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NVIDIA Jetson Nano ModuleとreComputer J101で始める
製造・販売社からの情報
- Jetson Nano Module
- https://developer.nvidia.com/embedded/jetson-nano-developer-kit
- reComputer J101 - Carrier Board for Jetson Nano
- https://www.seeedstudio.com/reComputer-J101-v2-Carrier-Board-for-Jetson-Nano-p-5396.html
- インストール方法の情報は上記のページの下 "Learn" にある以下のページにある。
- このキャリアボードはハードウェア構成をJetson Nano Developer Kitに合わせてあるのでキャリアボード固有の設定やドライバインストールが不要なのが特徴。そのためM.2 SSDなどの拡張性は無い。
販社の例
- Jetson Nano Module
- reComputer J101 - Carrier Board for Jetson Nano
ケースやファン、キャリアボード選択の注意点
- Jetson Nano対応のケースとして売られているもののほとんどはJetson Nano Developer Kitを想定している。キャリアボードは必ずしもDeveloper Kitとネジ穴の位置が同じではないので、ものによってはケースに組付けられない場合がある。
- Jetson Nano対応のファンとして売られているファンもDeveloper Kitのヘッダー、これはPCのものと同じ、なので、キャリアボードによっては使えない場合がある。またケースがファンのスペースを想定していないものもあるのでケースに収まらない場合もある。
- キャリアボードによってはドライバのインストールが必要となる場合がある。
Jetson Nano Module + reComputer J101のセットアップ
ソフトウェア要素
- JetPack SDK
- Jetson Moduleにファームウェアを書き込むホストUbuntuにインストールする。下記のJetson Linux、L4T Driver Packageを同梱している。"SDK"を省略して"JetPack"と表記されている場合がある。
- バージョン4.xはUbuntu 18.04 LTSベース。バージョン5.xからUbuntu 20.04 LTSベース。
- Jetson Nanoはバージョン5.xではサポートされていないのでバージョン4.xを用いる必要がある。
- 2022-11-20現在の4.x、5.xの最新バージョン
- Jetson Linux
- Jetson Module用にカスタムされたARM CPU対応のUbuntu Desktop
- https://developer.nvidia.com/ja-jp/embedded/linux-tegra
- L4T
- L4T: Linux for Tegra
- Jetson Moduleで動くLinux、つまり上のJetson Linuxの事を指す場合や、単にJetson Module用のカーネルドライバの事を指す場合もあるのでどちらの事を言っているのか文脈に注意する必要がある。
- L4TまたはL4T Driver Package、BSP(Board Support Package)などと呼称にブレがあるので初心者は混乱しやすいので注意。
- JetPack SDKに同梱されているが別個にダウンロードして
- https://developer.nvidia.com/embedded/linux-tegra-r321
インストールの概要
- NVIDIAのJetson Nano Developer Kitにある"Get Started"からのインストール手順はJetson Nano Moduleに対応していないので使えない。
- Jetson Nano Moduleの場合はホストとなるUbuntu Desktopにインストールしたsdkmanagerを用いて行う。
- インストール手順はNVIDIAのものよりseedstudioのドキュメントの方が詳しい。
- そのためホストとなるUbuntu Desktopを用意する必要がある。sdkmanager ver. 1.9で対応するUbuntu Desktopは18.04 LTS、20.04 LTS。
- キャリアボードのジャンパーピンを用いてForce Recovery Modeにする。
- キャリアボードとホストをUSBケーブルで接続する。このUSBケーブルの接続はJetson Nano Module内のSSDにファームウェアの書き込みに用いられる。
- sdkmanagerを起動し、GUIでインストール条件の設定を行いインストールを実行する。
- sdkmanagerはファームウェアのビルドを行い、USB続けてJetson Nano Moduleへの書き込みを行う。ファームウェアの書き込みが終わるとJetson Linuxが起動する。
- 続けてsdkmanagerはJetsonの各種機能パッケージのダウンロードを行い、USB接続を介してJetson Nano Moduleにインストールされる。この際、USB接続はIP over USBとして機能し、このネットワーク接続でインストールが行われる。この時、Jetson Nano Module側のIPアドレスは192.168.55.1となる。
ホストの準備
- 「インストールの概要」で述べたようにsdkmanagerを用いてJetson Nano ModuleにJetson Linuxをインストールする場合,Ubuntu 18.04 LTSもしくは20.04 LTSのPCが必要となる。
- NVIDIA Jetson Nano Developer Kitページにある"Get Started"から開く「Getting Started with Jetson Nano Developer Kit」だとビルド済みファームウェアをSDカードに書き込む、Raspberry Piと同様の手順でインストールすることになる。この手順ならばホストPCのOSには制限はない。しかし、この手順はJetson Module内のSSDを持たないDeveloper Kitのみで取れる手段である。内蔵SSDをもつJetson Moduleだと内部SSDがデフォルトブートデバイスであるため、そのままではSD CARDからブートすることができない。
- https://developer.nvidia.com/embedded/learn/get-started-jetson-nano-devkit
環境整備
SSH リモートログイン
- デフォルトでSSHサーバーが稼働しているので特に準備する必要はない
- USBでホストのLinuxと接続されているならIP-over-USBで経由で接続できる。デフォルトのIPアドレスは
192.168.55.1
- USBでホストのLinuxと接続されているならIP-over-USBで経由で接続できる。デフォルトのIPアドレスは
リモートデスクトップ(RDP)接続
- Ubuntu 22.04 LTSからGnome DesktopでRDPが使える
- Ubuntu 22.04 LTS以前の場合はxdpが使える
- xrdpパッケージをインストールしただけではxrdp接続後にデスクトップ環境が起動できない。RDPでもUnityを使えるようにするのは相当に困難なため別のデスクトップ環境を用いた方が良い。
- https://qiita.com/karaage0703/items/f133eacf166ee76a07f2