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Gemini for Google Workspaceのサイドパネルが利用可能に 組織内の生成AI活用が促進されそう
はじめに
2024年10月16日(米・現地時間)にニュースがありました。Gemini for Google Workspaceに、サイドパネルのアルファ版が日本語含めて7つの言語でリリースされました。
サイドパネルとは
Google Workspaceで利用可能なGmailやスプレッドシート、ドキュメント等のアプリ上に、操作の指示ができるチャットボックスを指します。
これを使用することで、例えば次のようなことがサイドパネルでできるようになります。
- 長いメールスレッドの要約と、返信内容の提案。
- 作業中のドキュメントのコンテキストに基づくテキストの作成と推敲。
- スプレッドシートの要約および表や数式の作成。
- スライドの新規生成、画像の作成、プレゼンテーションの要約。
- ドライブ内のファイルについて Gemini に質問する。
現状、組織内の情報を活用する生成AIアプリはMicrosoft Copilotが有力となっていますが、このGemini for Google Workspaceも見逃せない存在になっていると考えています。
Microsoft Copilotとの違いは?
表に整理してみましたが、大きな差と言えばGenAIを活用できるアプリケーションの違いでした。
項目 | Gemini for Workspace | Microsoft Copilot |
---|---|---|
統合されるアプリケーション | Gmail、Google ドキュメント、スプレッドシートなど | Microsoft 365アプリ(Word、Excel、Outlookなど) |
自動コンテンツ生成 | はい | はい |
メール管理 | メールの要約と返信案作成 | メールの要約と返信案作成 |
データ分析および可視化 | 現状不可 | Excelでの高度なデータ分析とグラフ生成 |
言語サポート | 日本語対応(7言語) | 多言語対応 |
価格 | 月額2,260円から(ユーザー単位) | プランにより異なる(例:Copilot Proは月額3,200円) |
AIモデル | Gemini 1.5 Pro | GPT-4 |
既に、Microsoft365を使っている組織はCopilotを、Google Workspaceを使っている組織はGemini for Google Workspaceとなりそうです。
将来性
生成AIはセキュリティやハルシネーション等の観点でハードル高く感じている組織が多くいると考えられます。一方で、Google Workspaceの標準機能としてサイドパネルがあって、そこで生成AIが活用できて、様々な業務が効率的に進められるようになったらどうでしょう。
きっと、組織内での生成AI活用実績が増えて、より利用が促進されるきっかけになるのではと考えています。
さいごに
今後、このような組織向けて生成AIアプリがどんどん登場して普及していくと考えています。
個人向けの生成AIアプリでは実現が難しい、組織やチーム内の情報を活用したAI支援がより進むと考えています。
楽しみですね!
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