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Claude AI開発料金30%オフ、リモートMCP、Advanced Research、MCPトグルなど発表!

はじめに

日本時間2025年5月2日に、AnthropicからClaudeについてアップデートがいくつかありました!見ていきましょう!

  • リモートMCPサーバが利用可能になった
  • Advanced Researchが利用可能になった
  • MCPについてToolごとにトグルでOn/Offできるようになった
  • MAXプランでClaude CodeがAPI課金せずに利用できるようになった
  • オプトインプログラムに協力することでClaude Codeのトークン料が30% Offになった(2025年7月31日まで)

リモートMCPサーバが利用可能になった

https://www.anthropic.com/news/integrations
こちらの機能は2025年5月2日時点だとMAX、Team、Enterpriseプランのみで、順次Proプランにも適用されるそうです。

これまで、Claude for desktop上でPC上のMCP Serverの利用ができませんでしたが、リモートのMCP Serverも利用可能になりました!これにより、様々なネット上のサービスがLLMを使って利用できるようになります。2025年5月2日時点で確認できている範囲で利用可能なサービスを見ていきましょう。


Atlassian Jira

サービス概要

ソフトウェア開発向けの 課題管理/アジャイルPMツール。Issue、ボード、バックログなどで開発タスクを可視化・追跡ができます。

Claudeができる操作

https://www.atlassian.com/blog/announcements/remote-mcp-server
https://www.atlassian.com/platform/remote-mcp-server

  • チケット(Issue/Epic 等)の 検索・作成・更新
  • スプリントの進捗取得、レポート生成
  • 複数チケットの一括作成

具体的ユースケース

  • 会議メモからタスクを抽出し 一括でJiraチケット化
  • 「今スプリントの進捗を要約して」と依頼しレポートを受け取る

Atlassian Confluence

サービス概要

企業内Wiki/ナレッジ共有ツール。ドキュメント、設計書、FAQ などを階層管理でき、Jiraと連携しやすいです。

Claudeができる操作

https://www.atlassian.com/blog/announcements/remote-mcp-server
https://www.atlassian.com/platform/remote-mcp-server

  • ページ/スペースの 検索・要約
  • 新規ページの作成・更新

具体的ユースケース

  • ミーティング後に「議事録ページを作って」と頼み、内容を自動下書き
  • 「オンボーディング手順を教えて」で関連ページを要約付きで提示

Zapier

サービス概要

コード不要でアプリ間を連携する 自動化プラットフォーム。IFTTT型のZapで業務フローをつなげることができます。

Claudeができる操作

https://www.linkedin.com/posts/wadefoster_zapier-mcp-now-connects-to-claude-by-anthropic-activity-7323742676799946752-yIZV?utm_source=share&utm_medium=member_desktop&rcm=ACoAAExWsxgBDugqsX3KQoKntW4ExKBqCWNPp9o
https://zapier.com/mcp

  • 8,000以上のアプリ に対して Zap(ワークフロー)の実行・作成
  • マルチステップ自動化のトリガー

具体的ユースケース

  • 「新規リードが来たらSlack通知+Asanaタスク作成」を会話だけで設定
  • 定例会議前に HubSpot→スプレッドシート→メール送信 を自動実行

Cloudflare

サービス概要

CDN・DDoS防御・DNS・サーバレス(Workers)を提供する クラウドインフラ/セキュリティ基盤です。

Claudeができる操作

https://www.businesswire.com/news/home/20250501890304/en/Cloudflare-Helps-Anthropic-and-Leading-Tech-Companies-to-Unlock-Real-AI-Agent-Experiences-Through-Claude
https://github.com/cloudflare/mcp-server-cloudflare/tree/main

  • ログ・メトリクス解析、DNS/WAF設定確認、Workersデプロイ など
  • パフォーマンスやセキュリティ設定の診断

具体的ユースケース

  • 「昨晩レイテンシ急増の原因を調べて」で関連ログを要約提示
  • Firewall ルールの存在確認やEdgeデプロイをチャットから実行

Intercom

サービス概要

ライブチャットとヘルプデスク、AIボット(Fin)を備えた カスタマーサポートプラットフォームです。

Claudeができる操作

https://www.intercom.com/blog/introducing-model-context-protocol-fin/

  • 顧客チャット・チケット・ユーザプロファイルの参照/更新
  • サポートデータの分析・タグ付け

具体的ユースケース

  • 類似問い合わせが急増したら Linear/Jira にバグ登録 を自動化
  • 長文のチャット履歴を数行で要約し、回答文を下書き

Asana

サービス概要

タスク管理とガント/ボード機能を持つ チーム向けワークマネジメントツールです。

Claudeができる操作

https://developers.asana.com/docs/using-asanas-model-control-protocol-mcp-server

  • タスク/プロジェクトの作成・検索・更新
  • 進捗・期日の取得

具体的ユースケース

  • 会議議事録を渡して「タスクを分解して担当者に割当て」
  • 「このプロジェクトの今日時点の完了率を教えて」でレポート生成

Square

サービス概要

決済端末(POS)からオンライン決済、在庫・顧客管理まで揃う コマースプラットフォームです。

Claudeができる操作

https://developer.squareup.com/docs/mcp

  • 取引・在庫・顧客データの取得・更新
  • 注文や請求書の作成

具体的ユースケース

  • 「週末売上を店舗別にまとめて」で即座に売上サマリを取得
  • 在庫が閾値以下の場合に自動で再発注ワークフローを開始

Sentry

サービス概要

アプリのランタイムエラー監視・APMを提供する デベロッパー向けオブザーバビリティツールです。

Claudeができる操作

https://docs.sentry.io/product/sentry-mcp/

  • エラー/パフォーマンスデータの検索・要約
  • 発生頻度や影響範囲の集計

具体的ユースケース

  • 「過去1時間で一番多いエラーは?」で即答
  • デプロイ後の新規エラーを検知し Jira チケット化

PayPal

サービス概要

グローバル決済・請求・サブスク管理を提供する オンライン決済プラットフォームです。

Claudeができる操作

https://www.paypal.ai/

  • 取引履歴取得、請求書作成、返金処理 など
  • 売上分析やキャッシュフロー確認

具体的ユースケース

  • 「Acme社に$500請求書を送って」で即時発行
  • 週次売上レポートを自動生成しメール共有

Linear

サービス概要

高速UIとキーボード操作が特徴の モダンな開発タスク管理ツールです。

Claudeができる操作

https://linear.app/changelog/2025-05-01-mcp

  • Issue/Project の検索・作成・更新、コメント投稿

具体的ユースケース

  • チャットで決まった仕様をそのまま Linear Issue として登録
  • 「リリースをブロックしている未完了Issueを一覧」で障害物を可視化

Plaid

サービス概要

アプリと銀行口座を安全に接続する フィンテックAPIプラットフォームです。

Claudeができる操作

https://plaid.com/blog/plaid-mcp-ai-assistant-claude/

  • API使用量・Link成功率・エラー率等の指標取得
  • サポートチケットや共通エラーの分析

具体的ユースケース

  • 「月次のPlaid Link成功率をグラフで」と依頼し可視化
  • エラー傾向を自動診断し改善策を提案

ClaudeがハブとなりリモートのMCPが活用できるようになると、複数SaaSのデータと操作が「1つの会話」に集約されます。これにより下記のようなメリットが考えられ、業種を問わず 生産性と顧客体験を同時に向上 させることが期待できます。

  • 情報収集とアクションの往復時間を大幅短縮
  • レポート作成・タスク登録・エラー調査などのルーチンを自動化
  • 部門横断で迅速な意思決定と顧客対応が可能

具体的には下記のようなユースケースが考えられます。

期待できる効果 具体例
ツール間の橋渡し Intercomのサポートチャット→バグ検出→Jira/Linear課題化→Asana進捗→Confluenceドキュメント化までClaudeが1つの会話で自動実行
コンテキストスイッチ削減 「Q2プロジェクトの進捗と今週売上を教えて」で Asana+Jira+Square/PayPal データを一括要約
多段自動化 Zapierを介し「新規リード→メール送信→CRM登録→Slack通知」をClaudeが設定・実行
横断的インサイト Sentryエラー急増とIntercom苦情増加を突き合わせ、Cloudflareログも分析し原因を特定
誰でも使えるAI助手 コーディング不要で Square の在庫補充や PayPal 請求をチャットだけで操作でき、中小企業でも高度な自動化が可能

Advanced Researchが利用可能になった

こちらの機能も2025年5月2日時点だとMAX、Team、Enterpriseプランのみで、順次Proプランにも適用されるそうです。

DeepResearchのような機能となります。
「Research」ボタンをOnにするとユーザのリクエストを分解して、それぞれを深く調査してからレポートにまとめてくれます。ほとんどのレポートは5分から15分で完了するそうですが、より複雑な調査には最大45分かかる場合があるそうです。
調査時間の掛け方ですが、ユーザがある程度コントロールできると良いかなと思っています。

MCPについてToolごとにトグルでOn/Offできるようになった


これまでMCPを使う場合、「claude_desktop_config.json」に使用するMCPサーバを記述して、必要不要に応じて書き換えたり、JSONファイルを分けて管理する必要がありました。特に、使うMCPサーバの種類が増えていくと意図しないMCPを使ってしまうといったこともありました。このトグル機能を使うと「claude_desktop_config.json」を編集しなくても、Claudeの画面からOn/Off切り替えができるのでとても便利になりました。欲を言うと、例えばProjectごとにOn/Off管理ができるとより良いなと思いました。

MAXプランでClaude CodeがAPI課金せずに利用できるようになった

https://support.anthropic.com/en/articles/11145838-using-claude-code-with-your-max-plan
MAXプランに契約すると、Web、デスクトップ、モバイルアプリのClaudeと、ターミナルのClaude Codeの両方とが、1つの統合サブスクリプションでアクセスできるようになりました。これまで、Claude Codeを利用する場合は別途API利用料がかかっていました。
MAXプランへのアップグレードは (https://claude.ai/upgrade) でできます。

なお、Anthropicは下記要領でClaudeとClaude Codeを使い分けましょうとコメントしています。

  • Claude: 調査、計画、高度な思考
  • Claude Code: 実装と実践的なコーディングタスク

オプトインプログラムに協力することでClaude Codeのトークン料が30% Offになった(2025年7月31日まで)

https://support.anthropic.com/en/articles/11174108-about-the-development-partner-program
開発パートナープログラムへのご参加を選択すると、Claude 3.5 SonnetおよびClaude 3.7 SonnetモデルのClaude Code入力トークンが30%割引になるそうです!
このプログラムに参加すると、契約している組織内のすべてのユーザーのClaude Codeのセッションが、モデルのトレーニングを含む当社のサービス改善のためにAnthropicへ共有されるそうです。
Claude Code以外のAPI利用や、Web版Claude、デスクトップ版Claudeは、プログラムに参加しても勝手にAnthropicへ共有されないそうです。

手順は下記です。

  1. コンソールアカウントから、「Setting」>「Privacy controls 」に移動します
  2. 「Development Partner Program」のセクションを見つけます
  3. 「Join」をクリックします。

おわりに

いかがでしたか。AI Agentの世界観がより近づくニュースでしたね。実際に使ってみながら、AI Agentをどう活用していけるか考えていけたらと思います!

Accenture Japan (有志)

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