを参照してもらうことが出来ます。
用途別にグルーピングが出来るようになったため、プロジェクト単位でごとに必要なファイルをアップロードして参照させることでより正確で実務的な回答を得られることになりそうです。RAGのようにChatGPTを学習させることが出来るというイメージがピンとくるかと思います。

アップロードできるファイル数には上限があるようで、最大で20個までとなります。
どうやら雑多にファイルを参照させることで逆に回答の制度が落ちたとのレビューもあったためなんでもかんでもアップロードするというのは避けた方が良さそうです。

カスタム指示

プロジェクトごとにChatGPTをカスタマイズ出来る機能です。
具体的にはChartGPTの口調であったり、特定の条件を考慮するように指示したりすることが可能になっています。

Day7まとめ

簡潔ですが以上がDay7のまとめになります。
用途別に履歴を管理し、出力結果をユーザーが求める条件で調整出来るようになりました。個人の利用に留まらず、組織的な利用を見据える一歩となり、より実用的な進化を果たしたと言えるのではないでしょうか。

Day7の動画はこちら

https://youtu.be/FcB97h3vrzk

Day8 ~検索機能「ChatGPT search」

Day8で発表された機能は検索機能である「ChatGPT search」に関するものでした。
こちらはインターネット上の情報を検索してリアルタイムの情報を返してくれる機能になります。
これまで有料ユーザー向けに公開されていた機能でしたが、今回無料ユーザーも含めて公開されることになりました。
これで誰でもネット上の情報をもとに最新情報をChartGPTと会話することが可能になります。

以下のようにソースとともに検索結果を教えてくれます。(3つ聞いたのに2つしか答えてくれませんでした。。。)

また今回音声検索(Advanced Voice Mode)の利用も可能になりました。
アレクサに話しかけるような感覚でChartGPTとやりとりすることが出来るようになっています。

Day8まとめ

おもに無料ユーザー向けのアップデートということでよりChatGPTを使いやすくなった印象です。ここでは取り上げませんでしたが検索機能自体も進化しており、ChartGPTを活用するシーンが今後より一層増えていくだろうなと感じています。

Day8の動画はこちら

https://youtu.be/OzgNJJ2ErEE

Day9 ~「Mini Dev Day」

Day9は開発者向けのアップデートになりました。
o1モデルのAPIが公開されました。さらにAPIの新機能も続々と追加されています。
ここでは主な機能を簡単に取り上げたいと思います。

関数呼び出し

関数を呼び出すことで、バックエンドからのデータ取得を実現できます。
ChartGPTに計算や推論、データ分析をさせ、システムに値を返却することが出来るため、
システム自動化の幅が広がっていくと考えられます。

思考時間の設定

AIの思考時間、計算時間を開発者側で設定することができるようになりました。
リアルタイムに近いパフォーマンスが求められるようなシステムでも、AIのパフォーマンスをコントロールすることで有効的な利用が可能になりそうです。

メッセージ機能

出力結果に特定の指示を与えることが出来るようになりました。
これにより、特定の要件に合わせたアプリケーション開発を実現することが可能となります。

Day9まとめ

Day9は開発者向けの発表でした。今後より一層ビジネスシーンでの利用が増えていくことになりそうです。
生成AI関連の開発業務のデマンドが高まった際に対応できるよう今から術を身に着けておきたいですね。

Day9の動画はこちら

https://youtu.be/14leJ1fg4Pw

さいごに

以上でDay7/8/9のレビューとなります。
筆者はまだ生成AIを利用したシステムの開発、運用を経験したことはないですが、組織内でもホットなトピックの一つなので、感度高くキャッチアップしていきたいと思います。
年末は実際に手を動かしてChatGPTだけでなく多種多様な生成AIツールに触れるようにしたいです。

Day10/11/12も次のメンバーが執筆してくれるので楽しみにしてください。

Accenture Japan (有志)

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