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「Claude MCP」グラフの分析結果をPC内にCSV出力する
1. はじめに
アクセンチュア株式会社の桐山です。
今回は、既に生成AI界隈で話題となっています Claude MCP(Model Context Protocol) を試してみましたので、紹介したいと思います。
MCPは、LLMと様々なデータソースとを接続する標準的なプロトコルです。つまり、プロンプトにより接続先のリソースを操作できるようになります。
例えば、データベースと接続する場合、「データベース内の全商品の平均価格はいくらですか?」のようなプロンプト(自然言語)でデータベースからの検索結果を得ることができます。
以下がMCPの概念図となります。
Anthropic公式より引用
2. ゴール
まず初めに、以下が今回のゴールとなります。(抜粋を添付)
- デスクトップ版Claudeに、5枚のグラフ画像を添付
今回はChatGPT4oで作成した架空のCPU使用率のグラフを使用
- プロンプトにて、グラフの分析結果をローカルフォルダに作成するよう指示
- ローカルフォルダにCSVファイルが出力されました!
異常値の検出も問題ないようです。(←これはもともとClaudeが持つ実力)
3. インストール
以下の順にインストールを進めていきます。ここでは、Windowsで進めていきます。
- デスクトップ版Claude
https://claude.ai/download - Node.js
https://nodejs.org/en/download/prebuilt-installer - MCPサーバー(Filesystem)のインストール
npm install -g @modelcontextprotocol/server-filesystem
- claude_desktop_config.json の設定
- Claudeデスクトップの左上ハンバーガーメニュー → File → Settings → Developer → Edit Configからjsonファイルを設定
- argsの2行目にファイル操作の対象フォルダを指定
{
"mcpServers": {
"filesystem": {
"command": "node",
"args": [
"C:\\Users\\<ユーザー名>\\AppData\\Roaming\\npm\\node_modules\\@modelcontextprotocol\\server-filesystem\\dist\\index.js",
"C:\\MCP"
]
}
}
}
- デスクトップ版Claudeを再起動(タスクマネージャーでタスクを終了後、再起動)
4. MCPサーバー
MCPは、以下の様々なデータやサービスと接続できるようです。
今回は、この中からFilesystemを試してみました。
- AWS KB Retrieval - Retrieval from AWS Knowledge Base using Bedrock Agent Runtime
- Brave Search - Web and local search using Brave's Search API
- EverArt - AI image generation using various models
- Fetch - Web content fetching and conversion for efficient LLM usage
- Filesystem - Secure file operations with configurable access controls
- Git - Tools to read, search, and manipulate Git repositories
- GitHub - Repository management, file operations, and GitHub API integration
- GitLab - GitLab API, enabling project management
- Google Drive - File access and search capabilities for Google Drive
- Google Maps - Location services, directions, and place details
- Memory - Knowledge graph-based persistent memory system
- PostgreSQL - Read-only database access with schema inspection
- Puppeteer - Browser automation and web scraping
- Sentry - Retrieving and analyzing issues from Sentry.io
- Sequential Thinking - Dynamic and reflective problem-solving through thought sequences
- Slack - Channel management and messaging capabilities
- Sqlite - Database interaction and business intelligence capabilities
5. さいごに
いかがでしたでしょうか。今回はMCP(Filesystem)を用いてローカルファイルを操作してみましたが、今後は他のMCPサーバーも試してみたいと考えています。また、独自のMCPサーバーを実装することで、MCPの活用範囲が大きく広がると期待されます。今後は独自サーバーの実装にも取り組んでいきたいと思います。
さいごに告知となります。12月12日にアクセンチュア名古屋主催の「Nagoya LLM Night」が開催されます。現地参加の他、オンラインでも参加が可能です。ぜひご参加ください。
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