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【検証:朗報】AI×RPA:ClaudeからUiPathを実行できるか?

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投稿数は少ないですがイノベーションの可能性を想起させるような、そんな凄腕スナイパーのようにピンポイントヒットを狙ったアイディアや検証結果などを投稿していきます(意気込み)

Claude Desktop+MCP(Filesystem)を使ってファイル操作ができることを知りピンと来ました。
これができるなら、UiPathを実行できるんじゃないか?・・・と。
もし、ClaudeのリクエストからUiPathを実行できるなら、これはすげーぞ!?(妄想に耽る。。。

検証の目的

AI×RPAで自分専用のバトラーを手に入れる

  • 1つのAIエージェントになんでも依頼したい(チャネルの1本化。自分専用の執事が欲しい)
  • AIエージェントになんでもやらせても、分析/出力結果の精度を低下させたくない
  • 再現性/確実性のあるオペレーションの自動化を実現したい
  • 後からいくつでも、別の依頼/指示用のロボを追加できるようにしたい

結論

Claude Desktopに入力されたリクエストから、リクエストに応じたUiPathロボを実行できることがわかりました(パチパチパチパチ、ドンドンドン パプ♪パプ♪)

検証概要

Claudeへ自然言語でリクエスト(依頼/指示)を入力し、リクエストに応じたプロンプトを実行し、プロンプトに応じたファイルを出力させる

検証方法とアーキ概要

  1. Claude Desktopにユーザがリクエストを入力
  2. Claudeは入力内容とCSVファイルを理解/分析する
  3. Claudeは、CSVファイルに記載されたプロンプトを、リクエストに応じて実行する
  4. リクエスト内容ごとに異なるファイルをOneDrive上に作成する
  5. ファイル作成をトリガーにPower Automateが実行される

<イメージ:アーキ概要>

検証観点/検証結果

No 検証結果 検証方法 検証観点 備考
1 可能 実機 CSV内の行ごとに異なるプロンプトを記載し、各行のプロンプトを理解/判断し、次のプロンプトを実行できるか 条件分岐による行のスキップ
2 可能 実機 Claude Desktop+MCP(Filesystem)を使って、依頼/指示ごとに異なるファイルを、OneDrive上に作成できるか 同期されているOneDriveのパス
3 可能 実機 OneDrive上に作成されたファイルをトリガーにPower Automateを実行できるか
4 可能 机上 Power Automateで作成されたファイル名を識別できるか ネット上の調査で実現性を確認
5 可能 机上 作成されたファイル名に該当するUiPathをPower Automateから実行できるか ネット上の調査で実現性を確認

システム要件

  • Claude Desktop
  • Node.js
  • Power Automate
  • OneDrive    ※Power Automate からアクセス可能であること

検証結果詳細/エビデンス

準備①:CSVによるプロンプト

Promptを下図イメージのように準備します。このプロンプトではリクエストが「いぬ」の場合は「pocDogs.txt」ファイルを、「ねこ」の場合は「pocCats.txt」ファイルを、それ以外の場合「pocNotAnimal.txt」ファイルを出力することを指示ています。

<イメージ>

準備②:Power Automate:ファイル作成時にメール送付

ファイル作成をトリガーにメール送付するPower Automateを作成。今回はどんなファイルができても同じメールを送付するようにしてます。

<イメージ>

Claude Desktopの入力と出力結果

<Claude入力/分析結果>
初回の入力のみ、CSVファイル「pocChainPrompt.csv」を読み込み、理解してから順次実行することを指示しつつ、リクエストを入力します。
ここでは「いぬ」というリクエストを投げてるので、「pocDogs.txt」というファイルが作成される想定です。


<ファイルの出力結果>
想定通り「pocDogs.txt」ファイルが出力されました。

<Power Automate実行(メール送信)>
OneDrive上のファイル作成をトリガーにPower Automateも実行できていました。


<Claude入力/分析結果>
今度は直接的な単語ではなく、犬に関連する「ゴールデンレトリバー」というリクエストを投げました。これは「いぬ」と認識されて「pocDogs.txt」というファイルが作成される想定です。

<ファイルの出力結果>
想定通り「pocDogs.txt」ファイルが出力されました。

<Power Automate実行(メール送信)>
OneDrive上のファイル作成をトリガーにPower Automateも実行できていました。


<Claude入力/分析結果>
続いて「東京ディズニーランド」というリクエストを投げました。「いぬ」、「ねこ」以外なので「pocNotAnimal.txt」というファイルが作成される想定です。

<ファイルの出力結果>
想定通り「pocNotAnimal.txt」ファイルが出力されました。

<Power Automate実行(メール送信)>
OneDrive上のファイル作成をトリガーにPower Automateも実行できていました。


<Claude入力/分析結果>
続いて「アメリカンカール」というリクエストを投げました。こちらは「ねこ」と認識されて、「pocCats.txt」というファイルが作成される想定です。

<ファイルの出力結果>
想定通り「pocCats.txt」ファイルが出力されました。

<Power Automate実行(メール送信)>
OneDrive上のファイル作成をトリガーにPower Automateも実行できていました。

まとめ

いかがでしたか?

CSVでプロンプトを用意することで簡易的なチェーンプロンプトが作成でき、これによりリクエストの分析と応答の精度がかなり向上すると期待できます。

そしてClaude Desktop+MCP(Filesystem)からPower AutomateがトリガーからのUiPath実行が可能になります。

業務オペレーションにおいては同じ操作を繰り返すことが業務品質向上につながります。この再現性についてはAIが苦手であり、また、どこまで行っても人の確認が必要です。

そこでオペレーションについては再現性が高く、構築時においてテスタビリティが高く品質が担保されているUiPath(RPA)を活用できないかを常々考えていました。

この検証結果により、AI×RPAの新たな可能性 が見えてきませんでしたか?

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!!

Accenture Japan (有志)

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