Dify v0.11.0 新機能をわかりやすく解説
はじめに
日本時間2024年11月5日にDify v0.11.0がリリースされました。
新機能としては下記です。- イテレーションノードの並列処理サポート
- フォームサポートの統合により、会話機能が強化
- ワークフローファイルアップロード制限の設定が可能
- プロンプトジェネレータにLLMインジケータが追加
また、直近リリースされた「Clauede 3.5 Haiku」も早速サポートされました!
新機能について、カタカナばかりでわかりづらいと思いますので、わかりやすく解説していけたらと思います。
イテレーションノードの並列処理サポート
そもそも、Difyのイテレーションノードとはなんのことでしょうか。
イテレーションとは繰り返し処理のことです。
例えばDifyのアプリに複数の領収書画像をアップロードしてClaudeにOCRさせたい場合、同じ処理を複数回する必要があります。
この同じ処理を複数回行う際、イテレーションノードを使って実装します。
具体的には、下記のように領収書をアップロードしてClaudeにOCRさせてNotionへHTTPS連携する場合、下記のようなフローを作れば良いのですが、これはあくまでアップロードするファイルが1件の時の話しになります。
ここで複数ファイルアップロードする前提として、イテレーションで繰り返し処理を実装すると下記のようになります。
で、これまでは繰り返し処理は処理が完了するまで次の処理にいけませんでした。ただ、今回並列処理(パラレルモード)がサポートされて複数回の繰り返し処理を並列して実行できるようになったのです。
具体的には、下記のようにイテレーションノードの「パラレルモード」をONにするだけです。
フォームサポートの統合により、会話機能が強化
フォームタグを使うことによって、チャット上に入力フォームを作ることができるようになりました。
チャットでフリー入力ではなく、決められた項目に情報を入力してほしいときに使える機能となります。
Dify v0.7.0でリリースされた「会話変数」を組み合わせると、より会話機能の作りこみができるようになります。
ワークフローファイルアップロード制限の設定が可能
Dify v0.10.0でファイルアップロード機能が強化されましたが、アップロード制限が設定できるようになりました。
開始ノードの入力フィールドそれぞれで下記のように設定ができるようになりました。
プロンプトジェネレータにLLMインジケータが追加
Dify v0.6.15に追加されたプロンプトジェネレータについて、どのLLMを使って生成しているかわかるようになりました。
ただ、この画面だとLLMを変更することができません。
では、どこで変更するのでしょうか?
それは設定画面のモデルプロバイダーの「システムモデル設定」で設定ができます。
ここの「システム推論モデル」を変更します。
さいごに
いかがでしたか。日々進化しているDifyですが使える機能が増えていく一方でついていくのも大変ですね。ただ、このように1つ1つ紐解いていけばどのような機能か理解することができます。私含めて引き続き、新しい動きをキャッチアップしていきましょう!
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