日本企業のDX課題と変革の方向性
お疲れ様です。
Jinです。
先日下記のイベントに参加してきました。
2025クライシス ~崖の乗り越え方とその先の10年~
特に、基調講演の三谷様のお話が面白かったので、私の独自の視点も交えてちょっと纏めてみました。
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「2025年の崖」の本質とITストラテジストの役割
1. レガシーシステムと業務プロセスの課題
多くの企業がレガシーシステムに依存し、独自の業務プロセスを持ち、データが整備されていない。
終身雇用や年功序列文化が、ブラックボックス化したシステムと業務プロセスの標準化を困難にしている。自社内でしか使われない用語が多く、横断的なデータ活用が難しい状況。
2. DXの焦点:日本と米国の違い
日本企業のDXは既存業務の効率化に偏り、新しいサービスの創出には至っていない。
米国企業は生成AIを活用して新サービス創出を進める一方、日本では主に業務効率化のために利用されている。
3. デジタル連携と業務改革の遅れ
コロナ禍を経て非接触型デジタルサービス、Web会議の普及は進んだが、コロナが明けた昨今、日本企業は主にZoomなどのツールしか活用できていない。
データの蓄積が不十分であり、FAXや電話などアナログな方法が未だに主流。
結果として、新しいビジネス創出や企業間の柔軟な連携が困難な状況。
4. データ整備の重要性
自社データの質が生成AIの効果に大きな影響を与えるため、データ品質の整備が急務。
業務プロセスとデータの横断的管理組織を企画し、例えばデータマネジメントオフィスなどを立ち上げて整備していくことが必要。
また、経営者がITに興味があるか?という観点がデータ整備に非常に重要である。
5. 企業間連携の難しさと変革の必要性
独自性の高い仕事のやり方や長期に固定化した会社間の連携が、柔軟なビジネス変化に対応できない要因。データを共有することへの過剰なリスクヘッジが、新しいビジネス機会の創出を妨げている。
6. 若手の育成と新スキルへの適応
若手社員は自発的に学ぶ者ばかりではない。新しいスキル取得が報酬に直結していないため、モチベーションが低くなっているのでないか。
これからの時代は生成AIも含め、新しいスキルを迅速に見つけること、必要なスキルセットの変化に適応することが非常に重要である。
7. 日本企業の経営環境のスタティック化
日本企業はサプライチェーンを重視する一方、エンドユーザーとの接点が希薄な企業が多い。
特に中小企業は、顧客との関係性が構築できておらず、新たな価値提供の機会を失っている。
結論:日本企業が進むべき道
レガシーシステムの刷新、データ整備、柔軟な業務プロセスと企業間連携の促進が不可欠。
経営者がITの可能性を理解し、全社的なデジタル化を推進することが鍵となる。
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最後に
先々週から体調不良が続いており、お休みしてようやく復調してきました。。
※このイベントも耐えながら参加しておりました。
皆さまも無理はされないようくれぐれもお気を付けてください。
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