ウィスキーはいいぞ。
ウィスキー飲みますか? ぼくは飲みます。
ということでウィスキーについて語っていきたいと思います。
TL;DR
ウィスキーはいいぞ。
水をがばがば飲みながら割らずにちびちび舐めろ。
山崎とグレンモーレンジィを飲め。
ウィスキーとは?
ウィスキーとは[1]、小麦・麦芽・ライ麦・トウモロコシなどの穀物を糖化させ発酵し蒸留した(蒸留酒)ものです。基本的には樽に詰めて熟成させ色や香りを変化させます。日本の法律上では熟成が不要ですが、熟成していないもの(ニューポット)が出回ることはあまりありません。
法律上の正確な定義は国ごとによって変わってしまいますが、ほとんど気にする必要はないでしょう。
ウィスキーは 15~16 世紀あたりからアイルランドやスコットランドで文献に現れ始めました。
スコットランドで酒類に重すぎる税金を掛けられた 18 世紀初頭、税金の取り締まりから逃れるために樽に詰めて様々な場所へ隠しました。すると、アルコールの風味が強い蒸留しただけのウィスキーに樽の香りや風味が付加され、あの琥珀色を帯びるようになりました。
以降、ウィスキーの製造工程に樽での熟成が重要になります。
日本でのウィスキーの始まりは 1923 年です。この年、寿屋(現サントリーホールディングス)の創業者鳥井信治郎がスコットランドで学んだ竹鶴政孝を招聘し山崎蒸留所を開設しました。今ではサントリーの山崎は世界的なブランドにもなっています。
産地
世界各地で生産されていますが、いわゆる五大ウィスキーである
- スコッチウィスキー(スコットランド・イギリス)
- アイリッシュウィスキー(アイルランド)
- アメリカンウィスキー(アメリカ)
- カナディアンウィスキー(カナダ)
- ジャパニーズウィスキー(日本)
のものが有名です。
ちなみに英語で"whisky"または"whiskey"と綴りますが、「スコッチ」「カナディアン」「日本」が"e"無し、「アイリッシュ」「アメリカン」では"e"ありが多いとのこと。[2]
樽
ウィスキーは樽(カスク)で熟成します。ここで使う樽には「どの酒を熟成するのに使っていたか」、もしくは「どの木を使ったか」でいくつかの種類があります。[3] [4]
酒を熟成した後の樽として有名なのは
- バーボン樽
- シェリー樽
- ワイン樽
です。他にもビールやラムなどさまざまなお酒を熟成した後の樽を使う場合もあります。
主に使われる木材としては
- アメリカンホワイトオーク
- コモンオーク(特にスパニッシュオーク)
- セシルオーク
バーボンの熟成にはほぼすべてがホワイトオークで作られており、逆にシェリーではスパニッシュオークがよくつかわれています。ワインの熟成には 3 種類とも使われます。
また、日本特有の樽として「ミズナラ樽」があります。名前に「ミズナラ」などと入っているウィスキーを飲むとかなり独特な風味がします。
またサイズもいくつかあります[5]が、これは初めのうちは気にしなくてもよいでしょう。
材料
ウィスキーの原料は穀物でしたが、どれを使ったかにより 5 つに分けられます。
- モルトウィスキー
「モルト」とは大麦麦芽のことを指します。基本的には原料にモルトのみを使用します。
シングルモルト(ウィスキー)とは単一蒸留所で作られたモルトウィスキーです。蒸留所の個性が最も出るウィスキーと言ってもいいでしょう。 - グレーンウイスキー
「グレーン(grain)」は英語の通り穀物全般のことを言い、特にウィスキーの材料として使われるトウモロコシ、ライ麦、小麦などに大麦麦芽を加えたものです。モルトウィスキーのほうがよく見かけます。 - ブレンデッドウイスキー
これはモルトウィスキーとグレーンウィスキーを混ぜたものです。
残り二つは上に比べるとあまり見かけないでしょう。
- ライウイスキー(ライ麦が主原料)
- コーンウイスキー(トウモロコシが主原料)
飲み方
さて飲み方です。
居酒屋でよく見かけるのは何といってもハイボールでしょう。脂っこい揚げ物をハイボールで流し込む……。映画好きな人だとショットやロックを思い浮かべるでしょうか?
ウィスキーにはたくさんの飲み方があります[6]。紹介していきましょう。
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ストレート
ショットなどもこれのバリエーションと考えていいでしょう。チェイサー(水など)と交互にのんで味わいます。しっかり味わうにはテイスティンググラスがあるとよりよいでしょう。 -
トワイスアップ
ウィスキーと水を 1:1 で割る飲み方です。アルコール臭がかなり落ち着き、ウィスキーの香りをより感じやすくなります。テイスティングの時にも使います。 -
オン・ザ・ロックス
氷で冷やす飲み方です。大きめの氷を入れると溶けにくくなります。丸氷を使うこともあるのは球状がもっとも表面積が少なく溶けにくいからです。冷やすことでこれもアルコール臭が落ち着きます。 -
ハイボール
お馴染みの炭酸割りですね。ウィスキーと炭酸水の割合は好みがわかれるでしょう。できるだけ炭酸を飛ばさないように静かに作るのがコツです。コーラやジンジャーエールで割るのも定番ですね。
そのほかにも、カクテルの材料にしたりお湯割りにしたりなど様々な飲み方があります。
銘柄紹介とおすすめ
ここからは偏見と独断で、比較的よくみるウィスキーを紹介していきます。まだまだ飲んだことがあるウィスキーは少ないので、種類は限られます。ぜひテイスティング・バーや試飲できるウィスキー屋で試してみましょう。
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グレンフィディック
スペイサイドのシングルモルトウィスキーです。つい数年前まで世界で一番売れていたシングルモルトでした。
三角形の瓶が特徴的で、あっさりさっぱりしていて飲みやすいです。
相場は 12 年で 3500 ~ 4000 円ほどになっています。 -
グレンモーレンジ
こちらはハイランドのシングルモルトです。熟成の時に何の樽を使ったかによっていくつかのバリエーションがあります。
フルーティで、水を加えるとさらによくわかるでしょう。
オリジナル(10 年)で 4000 円前後です。 -
山崎
京都にある山崎蒸留所のシングルモルトです。最近海外人気やドラマの影響もあってか定価であまりみません。
濃厚な風味です。
値段はばらつきがあり、定価の 5000 円前後から 10000 円で売っているところもあります。 -
碧 Ao
サントリーは世界各地にウィスキーの蒸留所を保有しており、「ジムビーム」で有名なビーム社を 2014 年に買収して五大ウィスキーを全て手中に収めました。それを全部混ぜたのがこのウィスキーです。
うろ覚えですがおいしかった気がします。
どこでも定価の 5000 円前後で買えるでしょう。
ということでウィスキーを紹介しました。ぼくはもうすっかりと沼に沈み込んでしまいました。自分への戒めでもありますが、くれぐれもお金を使いすぎないように!
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