📽️

Manim×AIエージェントで実現!“全部自動生成”でつくるAI解説動画

に公開

はじめに

まずはこちらの動画をご覧ください。

📺 Self Attention機構の解説動画(YouTube)
https://youtu.be/RI2uj8s5th8?si=D1YiZTdsh13gNAEr

いかがでしょう?
AIの仕組みをこんなに美しく、しかも自動で解説動画にできるなんて「自分でも試してみたい!」と思いませんか?

実はこの動画自体は、コードから機械的に自動生成したものです。

  • アニメーション → Pythonライブラリ「Manim」でコードから生成
  • Manimコード → AIエージェントに依頼して自動生成
  • セリフ → AIエージェントに依頼して自動生成
  • 音声 → 音声生成AIサービスを別途活用して自動生成
  • 完成動画 →音声と動画を統合

この記事では、その中心となるManimの魅力を紹介し、制作事例を解説します。


Manimとは - 数学的表現をアニメーションに変えるライブラリ

Manim(Mathematical Animation Engine) は、3Blue1Brown の Grant Sanderson 氏が開発したPythonライブラリです。

特徴

  1. コードから直接アニメーションを生成
    編集作業なしで、数理的に正確な動画が作れる。
  2. 数式・行列・図形を動的に表現
    抽象概念を「動き」で直感的に理解できる。
  3. 教育・研究に最適
    理論の再現性を保ちながら、美しい可視化を実現。

例:円から正方形への変形

circle = Circle()
square = Square()
self.play(Transform(circle, square))

この3行だけでアニメーションが生成されます。
「手作業で動画編集」ではなく「コードを書くだけで自動生成」できるのがManimの最大の強みです。


制作事例:Self-Attention機構を可視化する

今回試作した動画は、自然言語処理の基盤技術である Self-Attention機構 を題材にしました。

生成AIの仕組みとして重要であるSelf-Attention機構の文脈理解の仕組みを動画として可視化してみました。

  • アテンション重み行列
    数値の変化を動的にアニメーション化。
  • 双方向の関連性
    「猫が」→「好き」と「好き」→「猫が」の非対称性を比較表示。

これらをすべてManimでコードから自動生成しています。


自動生成ワークフロー:AIエージェント+音声生成AIサービス

今回の動画は 人手での編集作業を一切行っていません。

  • スクリプト作成 → ClaudeCodeにアイデアを投げ、Manimコードを生成
  • アニメーション生成 → コードを実行し、自動で動画化
  • 音声生成 → Fish Audioでナレーションを自動合成
  • 統合 → 映像と音声を組み合わせて完成(ClaudeCodeへ依頼)

まとめ

  • Manimは数理的概念をすべてコードから自動生成できるPythonライブラリ
  • AIエージェント+Manimu + 他の音声生成AIサービスを組み合わせれば音声付き解説動画を自動で生成できる

「人が手で作る」から「コードとAIで自動生成する」へ。
今後の教育コンテンツや技術解説は、こういった形で自動生成するのもありかもしれませんねー。


参考資料

Accenture Japan (有志)

Discussion