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FlutterでiOSのBluetooth設定画面に遷移する方法
はじめに
Flutterアプリ開発において、ユーザーをiOSデバイスのBluetooth設定画面に誘導する必要がある場合があります。本記事では、この操作を実現するための方法を解説します。
iOSのBluetooth設定における2パターン
iOSには、Bluetoothに関する2種類の設定画面があります。
- デバイス全体のBluetoothのON/OFF設定
- アプリ固有のBluetooth設定
多くのFlutterライブラリは2番目の設定画面への遷移をサポートしていますが、デバイス全体の設定画面に遷移するのは少し工夫が必要です。
アプリ固有の設定画面への遷移
アプリ固有の設定画面への遷移は、以下のようなライブラリを使用することで簡単に実現できます:
app_settingsを使用する例
- まず、
pubspec.yaml
に依存関係を追加します
dependencies:
flutter:
sdk: flutter
app_settings: 4.1.8
- 次に、Dartファイルで以下のように使用します
import 'package:app_settings/app_settings.dart';
// イベント発生時に以下の処理を呼び出す
AppSettings.openBluetoothSettings();
デバイス全体のBluetooth設定画面への遷移
デバイス全体のBluetooth設定画面への遷移は、Flutterのライブラリだけでは実現が難しいため、ネイティブコードを利用する必要があります。
iOS(Swift)での実装
- iOSのネイティブコード(Swift)で以下のような処理を実装します
channel.setMethodCallHandler({
(call: FlutterMethodCall, result: @escaping FlutterResult) -> Void in
if (call.method == "openSystemBluetoothSetting") {
let url = URL(string: "App-Prefs:root=General&path=Bluetooth")
let app = UIApplication.shared
result(app.openURL(url!))
} else {
result(FlutterMethodNotImplemented)
}
})
- Flutterのプロジェクトでは、MethodChannelを使用してこのネイティブコードを呼び出します
if (Platform.isAndroid) {
await openAppSettings();
} else {
await BeaconService.methodChannel.invokeMethod<String>(
'openSystemBluetoothSetting',
);
}
まとめ
iOSのBluetooth設定画面への遷移は、アプリ固有の設定とデバイス全体の設定で異なるアプローチが必要です。アプリ固有の設定は既存のFlutterライブラリで簡単に実現できますが、デバイス全体の設定にはネイティブコードとMethodChannelの組み合わせが必要となります。
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