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WSUS環境でのWindows セキュア ブート証明書の有効期限切れ対応

に公開

Windowsのセキュアブート証明書の有効期間が2026年6月に切れるということで、対策について検証してみた。


本記事では、

  1. 更新された証明書定義を DB にインストール
  2. デバイスのブートマネージャーを更新
  3. 失効を有効
  4. SVN 更新プログラムをファームウェアに適用

の4ステップのうち、

  1. 更新された証明書定義を DB にインストール

までの検証をしたものである。
検証の進捗に応じて今後、更新していく。


セキュアブート証明書の有効期限についてはこちら
https://support.microsoft.com/ja-jp/topic/windows-セキュア-ブート証明書の有効期限と-ca-更新プログラム-7ff40d33-95dc-4c3c-8725-a9b95457578e

検証環境

  • Windows11 23H2
  • WSUSで2025年9月のパッチ適用済み
  • キッティング後はインターネット接続なし
  • 端末は2023年に納品されたもので、UEFIのバージョンはキッティングした時点のものからアップデートしていない

※2025年7月8日にリリースされた Windows 月次サービス更新プログラムは適用されているので条件は満たしている。

インターネットに繋がる端末であれば、特段気にしなくても更新はなるようだが、インターネットに繋がっていない環境では対策が必要らしい。

事前確認

セキュアブートの確認

セキュアブートはWindows11の最小システム要件になっているが、念のため確認

  • 「msinfo32.exe」を実行し、「セキュアブートの状態」を確認
  • PowerShellを管理者で起動し、「Confirm-SecureBootUEFI」コマンドを実行
    のどちらかで確認できる。
    セキュアブートの状態を確認するmsinfo32.exeの画面
    msinfo32.exeでセキュアブートの状態を確認した画面

セキュアブート証明書の確認

PowerShellを管理者で起動し、このコマンドを実行

 [System.Text.Encoding]::ASCII.GetString((Get-SecureBootUEFI db).bytes) -match 'Windows UEFI CA 2023'

「False」であれば、未適用

検証

更新された証明書定義をDBにインストール

レジストリの設定とタスクスケジューラに登録されているタスクを実行

Set-ItemProperty -Path "HKLM:\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SecureBoot" -Name "AvailableUpdates" -Value 0x40

Start-ScheduledTask -TaskName "\Microsoft\Windows\PI\Secure-Boot-Update"

実行後、再起動を2回行う。

 [System.Text.Encoding]::ASCII.GetString((Get-SecureBootUEFI db).bytes) -match 'Windows UEFI CA 2023'

「True」 が帰ってくればOK。

検証環境では、UEFI/BIOSを最新に更新済みの端末と未更新の端末で試したが、どちらも「True」が返ってきたことを確認

「"Windows UEFI CA 2023" 証明書で署名されたブートマネージャーのインストール」以降の検証は、後日行う。

参考サイト

https://support.microsoft.com/ja-jp/topic/cve-2023-24932-に関連付けられているセキュア-ブートの変更に対する-windows-ブート-マネージャー失効を管理する方法-41a975df-beb2-40c1-99a3-b3ff139f832d

https://www.say-tech.co.jp/contents/blog/yamanxworld/2025news033

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