生成AI×Colabで始めるPython学習 - デジタルネイティブ世代に追いつくための新しい学び方
はじめに
2020年、日本の小学校でプログラミング教育が必修化されました。
その最初の世代が2030年から新社会人として職場に入ってきます。
そう、彼らはあなたの後輩として。
2030年のとある営業部にて...
👨💼 先輩:「ああ、あの件ね。私も前任者から引き継いだフォーマットを使って、毎回2日くらいかけて作ってるよ」
👩💻 新入社員:「生成AIに過去の成功事例を学習させて、お客様の業界特性とニーズを入力したら、かなり具体的な提案が30分で作れました。しかも、お客様の決算情報や業界トレンドも自動で分析して盛り込んでくれるんです」
👨💼 先輩:「え...そんなの大丈夫なの?」
👩💻 新入社員:「はい!それと、これまで手作業でやっていた業務も自動化してみたんです」
👨💼 先輩:「どんなこと?」
👩💻 新入社員:「毎週各支店から送られてくるバラバラなフォーマットの売上データを統合する作業、お客様ごとの契約更新日の管理と通知、商談後の議事録からタスクを自動抽出してチーム共有する仕組み...全部プログラムで自動化できました。先輩が言ってた『夜遅くまでかかる月末の集計作業』も15分で終わりますよ」
👨💼 先輩:(唖然として)「それ、私の仕事の半分くらいなんだけど...」
ある日の部内会議にて...
👩💻 新入社員:「先月の商談データを分析してみたんです」
👨💼 先輩:「うん、いつもの売上と成約率のレポートね」
👩💻 新入社員:「いえ、お客様とのメールや商談議事録の内容をAIで分析したら、面白い傾向が見えてきました。導入を迷うお客様の70%が、実は価格以外の不安要素を持っているんです。特に『社内の受け入れ体制』への懸念が多くて...」
👨👨💼 部長:「おお、それは役立つ情報だな。具体的にどんな懸念があるんだ?」
👨💼 先輩:(データ分析の新しい常識に焦りを感じながら)「(ついていけなくなるかも...)」
これが2030年の光景になるかもしれません。
小学校でのプログラミング必修教育を受けた世代が社会人になる時代。
彼らにとって、AIとプログラミングを組み合わせたビジネス分析は、私たちが表計算ソフトを使うような日常的なスキルとなります。
Google Colaboratoryがあれば、まるでパーソナルコーチと一緒に学ぶように、Pythonの基礎から応用まで着実に身につけられます。
一緒に、次世代の「新しい普通」に追いつきながら、最新のツールで効率的に学んでいきましょう。
本記事では Google Colaboratory(以下、Colab) の新しい生成AI機能を活用して、
「あなただけのオリジナルPython学習コンテンツ」 を簡単に作成する方法をご紹介します。
Google Colaboratoryは以下のURLからアクセスできます。
1. Google Colab の便利な生成AI機能
最初に、Google Colabに搭載されている便利な生成AI機能について簡単に紹介します。
1-1. 「Gemini」チャット機能の使い方
Colab では、画面左側のメニューから 「コマンドパレット」 を開き、
リストの中から 「Geminiの表示」 をクリックすると、画面右側にチャット画面が表示されます。
1-2.コードの生成
画面左側にコードセルを追加すると、セル内に「コーディングを開始するか、AIで生成します」と表示されるので「AIで生成」をクリックして、作成してほしいコードの内容を記載して「生成」ボタンを押すだけです。
1-3.コードの解説
コードが記載されているセルを選択した状態でメニューの「利用可能なAI機能」から「コードを説明する」をクリックすると、画面右側のチャット欄に説明が表示されます。
デフォルトで英語の回答になってしまうようなので「日本語で説明して!」といえば日本語で回答しなおしてくれます。
わかりにくかったり追加の指示を出したければ、チャット欄に質問すれば続けて回答してくれます。
1-4. コードエラーの修正機能
Colab のセルを実行してエラーが起こると、
セル下部に 「エラーの説明」 ボタンが表示されるのでクリックすると、画面右側にタブが追加されてエラー原因と修正後のコードを提案してくれます。
これもデフォルト英語の回答になっているので、以下のようにわかりやすく解説しなおしてもらえばOKです。
2. 自分専用のPython入門コンテンツを作る方法
2-1. プロンプトを入力するだけ
Colabの右側のチャット欄に以下のプロンプトを丸コピペして実行するだけでOK!
▼ 【学習者の設定】の箇所だけ書き換えましょう!
- 興味・好み・趣味: [好みのジャンル(アニメ、スポーツ、料理など)を入力]
- 日常の業務や背景: [自分が普段どんな仕事をしているかを入力]
これだけで、あなた専用 の学習コンテンツを生成してくれます。
あなたはPython学習コンテンツを作成する教育コーチです。
これから、Pythonを初めて学ぶ人向けに、
「世界で一番わかりやすくて、丁寧で、初心者でもスッと理解できる」
学習コンテンツを作成してください。
学習者が「わかりやすい!」と思えるように、
例え話や具体例を随所に交えながら、ステップバイステップで解説してください。
以下の項目を満たすようにお願いします。
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【学習者の設定】
- 興味・好み・趣味:[ここに学習者が好きな分野やテーマ、興味を持っているトピックなどを入力]
- 日常の業務や背景:[ここに学習者が普段どんな仕事をしているか、想定シーンなどを入力]
【前提】
- 対象者はPython未経験者~初級者で、コンサル会社に勤めているビジネスパーソン。
- プログラミング初心者でも理解できるように、なるべく難しい言葉を使わずに解説する。
- 応用内容(オブジェクト指向の基本や簡単なライブラリ活用など)も軽く触れて、次のステップへの入口にしたい。
- Google Colaboratory(以下、Colab)上だけで学習を完結できるようにしたい。
【目的】
- Pythonの基礎文法(変数、データ型、制御構文、関数、エラー処理など)をマスターする。
- 実務や興味に関連づけやすいサンプルコードを提示して、学びを定着させる。
- 応用として、オブジェクト指向(クラス・メソッド)や外部ライブラリ(pandas・matplotlibなど)の導入部分にも軽く触れる。
- Colabでのライブラリインストール方法(pip install など)やNotebookの使い方を初心者にもわかるように丁寧に補足する。
【レッスンデザイン】
- レッスンは1回あたり15~20分程度で学べるボリュームに分割。
- 各レッスンのテーマ例:
- Lesson 1: Pythonの概要とColabの使い方
- Lesson 2: 変数・データ型
- Lesson 3: 条件分岐とループ
- Lesson 4: 関数の作り方
- Lesson 5: エラー処理とデバッグ
- Lesson 6: ライブラリの使い方(pandasなど)入門
- Lesson 7: オブジェクト指向(クラスとメソッド)入門
- 各レッスンには「理解度チェック」のための演習問題を用意してください。
- 学習者が手を動かして解く実装系の問題だけでなく、
選択肢問題(クイズ)などを用意して「本当にわかっているか確認」できるようにしてください。
- 各レッスンの構成例:
1. 【概要】
2. 【具体例(興味・好みに合わせた題材)】
3. 【サンプルコード】
4. 【実習課題】
5. 【理解度チェック問題】
6. 【模範解答】
7. 【今回のまとめ】
- 難しい英単語や専門用語を使う場合は、できるだけ補足で優しく解説を入れてください。
- 各レッスンの最後に「今回のまとめ」を必ず入れること。
【個別最適化】
- 学習者の「興味・好み・趣味」を盛り込んだサンプルコードや演習問題を作成。
【追加要望】
- 初心者につまずきやすいポイント(インデント、文法エラー、ライブラリのインストール方法など)を丁寧に補足してください。
- 「pandas」の導入や簡単なデータ分析の例(CSVの読み込みや簡単な集計)を含めてください。
- 「オブジェクト指向」の章では、あくまでイメージを掴む程度に留め、過度に専門的になりすぎないようにしてください。
- Google Colabを使うメリット(環境構築不要、クラウド上で動作など)も伝えてください。
- 各章で用意した「理解度チェック(クイズ形式やミニテスト)」で学習者が振り返れる構成にしてください。
以上を踏まえて、学習者の設定(興味・好み・趣味)を反映したうえで、
「世界で一番わかりやすく、ていねいなPython学習コンテンツ」を
Google Colabだけで完結できる形で、各章で演習と理解度チェックを行えるように作成してください。
例えば、以下のような設定でプロンプトを実行してみると・・・
▼ 【学習者の設定】
- 興味・好み・趣味: ワイン大好き、海外ドラマが大好き
- 日常の業務や背景: 普段はプロジェクトマネージメント、システム品質管理を担当しています。
以下のように【学習者の設定】に沿ったPython入門コンテンツを生成してくれます。
生成された学習コンテンツには、Pythonサンプルコードが含まれます。
各コードブロックの右上にある 「コードセルを追加」 アイコンをクリックすると、
Colabの左側セルに自動でコードが挿入され、すぐに実行できます。
学習コンテンツの続きを勉強したい場合は、「次のレッスンお願いします!」とチャットに打ち込めば続きのコンテンツを表示してくれます。
こんな風に活用すれば、自分が興味あるネタを元にしてPython入門ができちゃいます。
4. おまけ:かわいいキャラクター表示モード
歯車マーク(設定アイコン) → 「その他」 をクリックすると下図の様にキャラクターを表示するためのチェックボックスが表示されます
- コーギーモード
- 猫モード
- カニモード
複数選択可能で、チェックを付けるとColab画面上部にかわいい動物キャラのアニメーションが表示されます。
ちょっとした癒やし要素になるので、ぜひお試しください。
5. まとめ
- 「Gemini」のチャット機能 を使えば、右側の画面からコードの質問や生成が簡単。
- 「エラーの説明」ボタン をクリックすれば、エラー原因や修正方法を素早く確認できる。
- オリジナル学習コンテンツ はプロンプトをコピペして、【学習者の設定】を自分向けに編集するだけでOK。
- 生成されたサンプルコードは Colab のコードセル に貼り付けてすぐ実行可能。
- コーギー・猫・カニモード で、ちょっとした遊び心も忘れずに!
プログラミング学習=難しそう なイメージがありますが、
Colab の生成AI機能を活用すれば、すぐに取り組めて、エラーも怖くありません。
ぜひ気軽に挑戦してみてくださいね!
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