Genspark Autopilot Agentってすごいね
はじめに
さて、タイトルにもある通り、2024年9月18日、Gensparkが世界初の非同期AIエージェント「Genspark Autopilot Agent」を発表しました。
- Introducing Genspark Autopilot Agent(https://mainfunc.ai/blog/genspark_autopilot_agent)
- Genspark Autopilot Agent(https://www.genspark.ai/autopilotagent)
ファクトチェックを行ってくれる、従来の検索エンジンやAIツールとは一線を画す検索ツールを提供しています。
実際に使ってみたところ、すごいなと思ったので紹介したいと思います。
1. 「Genspark Autopilot Agent」とは
Genspark Autopilot Agentは、従来の検索エンジンの限界を超え、人間の優秀なアシスタントのように振る舞い、複雑な調査、クロスチェック、データ収集などの時間のかかるタスクを処理する、世界初の非同期AIエージェントだそうです。
従来の検索エンジンでは、正確な情報を得るためには、クエリを何度も言い換えたり、提供されたリンクをクロスチェックしたりする必要があり、時間の無駄でした。
Genspark Autopilot Agentは、ユーザーがプロンプトを入力するだけで、裏側で調査、クロスチェック、要約を自動的に行い、正確で信頼性の高い結果を提供してくれます。
2. Genspark Autopilot Agentの主な利点
非同期処理
- クラウド上で複数のタスクを同時に実行可能
- ユーザーは他の作業に集中できる間、AIがバックグラウンドで調査を実行
- タスク完了時にメールで通知
高度な情報収集・分析
- 70個以上の情報源から並列調査を実施
- 複雑なリサーチやデータ収集をサポート
- 信頼性の高い情報をクロスチェック
スマートな結果表示
- インラインスクリーンショットで視覚的な証拠を提供
- 情報源を全て明示し、透明性を確保
効率性
- 人間が数時間かかる作業を数分で完了
- ユーザーは複数のリンクを辿る必要がなく、必要な情報を一括で取得
コミュニティ機能
- 結果をGensparkコミュニティと共有可能
- デフォルトで結果を公開し、知識ベースの拡大に貢献
3. 試してみた①
自動車業界の今後について
最近、未来の自動車業界を案じて「電気自動車」と「ガソリン車」どちらがいいのか悩んでいたので聞いてみました。
プロンプトは「電気自動車の普及でガソリンエンジンが不要になる」です。
最終的な結果の要約は、以下のような文章がでてきました。
155の情報源を検討した結果、電気自動車(EV)の普及が進んでいることは確認されましたが、ガソリンエンジンが完全に不要になると断定するには至りませんでした。多くの国が2035年までにガソリン車の新車販売を禁止する目標を掲げており、ガソリンエンジンの需要は減少する可能性がありますが、技術的な課題やインフラの整備が必要であり、ガソリンエンジンがすぐに消えるわけではありません。証拠の中には、ガソリンエンジンがすぐに不要になるという見方は表面的であると指摘するものもあり、ガソリンエンジンの完全な不要性を確認するには時間がかかることが示唆されています。したがって、電気自動車の普及によりガソリンエンジンが不要になるという主張は部分的に支持されるものの、完全な支持には至りません。新たに追加された情報として、e-fuelの開発が内燃機関車の生産を維持する手段として見られていることや、新興国でのガソリン需要の増加が2040年まで続く見込みがあることがあり、これらはガソリンエンジンがすぐに不要になるわけではないという見解を補強しています。
何度も反省と声明の分解を行っている様は人間の行動と同じですね。
裏付けとして引用した資料として、ハイライト付きのスクリーンショットまでつけてくれてとても親切です。
もちろんリンクもついてるので実際のページに飛ぶこともできます。
実際の実行結果を見ることができるので、より詳しく見たい方はこちらです。☟
この内容のファクトチェックを11分弱かけて調べてくれました。
人間がやると10時間以上かかる内容を精査してくれたらしいので、こちらとしてはありがたいです。
4. 試してみた② -業務編-
ちなみに、業務に関わる内容のファクトチェックも行ってもらいました。
内容は「企業サイトのContact usに、パスワード認証や多要素認証は組み込むべき」です。
ご参考まで。☟
5. Genspark Autopilot Agentの将来性
Genspark Autopilot Agentは、情報の取得方法を改善するだけでなく検索体験全体を変革しています。
この革新的なアプローチは、従来の検索エンジンの典型的なフラストレーションを解消し、ユーザーに正確で信頼性の高い結果を提供すると同時に、本当に重要なことに集中できるようになります。
これは、自身の生産性を向上させる可能性を秘めています。
おわりに
Genspark Autopilot Agentは用途が限られていて他の検索AIほど汎用的ではないものの、非同期性という機能や生産性向上の点では革命的なツールだと言えます。
もし業務の生産性向上やコスト削減を目指しているなら使わない手はないです。
実際、情報の真偽確認や市場調査には需要があると思います。
使ってみた率直な感想としては、「専属秘書がついた気になる」です。笑
「〇〇〇について調査してまとめておいて!」みたいなことは、もうGenspark Autopilot Agentに任せる時代ですね。
生成AIを日常的に使いこなしてQOL向上を目指します。
現在GensparkはGenspark Autopilot Agentを含む全機能を無料公開していますが、今後需要とともに有料化する可能性もあるので今のうちに使い倒すことをおすすめします!
この際にぜひ、触ってみてください!
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