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VibeCoding Welcome Party! @Nagoya イベントレポート

に公開

📝イベント概要

イベント名: VibeCoding Welcome Party!
サブタイトル: AIとノリで書けちゃう120分 - Hands-on: Google AI Studio Build apps
開催日時: 2025年8月29日(金)19:00-21:00
会場: Nagoya Innovator's Garage & Zoom(ハイブリッド開催)
住所: 愛知県名古屋市中区栄3丁目18−1 ナディアパーク デザインセンタービル 4階
参加者: 159名(現地23名・オンライン136名)
参加費: 無料
主催: アクセンチュア・アドバンスト・テクノロジーセンター名古屋

🔭イベントの背景・目的

VibeCodingとは?

人間が音声やテキストといった自然言語で指示を出し、AIが主導してプログラミングコードを書くコーディングスタイル。2025年にAndrej Karpathy氏によって提唱された新しいプログラミング手法。

イベントコンセプト

「自然言語で指示を書く(=プロンプト)→ 数分で"動くWebアプリ"を自動生成&公開」 までを、未経験から体験できる超入門ハンズオンとして企画。

対象者

  • 生成AIの今をとにかく体験してみたい方
  • プログラミング未経験だけどアプリを作ってみたい方
  • 最新のAI開発ツールに興味がある方
  • エンジニア・学生・リサーチャー・デザイナーなど職種問わず

💻プログラム内容

第一部 AIエージェント技術の解説

AIエージェントとは

従来のAIツール vs AIエージェント

項目 従来のAIツール
(ChatGPT、Claude、Gemini)
AIエージェント
(Claude Code、Gemini CLI)
タスク志向 ユーザーとのリアルタイムの対話を重視し、即座に応答する 初期の指示に基づき、タスク実行後に結果を提供する
自律性 ユーザーの指示に忠実に従い、指示がない限り動かない 初期の指示に基づき、自ら判断してタスクを遂行する
多段階処理 主に単一のタスクや問い合わせを処理する 複数のステップやサブタスクを組み合わせて複雑なタスクを処理する
拡張性 主に、単独で動作し、他のシステムとの統合は限定的 他のツール(MCP等使い)やAPIと連携し、高度な機能を提供する

MCPの役割

  • AIにとっての「USBハブ」
  • 様々なデータ・ツールへのアクセスを単一の実装で可能に
  • OpenAI、Google DeepMind、Microsoftも相次いで対応

MCPサーバーの機能例

  • ファイル操作: Filesystem、Google Drive
  • データベース管理: PostgreSQL、MySQL
  • コミュニケーション: Slack、LINE
  • インターネット検索: Brave Search、Puppeteer、Google Maps
  • ソースコード開発: GitHub、GitLab

Vibe Codingによるパラダイムシフト

開発の進化3段階

  1. 人間による100%コーディング

    • コーディング・レビュー共に人間が実施
    • 知識・経験があるエンジニアでないと開発困難
  2. AIによるコーディングサポート

    • AIがCopilot(副操縦士)として人間をサポート
    • 知識・経験の浅いエンジニアでも開発可能
  3. AIによるほぼ100%コーディング(Vibe Coding)

    • AIがコーディングをメインで実施、人間がレビュー
    • 非エンジニアでも開発可能

Vibe Codingの特徴

  • 自然言語での指示によってAIエージェントにコーディングを任せる
  • ユーザはAIの実行結果に対して承諾/修正指示をするだけ
  • 理想的には音声入力でAIに指示するため、キーボード操作が不必要

第二部 Google AI Studio ハンズオン&プチハッカソン

Google AI Studio概説

Google AI Studio概要 https://aistudio.google.com/

  • Webブラウザで動作するエージェント型AI開発プラットフォーム
  • プログラミング知識不要で高度なAI機能を利用可能
  • 基本無料(1分あたりのリクエスト数制限あり)

主要機能

  • Chat: GoogleのAIモデル(Geminiなど)と対話
  • Stream: リアルタイムでAIとやり取りしながら長い文書やコードを処理・生成
  • Generate media: 画像や音声、動画などのメディアをAIで生成
  • Build: カスタムチャットボットやAIツール等の小規模アプリを構築・設定
  • History: 過去のチャットやプロジェクト履歴を確認

プチハッカソン

課題:身の回りの課題解決アプリを作成

開発フロー

  1. 企画設計

    • a. アイデア整理:どんなアプリを作るかGeminiとアイデア出し
    • b. 機能相談:追加したい機能をGeminiに相談
    • 設計出力:要件をアプリ構築のための設計文章として出力
  2. 開発工程

    • a. プログラミング:設計とともにアプリ構築をBuildに入力
    • b. テスト:バグ検出と修正、プレビュー確認

成果物
柔軟なアイデアで作成いただいたアプリを皆で共有しました!

  • 自分の体形に合ったコーディネートを提案アプリ
  • 最適な交通手段選定アプリ
  • 禅語をジェネレートするアプリ
  • 本の登場人物と会話できるアプリ
  • 時事クイズの自動生成アプリ

👦参加者の声

コーディング未経験なのにアプリ開発ができるなんて!

  • もっといろいろ作れるようになりたい!とモチベーションになりました!
  • 全くの初心者でしたが、アプリを作ることができ驚きました。
  • 自分がAIを使いこなせるわけがないと思って生きてきましたが、毛嫌いするのは勿体無いと感じました。
  • AIで自分がいつもあったらいいのになぁと思うことを実現できてしまうことを体験できてとても興味深く面白く感じました。

🎪今後の展望

今回多くのコーディング未経験の方・非エンジニアの方に参加いただきました。そういった方たちが初めて自分の手でアプリを作る体験をし、成果物に感動する姿を見て、まさにパラダイムシフトに立ち会っているような感覚を覚えました。

一方で、今回参加された方にもいらっしゃいましたが、Vibe"Codeing"とコーディングという名を冠して当初ハードルを感じる方も潜在的に多くいるかと思います。そういった方々のAIに触れるきっかけを提供すべく、今後もこのようなイベントを企画していけたらと思っています。

それと併せて、AIコーディングの奥深さを感じてもらうようなイベントも開催し、生成AI時代を東海圏の皆様 (もちろん全国の皆様も) と盛り上げていきたいと思います!!
今後ともよろしくお願いいたします!!!

関連リンク

Accenture Japan (有志)

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