Dify(自端末版)の仕組み+仕組みから見るDifyのメリット
いくつかDifyの記事を書いていますが、自端末版の仕組みを見ていきましょう。
Difyの公式サイトを拝見したり、自身で環境構築をしていく中で下記のように整理しました。
まず、Difyがどのように動いているかなのですが、OS(Windows/Mac/Linux)上にDockerがあり、DockerにDifyをDeployしています。
Dockerとは、コンテナという概念があります。コンテナにはソフトウェアがすぐに使える状態で保存されています。Dockerを使わないと様々なミドルウェアのインストールや設定作業が発生するのですが、Dockerを使うと、そのような作業が完了した状態でソフトウェアを使えるのでとても便利です。
上記図の①~③を見ていきましょう。
これらはDifyのメリットのいくつかになります。
①については、Open AI ServicesだとGPT-3やGPT-4しか使えなかったり、Copilot StudioだとCopilotしか使えなかったりと選択肢が少ない生成AIアプリ開発のソリューションが多いです。Difyだと、GPT-3やGPT-4はもちろんのこと、Claude3やGeminiも使えます。なお、日本時間2024年5月14日にGPT-4oが発表されましたが、Difyはいち早く使えるようにUpgradeされました。LLMは日進月歩なので、LLMが選択できるのは利用者視点でも開発者視点でもメリットと言えると思います。
②も①に近い話しですが、様々な外部サービスと連携できるのはメリットです。
LLMで解決できないような問いに対してはWeb検索などが役立つはずです。
画像生成AIとも連携ができ、同じプロンプトから様々な画像生成AIへ同時生成ができ、比較が可能です。
③ですが、ナレッジを自端末上で持てるのもセキュリティ観点でメリットがあると思います。
気軽にRAGを検証したいけど、社内文書を外部に置く事へ抵抗がある企業は多いと思っています。
RAGの検証を自端末で進めつつ、外部への格納を社内承認とっていくという進め方もできるはずです。
今回は、Dify(自端末版)の仕組みと、仕組みから見るDifyのメリットを記事にしてみました。
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