【日本発のAI検索サービス】Felo.aiを触ってみた
みなさまこんちには。
アクセンチュア株式会社のテクノロジー コンサルティング本部にて、アナリストをしている佐藤です。
どんどんと新しい生成AIサービスが登場し、めぐるましい進化を遂げている今日この頃
日本発のAI検索サービスである「Felo.ai」を見つけたため、触ってみました。
所感としては、高精度な視覚化や関連検索などが無料で使用でき
個人的にはかなり使いやすいです。
(日本語と相性がいいのかな。。?)
Felo.ai : https://felo.ai/search
公式 X : https://x.com/felo_ai
また、チャット機能とWeb検索機能の2種存在しており、今回は主にWeb検索の方を触っていきます。
Web検索機能::http://felo.ai
Chat機能: http://search-chat.felo.ai
生成AI検索サービスはChatGTPに始まり、Gemini,Claude,Gensparkなど多種多様なサービスがあり市場的にもかなり激戦区ですが、その中でFelo.aiは何が優れているのか、どう使い分けできるのか、そのあたりを評価してみたいと思います。
参考記事:https://weel.co.jp/media/generative-ai-search/#index_id10
Felo.aiでできること
Felo.aiでは以下の機能が利用可能(2024.10.21現在)
機能 | 会員登録 | 通常版(無料) | Pro版 |
---|---|---|---|
文章生成 | 不要 | 無制限 | 無制限 |
マインドマップ機能 | 不要 | 無制限 | 無制限 |
関連画像検索 | 不要 | 無制限 | 無制限 |
関連動画検索 | 不要 | 無制限 | 無制限 |
Pro検索 | 必要 | 5回/日 | 300回/日 |
プレゼンテーション生成 | 必要 | 期間限定無料 | 無制限 |
加えてAIモデルは通常版はGTP-4oが利用可能、
Pro版になるとその他さまざまなモデルが使えるPro検索が使用可能となる様子
(ディープ推論モードも気になりますね)
使ってみた
リンクを開くと「日本語で世界の真の姿を探求しよう」という文字とともにチャットボックスのような画面が表示されます。
若干のスピリチュアルな雰囲気をよそに、さっそく質問を投げかけてみる。
どうやら会員登録などは行わずに、いきなり利用ができる様子です。
「2024年10月現在における、多種多様な生成AI検索サービスにおいて、他のサービスとの違いを明確にしたうえで、Felo.aiの強みを教えてください。」と入力してみます。
どうやらFelo.aiによれば、以下のあたりが他のサービスとの明確な違いとなります。
SNS情報のリアルタイム分析: 最新のトレンドを把握するためのSNS分析機能が強化されており、情報収集の幅が広がります。
情報整理の視覚化: マインドマップや自動スライド生成機能により、情報を視覚的に整理することができ、ユーザーの理解を深めます。
他にもアカデミックな論文から検索や、多言語対応なども挙げられているが、そのあたりはほかのサービスでも実現可能であるため、今回特筆はしません。
以下、上記2点+感じたことに関して深堀していきます。
SNS情報のリアルタイム分析が便利
さきほどFelo.aiを開いたときに最初に出てきた質問例で、1つの例が筆者の目に留まりました。
「Tik Tokで最新のトレンド」
筆者はこのSNSを利用してはいないが、この動画コンテンツが主体のSNSの内容も把握しているというのでしょうか、気になります。
早速押下してみることに。
約10件のXやRedditなどのソースや、関連画像検索、加えて動画までが表示されました。
これはひょっとして、ブラウザより検索しやすいのかもしれない。
比較として、ChatGTPで同様の質問を行ってみました。
検索元となっているソースは2つ(しかも2021年の記事)であり、これだけでも違いが明確にわかりますね。
SNS情報をリアルタイム分析ができるのは、誤った情報を学習してしまわないか一抹の不安もありますが、
最新の情報を検索するという意味では、それ以上ない差別化になります。
上記のような誤った情報などをどのように避けているのか(評価しているのか)、その分析ロジックが気になるところではありますが、今回は紹介程度に。
このあたりは今後使用する上で、注視していきたいですね。
マインドマップ機能、スライド作成など視覚化機能が便利
何気なく生成された文章の下に、「マインドマップ」なる見慣れないボタンが存在することに気づき、これを押してみる。
生物の進化系統樹のような図が表示されました。
これにより生成した内容をロジックツリーのように体系的に理解することができそうですね
また、会員登録が必要ですが、現在は期間限定で生成した文章の内容から
無料でM365 Copilotのようにプレゼンテーション作成が可能です。
こちらはテンプレートもかなり多種存在する様子。スライド自体の出来栄えはCopilotとほぼ同等くらいかな、の所感です。
多種なデータソースから、関連検索項目が便利
また、使用していて感じたことですが、このFelo.ai、関連検索項目が結構優秀です
質問をした回答の一番下に、以下のような関連検索が表示されます。
その中の1つ「Felo.aiはどのようにしてユーザーの意図を理解するのですか?」を押下してみる。
すると即座に以下の画面が展開され、体感で2秒と立たずに爆速で答えが生成されます。
さらにその下にも関連質問が用意されており、かなり検索の深堀が行いやすい。
おまけ:テンプレートが便利(Chat機能)
また、こちらはWeb検索版ではなくチャット機能版(http://search-chat.felo.ai)の内容であるが、議事録作成など、多種多様なシーンに応じてあらかじめ用意されているテンプレートが便利そう(面白そう)。
実際に触ってみる。
試しに「なぞなぞ生成器」を押下してみる。
なるほどなるほど、各種プロンプトが用意されており、使用者はこのプロンプトを使用して、後続のやり取りを行っていくようですね。
まとめ
以上、Felo.ai(主にWeb検索版)を触ってみた所感と、他のサービスではあまり感じられない点を記述しました。
SNSから分析が行われる点や、無料で使えるスライド生成など、かなり使用感としては申し分ないと思われます。
特に関連検索項目の点に関して。
筆者は普段このような対話形式の生成AIサービスを使用する際何度もAIと壁打ちを行い、自分の求める、または納得する答えが出るまで質問を変え、工夫をしながら知見を得ています。
このFelo.aiの場合、比較的ニーズに沿った関連質問がすぐ生成され、それを押下するごとに
あれよあれよという間に壁打ちの回数が重ねられていきます。
当然、参照する記事、画像、動画もすべてソースを明記したうえで生成されています。
生成AIを使用して壁打ちを行う場合、その壁打ちの精度は質問の精度に大きく依存しており、
「生成された内容に対して、いかに深堀してブラッシュアップができるか」というのはAIを最大限有効活用する上での1つのメソッドだと思っています。
Felo.aiはそういった質問⇒深堀⇒質問のサイクルを簡単に回すことができ、応答速度もかなり早いため、
インターネットブラウザで質問をするより有意義に調べ事ができるツールになり得るのではないかと思います。
以上、ありがとうございました。
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