なつやすみのOSS研究(Odoo,Ghost)
なつやすみのOSS研究(Odoo,Ghost)
この記事は
Zennの記事の更新の仕方を忘れそうなので、くだらないチラシの裏的なPostをサラリと。
以前までちょこちょこ更新していたはやぶさノーティングシリーズは、割と普通に運用のフェーズに入っているし、MCPの実装として結構普通に使っているのですが、うーんと思うことがやっぱりまだまだ多いので、時間ができたらまたまとめようかなと思っています。
さて、今日は、これも完全に趣味なのですが、世界にある様々なオープンソースのソフトウェアを探って役に立つものは使うし、へーこんなのあるんだすごーいとか過ごすお金のかからないジョイフルな時間を夏休みに少し持てたので、そのレポートを。
入口として参考にさせてもらった記事
GitHubで最もスターを獲得したオープンソースAIプロジェクト20選
相変わらずLLM周りは日進月歩で、知ってたのも知らなかったのも色々あるなあと。まとめありがたいなあと。
いいつつ、ここに書いてあるやつは一通り読んで把握しただけで実際に動作させて研究するまでは触手が伸びず。AutoGPTはだいぶ前に、机中をよだれでベタベタにしながら遊んだのですが、LLMってコンテキストとか期待するアウトプットが大きなサイズになる仕事になればなるほど、実用に耐えない動きをするなあと気付かされたのが2023年、この人のお陰でした。このLLMの課題、2025年8月今時点でもまだ、他のどんなモデルやプロダクトでも解決してない認識です。
他のも、喫緊使いたいものはないなというのでパス。しかし、この記事の下の方に紹介された
こっちが、LLMからちょっと離れているけど触ってみたいものがあったので、Ghostをまずチェック
Ghost
ふーん、ここでCMSの新手かあ。と。Wordpressなんかもうやめちゃおうと思えるかどうかが気になった。
services:
  ghost:
    image: ghost:5
    restart: always
    ports:
      - 2368:2368
    environment:
      # see https://ghost.org/docs/config/#configuration-options
      database__client: mysql
      database__connection__host: db
      database__connection__user: root
      database__connection__password: example
      database__connection__database: ghost
      # this url value is just an example, and is likely wrong for your environment!
      url: http://xxxxxxxxxxxxxxxxx
    volumes:
      - ghost:/var/lib/ghost/content
  db:
    image: mysql:8
    restart: always
    environment:
      MYSQL_ROOT_PASSWORD: example
    volumes:
      - db:/var/lib/mysql
volumes:
  ghost:
  db:
6 も出てたみたいですが、 5 を。

なんか、しゅっとしているのは良くて、動作も軽快な感じがする。バックエンドはNode.jsっぽい。Next.jsとかああいうのが最近のトレンドっぽくて小難しくなったなと思ってたので、ちょっとホッとする部分もなきにしも。

記事の執筆画面がめちゃくちゃシンプルで無駄を削ぎおとしてていいなあ。
そして、メンバーシップ機能とかサブスク機能が標準でついてて、目的によってはめちゃくちゃやるべきことに集中できるプラットフォームなんでしょうね。noteとかに頼らず自分でなにか収益コンテンツ発信するとか、そういうのかな。
テーマいじったりするのもおもしろそうだけど、パット見てまあまあいい値段の有料のが多いのを見て雰囲気はわかったので、これくらいでごちそうさま。
Odoo
何年かぶりに、オープンソースのERPっていう、もっと世界をひっくり返すくらい盛り上がってほしいのに、なかなか火が着いていないこのテーマが急に気になったので、ちょっとリサーチ。Sから始まるあのERPを本業である程度扱っているのですが、色んな現実的な選択肢が増えてほしい。
ERPNextとかもあったけど、前から何回か聞いたことがあったOdooをちょっと見てみる。
services:
  db:
    image: postgres:16-alpine
    environment:
      POSTGRES_DB: postgres
      POSTGRES_USER: odoo
      POSTGRES_PASSWORD: ${POSTGRES_PASSWORD}
      TZ: Asia/Tokyo
    volumes:
      - db-data:/var/lib/postgresql/data
  odoo:
    image: odoo:18.0   # または odoo:latest
    depends_on:
      - db
    ports:
      - "8069:8069"   # ← Odoo Web(HTTP)
      - "8072:8072"   # ← 任意:longpolling(チャット等)
    environment:
      HOST: db
      USER: odoo
      PASSWORD: ${ODOO_DB_PASSWORD}
      DB_HOST: db
      DB_USER: odoo
      DB_PASSWORD: ${ODOO_DB_PASSWORD}
      TZ: Asia/Tokyo
    volumes:
      - odoo-data:/var/lib/odoo
      - ./addons:/mnt/extra-addons  # 任意で追加アドオン置き場
volumes:
  db-data:
  odoo-data:
これで最低限、起動できた。スクショは省略するが、以下のようなことをやってみた。
- お菓子屋さんになりきって、近所の物産小売店を取引先登録して、シフォンケーキ20個受注してみる
 - 品目マスタをいじってみる
 - 見積書とか請求書をPDF発行したりメールで飛ばしたりする機能を使う
 - 材料の調達がしたくて小麦粉200kgを注文する
 - 部品表作って製造指示をしてみる
 - コックさんの日給を登録してコスト計上
 - プロジェクト機能があったので、副業で近所の自転車屋さんのシステム刷新プロジェクトを登録
 - プロジェクトに紐付けて請求書作ったり期限管理してみたり、外注のエンジニアを呼んでみたりする
 
このくらいで1-2時間ずっと遊べて、なかなかこれはいいなと・・・。大企業でこれでやりましょうっていうと気になる部分もあるけど、ここまで来てるのかと恐縮した。
色んなアプリが山ほどあっておもしろそうなのだけど、権限管理とか統制面がどれくらい痒いところもある気もするのと、多機能で自由すぎるが故に、確実に誰でも同じ仕事を均質にできてほしいという企業ニーズに対してどうか。
あと、オープンソース言いつつ、一番見たかった会計とかナレッジ管理のアプリはお金払わないと試用すらできないのずるいなー。見たかった。
他のも近頃、オープンソースと言いながらちょっと進むと課金ゲートがあるやつをよく見るようになった。そりゃまあ、やってる身からしたらそうでしょうけどもね。
雑感
あと、DocsGPTというソフトウェアもセルフホストでDockerで動いたけど、何をどうやってもエラーが消えずソース一通りみて、お手軽なRAGの感じと理解して動きも想像がついたのでほどほどであきらめた。
終。
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