Power BIのプロセスマイニングを使ってみた!
1.はじめに
プロセスマイニングは、基幹システムや業務システムに蓄積されたイベントログ情報を元に、ソフトウェア上で業務プロセスを可視化し、分析・業務改善の検証に役立つソリューションになります。
CelonisやUiPathを初めとして様々な製品・サービスが提供されていますが、Microsoft社が提供するPower BIでもプロセスマイニングが利用できます。
今回はPower BIのアドオン機能である「PAFnow」を用いたプロセスグラフの作成方法についてご紹介します!
2.プロセスグラフの作成方法
お使いの端末にPower BI Desktopをダウンロードし、サインインされていることが前提となります。
プロセスグラフは下記6ステップで作成できます。
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ステップ1:Power BI Desktopを起動後、「視覚化」メニューにある・・・をクリックし、「その他のビジュアルの取得」をクリックします。
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ステップ2:ポップアップ画面の検索バーで”celonis”と入力して表示された「PAFnow Process Mining」をクリックします。
※ここで”celonis”と入力した理由は「補足」で簡単に触れます。
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ステップ3:「追加する」をクリックします。
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ステップ4:「視覚化」メニューにアイコンが追加されていればOKです。
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ステップ5:プロセスグラフを作成する為に必要なデータを読み込みます。
最低限Activity、Case ID、Timestampが含まれるデータが必要になります。
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ステップ6:追加されたアイコンをクリックして各項目にデータをセットすると、プロセスグラフが完成します!
3.さいごに
いかがでしょうか?Power BIでもプロセスマイニングできそうだなと思いませんか?
他にも属性情報を追加することで下記のようなダッシュボードをクイックに作成することができます。
有償のライセンスを適用すると拡張機能があるとのことでPower BIのプロセスマイニングでどこまでできるのか、有償ライセンス適用版の違いや他プロセスマイニング製品との比較もやっていきたいと思います!
皆さまもご興味があればPower BIのプロセスマイニング是非とも試してみてください!
4.補足
実は今回の機能ですが、元々はPAF社が提供する「PAFnow」というツールだったのですが、
2022年にCelonis社がPAF社を買収したので、現時点ではPAFnow by Celonisになっています。
Discussion
業務で使うシステムが、最低限必要な3カラムを出力出来さえすれば、プロセスマイニングできるということですね。統一規格として業務システム出力必須になるとよいのに。。
私もそう思います!
統一規格として業務システムが出力できるようになればプロセスマイニングなどのデータ分析手法がより幅広く活用できるようになり、組織全体の業務プロセス改善を目指せるようになると考えています。