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AIでクライアントに刺さるコンサルコンテンツを作る

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アクセンチュア株式会社テクノロジーコンサルティング本部金融サービスグループ プリンシパル・ディレクターの青柳雅之です。私はクラウドやAIに関する技術コンサルティングやシステムインテグレーションの仕事をしています。新しいサービスを使ってみて仕事に中にAIを取り入れて生産性を向上させられないか、と常に考えています。

このブログはJagu'e'rのAI/ML分科会のLTで話した内容を元にしています。

強制的な生成AIの利用の促進

大きな会社になると、一部の人は新しい技術が大好きで当然生成AIを活用して生産性を上げていますが、そうではない人の方が大多数なので工夫が必要です。

生成AIを導入すると生産性が上がる、つまり少ない人数で回せることが出来る、と言う前提に立ってしまい、最初からプロジェクトのメンバー数を減らしてしまう、というルールにしてしまう施策もあります。普通に考えると、生産性を上げてからメンバーズ数を減らすと思いますが、最初にメンバー数を減らしてしまうとどうしても何らかの手段で生産性を上げねばならず、会社トップから使えと言われている生成AIが使われるようになるという考えです。

私はコンサルティングでこのようなサービスを使っている

実際に業務では以下のような使い方をしており、生産性が著しく向上しています。通常のブレインストーミングや単語の意味を調べることの他、以下のサービスが大きく生産性向上に寄与しています。特に大量のデータからその領域の全体感をつかむのに役立っています。

Deep Research

これまで取引のない会社と、アライアンスを組んで協業するとしましょう。もしくは会社としては長い付き合いがあっても自分にとっては初めての我々がどのような協業が出来るでしょうか?Deep Researchは公開されている情報から内容にもよりますが数十ページにわたるレポートを作成してくれます。最初にリサーチの計画を提示し(左下図)、利用者が了解すると調査に入ります。図の例ではアクセンチュアとグーグルの金融領域におけるアライアンスの可能性を調査したものです。30ページのレポートが生成されました。

例えば、自社のサイトが金融業界のべスプラに沿っているかという調査を行うというコンサルティングがある際に、その領域の知識の整理を行うこともできます。

NotebookLM

Deep Researchと同様なことが出来ますが、Deep Researchとは異なり、社内情報や自分が集めた情報のみから回答を得たい場合に利用できるのがNotebookLMです。なお、回答自体もDeep Researchに比べると短いです。下の例では、Google Cloud I/Oで発表された内容をコンサルの現場に使うにはどういうサービスがあるか?という質問に対する回答を得ています。

Gemini

コンサルティングでは、クライアントの前でプレゼンをしたり、社内外でトレーニングを行うことも多いです。英語でプレゼンを行う場合は、そのスクリプト作成に非常に威力を発揮します。

Google I/Oで発表されたVeo3を仕事にどう使うか?

これまで生成AIではテキストベースの大量の情報を構造化、サマライズすることでコンサルティングの生産性を高めることが出来ました。Veo3は動画生成サービスなので、従来にはない使い方が出来るのではないかと考えました。

リアルに人物が動くシーンの動画を作り、情景をイメージしやすくしてみます。ショートドラマっぽく作れるのでユーザーシナリオを説明するスライドに差し込んでもよいかもしれません。

わかりやすい動くポンチ絵を描けます。

Veo3では非常にリアルな人物の動画もポンチ絵の動画も作成できます。音も出ます。コンサルの現場で相手にイメージを持ってもらうために有効ではないでしょうか。

まとめ
従来の生成AIサービスはテキストベースの仕事では多大な威力を発揮していました。今後はVeo3のような動画といったより高度なメディアを扱うことでこれまでと違った仕事のアウトプットを得られるかもしれません。

Accenture Japan (有志)

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