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Admobの2クリックペナルティ/2クリック制限が解除されるまで試した事

2020/10/09に公開2

・2クリックペナルティ/2クリック制限とは

2クリックペナルティとはAdmobのバナー広告などでユーザーの誤タップなどが多いと課せられちゃう例のあれです。

例のあれとはそう、通常はアプリのユーザーがバナー広告をタップしたらそのままサイトやapp storeページへ遷移するはずなのにユーザーが一回タップしただけでは「Visit site」と表示されもう一度タップしないと遷移もしてくれないし収益も発生してくれないやつですね。

これを受けちゃうと広告のクリック率が半分かそれ以下まで下がり収益が大幅に低下してしまいます。

僕は2018年後半から2019年12月までずっとこの2クリックペナルティをされたり解除されたりを繰り返してきたので解除のために何をしてきたかを今現在僕と同じように苦しんでる人たちのお役に立てればと思い試した事、やった事を書こうと思います。

・状態や2クリックペナルティを課せられているかどうかの確認方法

例えばアプリ内に複数の画面が配置されており、その画面ひとつに対してバナー広告をひとつ配置していたとします。

この内のどれかひとつのバナー広告で多く誤クリックが発生し残りのバナー広告では誤クリックがほぼ発生していなくてもそのアプリ内の全てのバナー広告が2クリック制限の対象になってしまいます。

2クリック制限を課せられているかいないかの確認方法ですが、クリック率を見るだけで明らかに以前のクリック率とは違うのですぐにわかるとは思うのですが、確実な確認方法はテスト広告をタップしてみる事だと思います。

間違っても本番用広告は絶対にタップしてはいけません。

2クリック制限を課せられている場合、テスト広告ですら「Visit site」と表示され2クリック制限になっています。

・バナー広告の配置位置などの変更

これはまず絶対に初めにやるべき事だと思います。

バナー広告に対してUI部品が近いと必然的に誤クリックが多くなるのは当然なのでまずはそこを改めて確認します。

ボタンと広告が近い方が収益が発生しやすそうという安易な誘惑に負けてしまうと結局は2クリックペナルティを受けて収益が下がり本末転倒になるのでこの誘惑には必ず勝たねばなりません。

あとコンテンツが多い画面ではコンテンツと広告の区別が意外とユーザー側はついてないと思います。

もちろん開発している側は開発している側なので考えるまでもなく区別できますが、ユーザー側からするとどれが広告でどれがコンテンツなのかわからないのでクリックした後すぐに広告だと気づきすぐにアプリに戻られてもそれも誤クリックとしてカウントされてしまうと思います。

僕はというとまずは今まで画面下部に配置していた広告の配置位置を画面上側にして、広告とUI部分にはCAShapeLayerでラインを引き、広告の近くにはとにかく操作関連のUI部品を配置しないようにしました。

CAShapeLayerではなくAutoLayoutなどでUIViewを固定5pxのheightで配置するのも画面回転を考えると楽かもしれません。

もちろん広告とUIのスペースも大きめに取りました。

・原因となっている広告ユニットの特定と制限され始めた時期の特定

アプリ内でバナー広告をひとつだけしか配置していない場合は問題ないのですが複数のバナー広告を配置している場合は2クリックペナルティの原因となっているバナー広告がどれかを把握しておいたほうが対策しやすくなると思います。

僕はバナー広告を1画面に1つずつの合わせて2つ配置しているのですが2クリックペナルティの原因となっている(誤クリックの多い)バナー広告はもっともインプレッション数の多いメイン画面に配置されているバナー広告だと思っていました。

ですが実際にはメイン画面に移行する前に表示している画面のバナー広告が原因でした。

また何かコンテンツや機能を追加してアップデートしたらその一ヶ月後くらいから2クリックペナルティを受けるようになった場合はその追加したコンテンツ等が広告との区別がつきにくいために誤クリックを誘発している可能性もあるので制限され始めた時期を特定するのも大事だと思います。

・admobサポートや担当に相談

誤クリック数の測定をして2クリックペナルティを適用させるかどうかはシステム側が判断して行っているみたいなのですが、どの広告ユニットが無効なクリックをたくさん発生させているかのデータはあると思いますので、相談してみるとどの広告ユニットが2クリック制限の原因になっているか特定するための有用なアドバイスをもらえる場合があります。

・不要な広告ユニットの削除

以前組み込んでいたけどもう使っていない広告ユニットも全て削除しました。

なぜかというともう使っていない広告ユニットなのにインプレッションが発生しているということはそのユーザーはアプリをアップデートせずに(アップデートされていたら新しく置き換えた広告ユニットに置き換わっているはずなので)古いバージョンのままアプリをユーザーに使用されているということです。

古い広告ユニットから無効なクリックが発生している可能性もあるためもう使っていない(アプリに組み込んでいない)広告ユニットはadmob管理画面から削除しました。

・admobメディエーションへ他の広告会社も組み込みadmob比率を薄める

admob単体のみではなくadmobメディエーションを使用しadmob以外の広告会社を組み込むのも良いと思います。

その際のadmobメディエーションのecpm設定ですが例えばadmobメディエーションにadmobの他に広告会社を一社加えるとするとします。

その場合は単純に最適化のみの他社広告ソースを加えても収益性はとても悪いです。

設定としてはadmobの直近平均1週間のecpm値に対して他社広告ソースのecpmは20%アップ、10%アップ、最適化の3つを設定すると良いと思います。

例:直近1週間のadmobのecpmの平均値が$1だった場合

admob 最適化

他社A広告ソース1 $1.2 (最適化なし)

他社A広告ソース2 $1.1 (最適化なし)

他社A広告ソース3 最適化

という感じが良いと思いますがここは調整しつつ様子をみていくという形になると思います。

2クリック制限が解除された場合収益性が最適化された状態になるので結果収益も大きく向上することになると思います。

・最後に

インプレッション数を多く出していそうなアプリでadmob単体でも2クリック制限になってないアプリもあるため結局のところは基本的にはやはりadmob遵守事項にあるようにコンテンツと広告の区別を明確にしクリッカブルなUI部品の近くには広告を配置しないなどを厳格に遵守することが何よりも特効薬で近道だと思います。

Discussion

MILUKUNMILUKUN

うらやましい

中国では、もし遅れが高すぎると、違反と判定されます。罰則は1ヶ月以上で、広告を減らす時間がもっと多くなります。

APPが罰せられたら広告はほとんど受信できません。

ですから、これは本当に素晴らしいです。