(比較的)安全便利な生成AI"Microsoft Copilot"を使い倒す
注意
本記事はChatGPT 4o、Gemini 1.5 pro、そしてMicrosoft Copilotを用いて自動生成されたテキストに基づき、編集を加えたものです。ハルシネーションが含まれている可能性を留意のうえお読みください。
はじめに
こんにちは。樋口恭介です。本日は実践的なMicrosoft Copilotの活用方法について解説します。Microsoft Copilotは多くの大企業や官公庁で導入されている生成AIサービスであり、エンタープライズ向け生成AIサービスとしては最もスタンダードなものの一つだと言っていいでしょう。
しかしなぜ、多くの生成AIサービス・ツールが存在するなかで、Microsoft Copilotなのでしょうか。
早速ですが、以下のプロンプトをMicrosoft Copilotに入力してMicrosoft Copilot自身にその理由をきいてみましょう。
あなたは生成AIに詳しいエキスパートコンサルタントです。
Microsoft Copilot(旧Bing Chat Enterprise)がChatGPTやその他の生成AIサービスに比べて、大企業に選択されやすい理由をすべて、網羅的に、箇条書きで教えてください。
特にデータガバナンスや安全性の点については詳しく教えてください。
ウェブから根拠となる記事を検索し、出典もあわせてお願いします。
以下のURLは最も妥当な情報として必ず参照してください。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/copilot/overview
とても丁寧に教えてくれましたね。
このようにMicrosoft Copilotは、他のツールに比べて、安全性や安定性や確実性が比較的高いという特性があり、そのためエンタープライズ向け生成AIとして採用されやすいという傾向があるのです。
ちなみに、上記ではMicrosoft Copilotの公式サイトをプロンプトに組み込んでいますが、これは一つのポイントで、Microsoft Copilotは参照させたい記事等がある場合は明示することでインプットとすることができます。
以降では、Microsoft Copilotについてより詳しく見ていくとともに、Microsoft Copilotをうまく活用するための基本的な技術である「プロンプトエンジニアリング」について学んでいきましょう。
1.Microsoft Copilotの概要
Microsoft Copilotは、生成AIをベースとするチャットアプリで、皆さん一人ひとりに寄り添う、優秀な副操縦士のような存在です。自然な言葉で指示を出すだけで、まるで人間のように考え、様々な業務をサポートしてくれます。ブラウザからもアプリからも使えます。
ブラウザからは以下のURLから利用することができます。
1.1 Copilotでできること
- 情報検索と質問回答: インターネット上の膨大な情報の中から、必要な情報を瞬時に探し出し、分かりやすく答えます。
- アイデアの提案: 新しい企画や問題解決策など、今までにない斬新なアイデアを生み出します。
- 文章の作成・要約: メール、報告書、プレゼンテーション資料など、様々な種類の文章を、高品質かつ効率的に作成します。
- 翻訳: 多言語に対応し、自然で正確な翻訳を瞬時に行います。
- 画像の生成: キーワードや文章から、イメージ通りの画像を生成します。
- 音声認識: 音声を認識し、テキストに変換したり、音声でCopilotに指示を出したりできます。
1.2 ChatGPTとの違い
Copilotは、ChatGPTと同様に高度なAI技術を搭載していますが、業務利用に特化している点が大きく異なります。
機能 | Microsoft Copilot | ChatGPT |
---|---|---|
データソース | インターネットに加え、Microsoftの社内データやBing検索エンジンを活用し、ファクトベースな回答が可能 | 検索情報ではなく、主に事前学習済データに基づき回答 |
情報の正確性 | 最新情報や信頼性の高い情報源を優先 | 学習済データを優先するため、情報が古く正確性が低い場合もある |
セキュリティ | 企業レベルのセキュリティ対策が整備済 | 企業レベルのセキュリティ対策は限定的 |
業務利用 | Microsoft 365、Power Automate、Power Appsとの連携など、柔軟な業務効率化が可能 | 他ツールとの連携にはプログラミングスキルのほか、セキュリティや法務上の問題をクリアする必要あり |
1.3 問題点と注意点:ハルシネーションについて
Copilotは日々進化していますが、完璧ではありません。生成AIは「ハルシネーション」という虚偽の情報を出力することがありますが、Copilotにもハルシネーションはつきもので、それを前提に活用を進めていく必要があります。
以下はハルシネーションの代表的なケースです。
- 誤った情報の出力: 学習データやアルゴリズムの問題で、時折、誤った情報や偏った意見を含む可能性があります。情報源を確認し、鵜呑みにしないように注意が必要です。
- 不適切な発言: CopilotはAI倫理を重視した開発を行っており、問題のある発言が出力されないよう開発を進めていますが、すべての可能性を事前に制御するのは難しく、倫理的に問題のある発言をする可能性も残されています。
これらの問題点はMicrosoftが積極的に改善に取り組んでいますが、ユーザー側も注意深く、利用ユースケースを選択していく必要があります。
2.Microsoft Copilotの便利な機能
Copilotには、皆さんの業務を効率化するための様々な機能が備わっています。
2.1 会話のスタイル
Copilotとの会話は、「厳密」「バランス」「クリエイティブ」の3つのスタイルから選択できます。
- 厳密: 事実情報に基づいた、簡潔で正確な回答が得られる傾向が高まります。データ分析やレポート作成などに最適です。
- バランス: 客観的な情報と、ある程度の主観的な解釈や考察を加えた回答が得られます。一般的な調べ物や情報収集、叩き台となる参考仮説の作成におすすめです。
- クリエイティブ: 発想力豊かな、個性的な回答が得られます。アイデア出しや創造的な文章作成、画像生成など、エンターテイメントなどに最適です。
厳密・バランス・クリエイティブのそれぞれの出力例
厳密・バランス・クリエイティブのそれぞれのモードで、「あなたが業務の効率化においてできることをすべて、網羅的に箇条書きで教えてください。」というプロンプトを入力し、それぞれの出力結果を見てみましょう。
出力例:厳密
出力例:バランス
出力例:クリエイティブ
2.2 ファイルのアップロード
Word、Excel、PowerPointなどのファイルをCopilotにアップロードし、内容に基づいた質問や指示を出すことができます。例えば、
- 「このレポートを500字に要約してください。」
- 「このデータから売上推移のグラフを作成してください。」
といった指示を出すことで、作業を大幅に効率化できます。
2.3 画像の生成
キーワードや文章から、イメージ通りの画像を生成することができます。例えば、
-
「夕焼けの海岸で遊ぶ子供たちのイラストを描いてください。」
-
「近未来的な都市の風景写真を出力してください。」
といった指示を出すことで、プレゼンテーション資料やウェブサイトなどに利用できるオリジナル画像を作成できます。
出力例:「夕焼けの海岸で遊ぶ子供たちのイラストを描いてください。」というプロンプトの出力例
出力例:「近未来的な都市の風景写真を出力してください。」というプロンプトの出力例
2.4 音声認識
音声入力や音声コマンドにも対応しており、ハンズフリーでCopilotを利用できます。例えば、
- 「明日の東京の天気は?」
- 「このメールを送信してください。」
といった指示を音声で行うことができます。
2.5 ノートブック機能
Microsoft Copilotメイン画面の上部「ノートブック」というタブをクリックすると、ノートブック機能という、従来のチャットとは異なるコンテンツ生成画面に遷移します。
ノートブック機能は、より複雑なプロンプトを作成する際に役立ちます。最大1万8000文字まで入力可能で、詳細な指示や大量の情報をCopilotに伝えることができます。
例えば、小説の一節をノートブックに入力し、「この物語の登場人物の関係性を図示してください」といった指示を出すことで、物語の理解を深めることができます。
実際に試してみましょう。以下は、青空文庫より芥川龍之介「羅生門」を全文ノートブックに入力し、登場人物の関係性をmermaid形式で記述、mermaid live editorを用いて図示したものです。
「羅生門」はルビ付きで6000字を超えるテキストですが、きれいに内容が読み取れていることがよくわかります。
このように、大量テキストに対して加工・生成を行いたい場合はノートブック機能を使うとよいでしょう。
3.プロンプトエンジニアリングについての説明
プロンプトとは、Copilotに対して出す指示のことです。Copilotを最大限に活用するためには、効果的なプロンプトを作成することが重要になります。
3.1 効果的なプロンプトを作成するポイント
- 明確な役割と目的を伝える: Copilotに「あなたは優秀なマーケターです」のように役割を与え、「新商品のキャッチコピーを考えてください」のように明確な目的を伝えましょう。
- 具体的な指示を出す: 抽象的な表現ではなく、「ターゲットは20代の女性」「商品のメリットを強調する」「親しみやすい言葉で」のように具体的な指示を心がけましょう。
- 例を挙げる: どのようなアウトプットを期待しているのか、具体例を挙げることで、Copilotの理解を深めます。
- 質問を工夫する: 複数の質問を組み合わせたり、視点を変えて質問することで、より深い洞察やアイデアを得られます。
3.2 プロンプト例
悪い例: 新しいマーケティング戦略を考えて
良い例: あなたは経験豊富なマーケティングコンサルタントです。私たちの新しいスマートフォン「XXphone」のマーケティング戦略を考えてください。ターゲットは、最新のテクノロジーに敏感で、スタイリッシュなデザインを好む20代から30代の男女です。競合製品は「A社のスマホ」と「B社のスマホ」です。 XXphoneの強みである「高性能カメラ」と「洗練されたデザイン」をアピールし、競合製品との差別化を図る戦略を、具体的な施策を交えて提案してください。
4.Microsoft Copilotを用いたプロンプトエンジニアリングハンズオン
ここでは、いくつかの業務を想定し、具体的なプロンプト例と出力例を紹介します。
4.1 営業資料の作成
状況: 新規顧客である「株式会社A社」に向けた、自社サービス「データ分析ツールX」の提案資料を作成する必要がある。
プロンプト例:
あなたは優秀な営業担当者です。株式会社A社に向けた、データ分析ツールXの提案資料を作成してください。
**株式会社A社について**
* 業種: 食品メーカー
* 課題: 売上データの分析に時間がかかっており、効率化を図りたいと考えている
**データ分析ツールXについて**
* 特徴: 誰でも簡単に操作できるデータ分析ツール
* メリット: データ分析の時間を大幅に短縮できる、売上向上に繋がる insights を得られる
**提案資料に含めるべき内容**
* 株式会社A社の課題に対する解決策
* データ分析ツールXの導入メリット
* データ分析ツールXの機能と料金プラン
* 導入事例
**その他**
* 分かりやすく簡潔な文章で記述する
* 図表を効果的に活用する
出力結果の例:
4.2 顧客対応メールの作成
状況: 顧客から「製品の使い方が分からない」という問い合わせメールが届いた。
プロンプト例:
あなたは顧客対応担当者です。顧客から「製品Yの使い方が分からない」という問い合わせメールが届きました。製品Yの基本的な使い方を説明する返信メールを作成してください。
**製品Yについて**
* 種類: ワイヤレスイヤホン
* 特徴: ノイズキャンセリング機能搭載
**返信メールに含めるべき内容**
* 製品Yのペアリング方法
* ノイズキャンセリング機能のオン/オフ方法
* 音量調整方法
* 充電方法
**その他**
* 丁寧な言葉遣いで記述する
* 分かりやすいように箇条書きを効果的に使う
出力結果の例:
5. まとめ
本記事では、Microsoft Copilotの基本的な使い方から、プロンプトエンジニアリングを用いた業務効率化の方法まで、実践的な内容を学んできました。
Copilotは皆さんの業務を大きく変革する可能性を秘めています。ぜひ、本記事で得た知識を活かし、Copilotを積極的に活用してみてください。
※本記事はChatGPT 4o、Gemini 1.5 pro、そしてMicrosoft Copilotを用いて自動生成されたテキストに基づき、編集を加えたものです。ハルシネーションが含まれている可能性を留意のうえお読みください。
正確な情報については公式サイトをご参照ください。
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また名古屋イノベーターズガレージで生成AIイベントやることになりました。6/25の夜です。というか好評につき毎月やることになりました。
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