【Claude Codeチャレンジ日誌9】Windows ✖ ClaudeCodeでSerenaを利用する
最近話題になっているSerena MCPを導入してみた際のメモです。
Serena MCPの概要については、私が育成しているぴよフィードちゃんが執筆した以下の記事も参考にしてみてください。
Claude CodeとSerena MCPで実現する効率的なコード解析 - トークン消費を抑えて大規模コードベースを攻略する方法
前提
環境はWindows11環境でWSL利用はなしです。
導入手順
最初にuvxを入れます。
powershell画面上で以下のコマンドを実行する。
iwr https://astral.sh/uv/install.ps1 -useb | iex
以下のように表示されればOK.
Downloading uv 0.8.4 (x86_64-pc-windows-msvc)
Installing to C:\Users\sinfo\.local\bin
uv.exe
uvx.exe
uvw.exe
everything's installed!
uvx は Python 環境を高速・簡単に管理・実行するためのランタイムで、Rust製の uv(PDM や poetry の代替)と組み合わさるツールです
以下のようにバージョンが表示されればOK.
PS C:\WINDOWS\system32> uvx -V
uvx 0.8.4 (e176e1714 2025-07-30)
プロジェクトディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行します。
PowerShell上で実行する場合
claude mcp add serena -- uvx --from git+https://github.com/oraios/serena serena-mcp-server --context ide-assistant --project (Get-Location)
DOS画面上で実行する場合
claude mcp add serena -- uvx --from git+https://github.com/oraios/serena serena-mcp-server --context ide-assistant --project %cd%
claude mcp listコマンドで以下の通り「✓ Connected」と表示されればOK.
claude mcp list
Checking MCP server health...
serena: uvx --from git+https://github.com/oraios/serena serena-mcp-server --context ide-assistant --project C:\develop\claude-code\excel-checker - ✓ Connected
念のためclaudeコマンドを実行した後、「/mcp」でもステータスを確認。
以下のように表示されればOK。
使ってみる
チャット内で、「/mcp__serena__initial_instructions」と打ち込んで実行すると、カレントディレクトリ内のプロジェクトの内容を調査してくれるメッセージが表示されるので進めます。
プロジェクト内の解析が終わると以下のようなメッセージが表示されます。
● Great! The input files exist. Let me now understand what you would like me to help you with
regarding this Excel Checker project.
The project appears to be:
- An Excel typo/terminology consistency checker for Japanese system design documents
- Uses both mechanical detection (for terminology consistency across files) and LLM review
(ChatGPT) for typo detection
- Currently at version 1.2 with optimized batch processing
What would you like me to help you with? Some possibilities:
1. Run the tool on the sample data files
2. Add new features or improvements
3. Fix any issues
4. Help with documentation
5. Something else?
日本語訳
● よかったです!入力ファイルが存在していますね。それでは、この「Excel Checker プロジェクト」に関して、どのようなお手伝いをすればよいか教えてください。
このプロジェクトは以下のようなもののようです:
日本語のシステム設計書に対する Excel 上の誤字・用語の一貫性チェッカー
ファイル間の用語の整合性チェックを行う「機械的検出」と、誤字検出に ChatGPT を使う「LLMレビュー」の両方を使用
現在のバージョンは1.2で、バッチ処理が最適化されている
どのようなお手伝いをご希望ですか?以下のような選択肢があります:
サンプルデータファイルに対してツールを実行する
新機能の追加や改善
不具合の修正
ドキュメントの整備支援
その他?
試しに4番を選択して進めてみます。
すると既存の状況をもとに不足しているドキュメントをバシバシ指摘してきて、「こんな資料が必要だけど作りませんか?」と提案してきた。
何気にこれだけでも便利。
● Excel Checker プロジェクトのドキュメント整備をお手伝いします。
まず、**現在どのようなドキュメントが存在しているか**、そして**改善すべき点がどこか**を把握させてください。
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● 更新タスク(ToDo)
⎿ [ ] 既存のドキュメントファイルを確認
[ ] ドキュメントの抜けや改善ポイントを特定
[ ] 発見内容に基づき、ドキュメントを新規作成または更新
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● 検索(パターン: `*.md`)
⎿ 3件のファイルが見つかりました(ctrl+rで展開)
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● プロジェクト理解のため、設計書を確認します:
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● 読み込み(設計書.md)
⎿ 376行を読み取りました(ctrl+rで展開)
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● 他にドキュメントファイルや記載が必要な場所がないかを確認します:
---
● 検索(パターン: `*.txt`)
⎿ 1件のファイルが見つかりました(ctrl+rで展開)
---
● 読み込み(requirements.txt)
⎿ 32行を読み取りました(ctrl+rで展開)
---
● 更新タスク(ToDo)
⎿ [×] 既存のドキュメントファイルを確認済み
[ ] ドキュメントの抜けや改善ポイントを特定
[ ] 発見内容に基づき、ドキュメントを新規作成または更新
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● 既存ドキュメントの確認結果から、以下のような改善または追加が有用と思われる領域を特定しました:
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### 📌 ドキュメントの抜けと改善ポイント:
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#### 1. API ドキュメント
**現状:**
OpenAI API の統合や設定に関する詳細な記載がありません。
**必要な内容:**
* OpenAI API のセットアップと構成方法
* APIキー管理のベストプラクティス
* レート制限とエラーハンドリング
* 利用量に基づいたコスト見積もり方法
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#### 2. インストールガイド
**現状:**
README には基本的なセットアップ手順はあるが、補足が必要。
**補足すべき内容:**
* よくあるインストールエラーのトラブルシューティング
* Windows 環境での Python セットアップの詳細
* PowerShell/CMD/Git Bash それぞれでの仮想環境の有効化方法
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#### 3. 設定ファイルガイド
**現状:**
`config.yml` の構造は設計書に記載されているが説明が不足。
**補足すべき内容:**
* 各設定オプションの詳細な意味と解説
* 目的別設定例(複数パターン)
* パフォーマンスチューニングのコツ
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#### 4. 辞書管理ガイド
**現状:**
`canonicals.yml` や `excludes.yml` に関する運用ルールが未記載。
**必要な内容:**
* 新しいルールを追加する際のベストプラクティス
* パターン記述の構文
* 複雑なパターンマッチングの具体例
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#### 5. 出力レポートの読み方ガイド
**現状:**
Excel 出力結果の見方が記載されていない。
**必要な内容:**
* 各列の意味と読み取り方
* 信頼度スコアの解釈方法
* 検出結果にもとづく判断指針
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#### 6. 開発者向けドキュメント
**現状:**
開発者・保守者向けの技術資料が不足。
**必要な内容:**
* コードの構造と設計方針の概要
* 新しい検出ルールの追加方法
* LLM連携部分の拡張方法
* テストの実行手順
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#### 7. トラブルシューティングガイド
**現状:**
よくあるエラーや対処法が未記載。
**必要な内容:**
* 出力ファイルが空になるケースの対処
* API接続エラー時のチェック項目
* 大容量Excelでのメモリ不足対応
* 文字コード関連の問題と対策
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## ✍️ ご提案
以下のドキュメントのいずれかを作成可能ですが、どれをご希望ですか?
1. 総合的な「設定ファイルガイド」
2. OpenAI連携の「APIセットアップ&管理ガイド」
3. よくある問題に対応した「トラブルシューティングガイド」
4. ツール拡張のための「開発者向けガイド」
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どのドキュメントが今のあなたのニーズに最も役立ちそうですか?教えていただければ、すぐに着手できます。
ドキュメントを1つ作ってもらう。
利用者ユーザ向けに「 4. 辞書管理ガイド」を作成して下さい。やり取りは日本語でお願いします。
ドキュメント生成が完了すると、docsフォルダが自動生成されてドキュメントが格納されていました。
中身もめちゃくちゃわかりやすく的確にまとめられていて申し分なし。
最近、ClaudeCodeの利用頻度が上がっていて、レートリミットに引っかかるまでの時間が短くなっているので、そういう意味でもSerenaMCPを使ってトークン消費を抑えるのはMUSTになりそうです。
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