【VibeCodingChallenge#15】広告効果分析ツール
はじめに
このVibeCodingChallengeでは、AIだけで開発を行い、AIに何ができて、何ができないのか? を考える個人的な企画です。
私は大学時代、広告業界でアルバイトをしていたこともあり、私は広告について案外詳しかったりします。 そんな中、たまーに、広告分析系のツールを見かけるんですが、 これって、 「SNSさえ一定分析できれば、自分でも作れるんじゃないか?」と思い立ちました。
思い立ったら、すぐ作れるのがVibeCodingの良いところ。というわけで、作ってみます!
最終成果物
いつも通り、最終成果物です
最終的には、広告の説明ページのURLを入れると、
- 広告の狙い(KGI/KPI、ターゲット、訴求ポイント)
- SNS検索用のクエリ生成(事実ベースのみ)
- 放映開始日からの反響比較
- 改善提案
までをまとめてダッシュボード化するWebアプリが完成しました!
…と、言いたいところだったんですが、肝心のXの検索APIは有料プラン必須という事実が判明。 また、snscrapeやNitterなどによる取得も可能ですが、利用規約違反になっている可能性があるとのことで、断念。
結果、SNSデータ取得のところだけ、動作確認ができず、泣く泣くテストデータで代用したが、大した件数もないので、大した示唆が出せず。 という状態でした。
動かしてみると、広告の効果分析部分まではいい感じだったので、別のやり方があれば教えてください!
実際に出力された内容
今回読み取ったURLは以下のマクドナルドのCMです。(いいCMです!)
内容の要約と想定される効果やリスクの分析
まずはURLから広告の内容を取得しています。
そのようやく内容をもとに、実際に狙っている効果や想定リスクをGeminiが推定しています。
今回は特定の商品のCMではないので、ブランドイメージの向上が中心ですので、結構当たっているのではないでしょうか
実際の反響
今回は残念ながら、手動でXから取得したテストデータ7件を入れていますが、その内容をもとにGeminiがポジティブ/ネガティブを分析し、以下のようによく出てくる単語や代表的な投稿データとともに、表示しています。(※本来は、ここをXのAPIを使う予定でした)
比較分析
上記の効果やリスクの分析と、反響を取得した上で、比較分析をしております。
クエリ情報
加えて、何をもとにXを検索したのかも表示をしてくれています。この検索フレーズはGeminiがURLをもとに作成したものですが、俳優さんの名前+企業名等ありそうなフレーズでいくつか検索をしようとしています。(※今回はテストデータなので、実際に検索をしていません)
改善案の提案
最後にGeminiから、具体的な改善案や今後の方針を提案しています。
今回は10件に満たないデータなので、大した示唆に繋がっていませんが、長崎の立地に反応されているから、地方戦略をもっと打ち出したり、俳優さんへの反応が多いことから、もっと起用していこうという動き等、ありそうな提案ですよね。
今回の学び
-
XのAPIは今や有料前提(無料で検索はできない)
→他のSNS(Redditなど)は取得可能なケースがあるが、Xの場合はBasicプラン以上のステータスにした上で、開発者ポータルからTokenやkey情報を取得してAPI実行なので、サクッとVibeCodingには、案外向かない。 -
SNS分析をやるなら、最初にデータ取得の条件をしっかり固める
→Geminiが適切な、検索ワードを作るのにも苦労しており、社長の名前を取ってきて検索しようとしたり、逆に企業名のみで実施しようとしたり、なかなかURL情報を活かしてくれず、プロンプトの精査にも案外苦労しました。結局、俳優さんや企業名、広告内容の事実をベースにした検索をしてくれとプロンプトに込めることで、何とか今の状態になっています。
終わりに
XのAPI部分には少しがっかりしましたが、
広告の構造や狙いをAIで整理する部分は非常に実用的でした。加えて、検索の部分プロンプトを精査は、やってみると案外勉強になりました。
今後もAIだけで、コーディングを続けてきますので、ぜひ読み物として、お楽しみください!
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