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UE5.2/5.3でのLidarPointCloudプラグインのエラー対応法
この記事で解説すること
UE5.2/5.3にて点群ファイル周りで下記のエラーに遭遇しました。
これらの対応方法について記録しておきます。
UE5.3でのエラー
点群ファイルをコンテンツブラウザに取り込んでパッケージングすると、エラーが発生してパッケージングに失敗する
発生したエラー
UATHelper: パッケージ化 (Windows): LogWindows: Error: appError called: Assertion failed: DataResource.SerialSize == DataResource.RawSize [File:D:\build\++UE5\Sync\Engine\Source\Developer\IoStoreUtilities\Private\PackageStoreOptimizer.cpp] [Line: 559]
UATHelper: パッケージ化 (Windows): Compressed bulk data is not supported in cooked builds
UE5.2でのエラー
点群をマップ上に配置してパッケージングもしくはエディタを再起動すると、点群の形が崩れる
(下記画像のように、Actorの原点や軸に点が集約されてしまう)
余談ですが、このエラーはコンテンツブラウザに配置した点群に対してのみ発生し、PC内の点群ファイルをランタイムロードした際には発生しませんでした。
対処方法
それぞれのバージョンでの対応策を記載します。
UE5.3のエラー対処法
プロジェクト設定(Project Settings)>パッケージング(Packaging)>Ioストアを使用(Use Io Store)
のチェックをオフにする
UE5.2のエラー対処法
この現象はUnreal Engineのバグになります。(UE5.3で修正されました)
バグチケット:
Unreal Engine Issues and Bug Tracker (UE-177243)
UE5.2では、上記バグのFix Commitの内容を自プロジェクトに取り込むことで解決しました。
- (C++プロジェクトでない場合は新規に適当なC++クラスをUEエディタから作成してC++プロジェクトに変換しておく)
- エンジン内のLidarPointCloudプラグイン(デフォルト設定だとC:\Program Files\Epic Games\UE_5.2\Engine\Plugins\Enterprise\LidarPointCloudにあるはず)をフォルダまるごとコピーして、自プロジェクトの\Plugins\Enterprise\LidarPointCloudに貼り付ける
- Fix Commitと同じ修正を2でコピペした自プロジェクト内のLidarPointCloudプラグインに対して実施する(LidarPointCloudOctree.hとLidarPointCloudOctree.cppを修正する)
- Visual Studioでビルドもしくは自プロジェクトの\Plugins\Enterprise\LidarPointCloudフォルダ内のBinariesとIntermediateフォルダを削除してUEエディタを起動→ビルドさせる
- パッケージング時にエラーが発生した場合は、UE5.3の対処法と同様に「Ioストアを使用(Use Io Store)」のチェックをオフにする
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