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Cursor Composerの使い方:設定方法・ショートカット・実践例

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Cursor Composerの使い方:設定方法・ショートカット・実践例

はじめに

Cursor Composerは、AIを活用して複数ファイルにまたがるコード生成・編集を行う機能です。自然言語で要件を伝えると、プロジェクトのコンテキストに正しく合ったコードを生成し、リファクタリングやテスト作成も支援します。ここではComposerの設定方法、便利なショートカット、実際の使い方について解説します。

Composerの設定方法

  1. Composerを有効化 – Cursorエディタ右上の設定ギアをクリックし、Betaセクションの「Composer」をオンにします。Composerは有料プラン(Pro以上)で利用できます。
  2. グローバルルールの設定 – 「Rules for AI」にプロンプト全体でやってほしいことや禁止事項を記述すると、毎回の生成に適用されます。例として「日本語で回答する」「タスクを分解して考える」など。
  3. プロジェクト固有のルール(.cursorrules) – リポジトリ直下に.cursorrulesファイルを置き、プロジェクト構成や使用技術、コーディング親約を記述します。Composerはこれを参照して文脈を理解します。
  4. モデルとモードの選択 – Composer起動後にモデル(例:Claude 3.5 Sonnet)や「normal/agent」モードを選択できます。Agentモードではコマンド実行やエラー修正まで自動化されます。

主なショートカット

ショートカット 機能・用途
Ctrl / Command + I Composerを起動(浮動ウィンドウ)
Ctrl / Command + Shift + I Composerを全画面表示し、広いビューで生成結果を確認
Ctrl / Command + Enter 生成したコードを適用 (Accept)
Tab Composer内で次のファイルの差分を確認
Ctrl / Command + R Composerチャット履歴をクリア
Ctrl / Command + L AIチャットパネルを開き、質問や相談をする
Ctrl / Command + K インラインAI編集モードを開き、選択したコードの改善やリファクタリングを依頼

@filenameや@functionNameなどのコマンドを使って特定のファイルや関数を文脈として参照することもできます。プロジェクト全体を文脈として利用したい場合は@codebaseが便利です。

実践例

  1. 小規模な機能追加やバグ修正 – ComposerをCtrl+Iで起動し、編集したいファイルを選択してタブに追加します。チャット栏に「◯◯機能を追加してください」「バグを修正してください」と自然言語で指示すると、AIが関連する複数ファイルを同時に編集し、見やすいdiffで提案します。生成結果を確認し、問題なければCtrl+Enterで適用します。
  2. 設計書からの実装 – 事前に基本設計書や仕様書を用意し、Composerに読み込ませることで、設計とコードを一致させる作業を自動化できます。例えば「basic_design.mdに基づき画面設計を更新してコードに反映してください」と入力すると、AIが差分を提示してくれます。
  3. リファクタリング – 複数の変数名や関数名を一括で変更する場合、Composerを起動し対象ファイルを複数選択し「◯◯という名前を△△に変更してください」と指示すると、AIが関連する符号を洗い出し一括変換してくれるため、プロジェクト全体の整合性を保ちながらリファクタリングできます。
  4. テストコードの生成 – 既存の機能に対してテストコードを追加したいときは、Composerに対象のファイルを指定して「このファイルのユニットテストを生成してください」と依頼すると、AIが関数の挙動を理解し、適切なテストコードを提案してくれます。

まとめ

Cursor Composerはプロジェクト全体の文脈を理解してコード生成や編集を支援する強力なツールです。Betaセクションから有効化し、Rules for AIや.cursorrulesで適切なコンテキストを設定することで、より精度の高い提案が得られます。ショートカットを覚えて効率的に操作し、日々の開発に活用してみてください。小さな機能追加から大規模なリファクタリングまで、Composerはあなたのコーディングをサポートします。

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