【Salesforce '25徹底解剖】AIとデータがビジネスを加速させる!経営層・管理職が知るべき4つのコアアップデート
みなさん、こんにちは。 アクセンチュアの北海道オフィス(AIH)で働いている高橋です。
Salesforceは年に3回、大規模なアップデートを行いますが、皆さんは最新のリリース情報をキャッチアップし、自社のビジネスにどう活かせるか検討されていますでしょうか。
特に今回の'25リリースは、単なる機能改善に留まらず、ビジネスのあり方を大きく変える可能性を秘めた、非常に重要なアップデートとなっています。その核心は、ずばり生成AIとCRMの完全なる融合です。AIと顧客データがSalesforce上で一体となり、営業からサービスまで、あらゆる業務の生産性を飛躍的に高める時代の到来を意味します。
本記事では、多岐にわたる新機能の中から、特に経営層や管理職の皆様が押さえておくべき「AI活用」「データ統合」「自動化」「セキュリティ」という4つの重要な進化について、ビジネス価値の観点からポイントを絞って解説します。
1.AIアシスタント「Einstein Copilot」の進化
AIアシスタント「Einstein Copilot」が、指示を待つだけでなく、ビジネスを深く理解し先回りして支援するパートナーへと進化しました。
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文脈を理解し、最適な次の一手を提案
新しいEinstein Copilotは、過去の商談履歴や顧客とのやり取りといった文脈を瞬時に理解します。これにより、「この顧客には次にこの製品を提案すべき」といった、精度の高いネクストアクションを自動で推奨。担当者の経験に左右されず、チーム全体の営業品質を底上げします。 - 
会話するだけでレポートを自動作成
「今月の関東エリアの売上レポートを見せて」。こう話しかけるだけで、AIがデータを集計し、必要なレポートやダッシュボードを自動で作成します。複雑な操作は不要です。対話形式で、誰もがデータに基づいた迅速な意思決定を行えるようになります。 
2.データ基盤「Data Cloud」の強化
AIの能力を最大限に引き出すには、良質なデータが不可欠です。Data Cloudが、より強力なデータ統合基盤へと進化しました。
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散らばった顧客データを一つに統合
Webサイトの閲覧履歴、店舗の購買データ、問い合わせ履歴など、部署やシステムごとにバラバラだった顧客データをリアルタイムで統合します。これにより、顧客一人ひとりの全体像を正確に把握し、一貫した質の高いアプローチが可能になります。 - 
統合データでAIの予測精度が向上
整理・統合されたリッチなデータは、AIの予測精度を飛躍的に高めます。解約の兆候や新たな商談機会の予測など、ビジネスの未来をより正確に見通し、先手を打つ経営を実現します。 
3.業務プロセスの自動化「Automation Center」
個々のタスク自動化から、部門をまたぐビジネスプロセス全体の自動化へ。それを実現するのが「Automation Center」です。
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複数システムにまたがる業務をまとめて自動化
受注から請求、在庫管理まで、複数のシステムが関わる複雑な業務プロセスを、一つの画面で設計し、一気通貫で自動化できます。これにより、部門間の連携がスムーズになり、リードタイムの短縮とヒューマンエラーの削減に直結します。 - 
止まらない、安定した自動化を実現
プロセスの途中でエラーが発生しても、自動で修正を試みたり、担当者に通知したりといった高度なエラー対応が可能です。これにより、業務が止まるリスクを最小限に抑え、安定した自動化基盤を構築できます。 
4.セキュリティとガバナンスの強化
AIや自動化の活用が広がる中、企業の生命線であるセキュリティとガバナンスも大幅に強化されました。
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より簡単で強固なアクセス管理
誰がどのデータにアクセスできるのか、権限設定を一覧で簡単に確認・検証できるようになりました。管理者の負担を軽減しつつ、多要素認証(MFA)の適用範囲も広がり、不正アクセスに対する防御がさらに強固になりました。 - 
詳細な利用履歴で内部統制を強化
「誰が、いつ、何をしたか」という監査ログの記録機能が拡張され、より詳細な追跡が可能になりました。これにより、内部統制やコンプライアンス対応を強化し、企業の信頼性を高めます。 
まとめ:Salesforce '25で未来のビジネスへ
Salesforce '25は、ビジネスを成長させるための強力なエンジンです。
- AI活用で、全社員の生産性を最大化する。
 - データ統合で、顧客理解を深め、的確な意思決定を行う。
 - 自動化で、人を定型業務から解放し、創造的な仕事へシフトさせる。
 - セキュリティで、そのすべてを安心して実行できる基盤を固める。
 
この変革の波に乗るために、まずはEinstein Copilot、Data Cloud、Automation Centerの3大機能が、自社のビジネスをどう変えるか、ぜひ検討を始めてみてください。
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