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replitが正式ローンチ!正式ローンチ後、どこまで使えるのか?

2024/12/13に公開

もうAI界隈のearly adopter達の中では話題沸騰中(?)のreplit、12/10に正式リリースされました!
https://blog.replit.com/new-ai-assistant-announcement

それに伴い、正式に課金も開始されるようになりました。
(今まではサブスクで支払いをしている人は、一定の時間等の範囲の中で使い放題な感じでしたが、それが変わりました)

私もサブスク登録して、正式課金後にいろいろ触って(アプリまで作って)みています。
そのうえで、イケてる!イケてない・・・が結構見えてきた部分があるので、私の備忘もかねて残しておこうと思います。

※コードやアプリ自体は本記事には掲載しませんので、その点についてはご理解をいただければと思います。

やってみたこと

  • シングルテーブルのみを用いる単純なアプリケーション(超ベーシックな顧客管理システム)を作らせてみた
    (開発はreplit agentを利用)
  • 上記の単純なアプリケーションをベースに、要件を追加してみた
    (画面の見た目を変えてみたり、テーブル構成・画面構成をどんどん複雑化)

→なので、やってること自体はアジャイル開発に近い形でのシステム拡張を実施しています。

イケてる!

  • 簡単な動くアプリは、1行もコード、設定を書くことなく、安価に動くものが作れる!(数分で1から作れ、50円程度[1]で動かせる)
    なお、「動いているっぽい」ではなく、DBの登録・更新・削除も含め、ホントに動かすことも可能なものが作られます。
  • 日本語対応もしているので、ストレスは全くなし!
    (日本語で要件を出し、英語化・プロンプトの詳細化/精緻化もワンボタンでできるので、その点でも安心です)
  • UIの変更は結構スムーズに実行してくれる!

イケてない・・・

  • 動くものができた単位(チェックポイント単位)で課金[2]されるのは、アジャイル的に作るのはとっても不向き・・・
    アジャイル的に作ると知らないうちにとても費用がかさむ原因となる)
  • 要件だけを出して コーディング、インフラ設定も全部自動でやってしまう(これ自体はメリットですが・・・) ので、出来上がったものの解析をしようとするととても大変
  • 簡単な構造のアプリを作るのはいいが、複数のテーブルが階層的に絡むようなアプリを作り始めると、動かない→設定を直す→やっぱり動かない→どのように進めるかを聞かれる(ここがチェックポイントになり、課金が発生)の無限ループとなり、とてもしんどい
    (何もできていないのになぜか課金される地獄モードに突入する・・・)
    →現在の課金形態でこれをやられてしまうと最悪・・・

総合的には・・・?

  • 簡単なアプリを作成するのは全然問題ありません。
  • アジャイル開発のお供にしたいところだけれど、アジャイル開発のお供にしようとすると費用が掛かることは覚悟しないといけないです。
  • 多少要件が入り組んだりしたときに、自動実装がぶっ壊れる可能性はあり、それを修復しようとするのは1から自分で作成するより大変になります。

なので、お遊びで電卓アプリとか作ってみるのには面白い題材ですが、現段階で 業務モックなどに生かしていく形には費用的にもデメリットがあり、出来上がりの質的にも不足しているのかな・・・ というのが個人的な印象です。

脚注
  1. 実際の自動生成にはサブスク契約(US$25/month)を実施する必要があるが、月々同額($25)のクレジットが払い出され、そのクレジットを充当可能 ↩︎

  2. チェックポイントが発生するごとに25セント発生。チェックポイントの回数ごとに課金が発生するので、最初の初期構築時も、軽微な修正を依頼して対応してもらっても、DB構成を変えて作り直すような大規模改修もこの費用が発生。 ↩︎

Accenture Japan (有志)

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