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【Claude 3.5 Sonnet】ビジネス活用の可能性を模索する

2024/07/09に公開

1. はじめに

Claude AIに新たに追加された「Claude Artifacts」機能は、対話の中で実際に利用可能なアーティファクト(コードスニペット、図表、マークダウンドキュメントなど)を生成できる画期的な機能です。

今回はClaude Artifactsを活用し、業務に役立つツール開発にチャレンジしてみました。

この記事ではPingダッシュボード、サーバ情報管理、学習コンテンツの3つの事例を紹介します。

ちなみにタイトル画像や各ツールの説明画像はすべてArtifactsに自動生成してもらったものです。

2.試作したツール(3つ)

今回作成したツールでは、PythonやJavaなどの開発環境を構築せずとも、HTMLファイルをブラウザで開くだけで実行できることをコンセプトにしています。

2-1 Ping監視ダッシュボード

実際に動かしている様子

概要図(Artifactsによる自動生成)

このツールは、Excelで定義したサーバー情報を基に、PowerShellスクリプトが定期的にPingを実行し、結果をJavaScriptファイルとして出力します。HTMLページがこのJSファイルを読み込み、複数環境のサーバー状態をリアルタイムで視覚的に表示する監視ダッシュボードです。

以下のようなExcelに監視対象のサーバ情報を書いておくだけで簡単にPingチェック結果をダッシュボードに反映させることができるようにしてあります。

Claude Artifactsを利用すればこのようなきれいなダッシュボードが簡単に開発できてしまいます。
自身が管理している多数のサーバ情報を予めExcelに記載しておけば、ネットワーク機器障害時などに活用することで、どの範囲でPing疎通がNGかを一瞬で把握できるので迅速な影響範囲の把握に役立ちそうです。

2-2 学習コンテンツ

実際に動かしている様子

概要図(Artifactsによる自動生成)

HTML、JavaScript、CSSのみで構築されたプロンプトエンジニアリング学習ツールです。

上記のようなデザインと操作性に優れたコンテンツを生成AIを活用してHTMLドキュメントとして作成し公開することで、これまでとは違ったコンテンツ作成と情報公開が可能になると考えています。

実は、上記で作成したようなHTMLを簡単にMicrosoftのSharePointサイトに公開することができます。
手順は以下の通りです。

-1.htmlのmetaタグとして以下を追加する。

<meta http-equiv="Content-type" content="text/html; charset=utf-8" />

-2.作成したhtmlファイルの拡張子を「.aspx」に変更する。
-3.「.aspx」ファイルを公開たいSharePointの任意の場所にUPする。(ファイルを置くだけでOKです)
-4. SharePoint上にUPしたファイルのURLにアクセスする。

これだけで、上記のようなインタラクティブなWEB画面をSharePoint上で他者に公開することが可能です。

今後は、Claude Artifactsのような生成AIで作成したHTMLコンテンツをSharePointサイトで手軽に公開するというやり方が浸透していくと、公開する情報の質(見せ方)が劇的に変化していくのではないかと感じています。

例えば、プロジェクト成果物をHTMLドキュメント化してSharePointで管理できるようになると便利ではないかと感じています(下図はイメージ)

2-3 サーバ情報管理

概要図(Artifactsによる自動生成)

複数サーバーの詳細情報を一元管理・閲覧するHTMLベースのツールです。
基本情報、ハードウェア、アプリ、ディレクトリ構造、Windowsサービスを表示。検索・ソート機能付きで、効率的なサーバー管理を実現します。

実際に動かしている様子(3MB以下にするため画質をかなり落としてます)

このツールはサーバ情報が取得できている前提のフロント部分のみですが、自動的にサーバ情報を収集する仕組みを別途作って情報さえ集約してしまえば、効率よくサーバ情報を一元管理、横ぐしでのサーバ情報の分析等に活用できそうです。

3. 最後に

HTMLベースだけでもこれだけのツールがサクッと作れてしまうClaude Artifactsの実力はホントにすごいと感じています。

ぜひ、みなさんもチャレンジしてみてください。

Accenture Japan (有志)

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