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「The ONLY guide you'll need for GitHub Spec Kit」視聴メモ
YouTubeで公開されていた「The ONLY guide you'll need for GitHub Spec Kit」という動画を視聴し、その内容を自分なりに整理しました。
Spec Kitは、AIを活用した**仕様駆動開発(Spec-Driven Development)**を支援するツールで、仕様 → 計画 → タスク → 実装という流れを明確に分けて進められるのが特徴です。
以下は動画を見て理解したポイントのまとめです。
Spec Kitの基本的な流れ
動画では、Spec Kitを使った典型的なワークフローが紹介されていました。
constitution.mdの更新
動画では、いきなり/specifyではなく、まずはconstitution.mdをエージェントモードで更新し、プロジェクトに最低限必要なルールを定義していました。
Fill the constitution with the bare minimum requirements for a static web app based on the template.
/specifyで仕様を定義
製品の目的や構成を自然言語で記述します。
/specify I am building a modern podcast website.
I want it to look sleek, something that would stand out.
Should have a landing page with one featured episode.
There should be an episodes page, an about page, and a FAQ page.
Should have 20 episodes, and the data is mocked.
曖昧な部分の補足
/specifyの結果について、明確でない点はLLMに推測させ、チェックリストを更新します。
For things that need clarification, use the best guess you think is reasonable. Update acceptance checklist after.
/planで技術計画を作成
例として、Next.jsを利用した静的サイト構成が取り上げられていました。
/plan I am going to use Next.js with static site configuration,
no databases - data is embedded in the content for the mock episodes.
Site is responsive and ready for mobile.
/tasksでタスク分解
実装可能な粒度まで小さく分けます。
/tasks break this down into tasks
実装
タスクを順番に実装させ、進行に合わせて更新していきます。
Implement the tasks for this project, and update the task list as you go.
動画から得られた気づき
- タスク分解まではGPT-5が適しており、コード生成はSonnet4が良い結果を出すとのこと(これは動画内で言われていたことで、自分の感覚とも一致)。
- デザイン要素はFigma MCPとの組み合わせも有効とのこと。
- 仕様・計画・タスクがMarkdown形式で残るため、レビューやチーム共有が容易。
- 新しいメンバーも履歴を追いやすい。
- GPT-5で生成したコードがイマイチならSonnet 4を使用するなど、別のモデルでやり直すこともできる。
- LLMが生成した仕様や計画は必ず人間がレビューする必要がある。
- チーム利用ではルール化・教育が不可欠。
- 小規模な個人開発ではオーバーヘッドが大きくなる可能性がある。
- Spec Kitはチーム開発や長期運用のプロジェクトで特に価値を発揮しそう。
- 小規模・個人開発 → vibe coding(感覚的なコーディング)で十分。
- チーム開発・長期運用 → Spec Kitによる仕様の明確化と再現性が役立ちそう。
まとめ
動画を通じて、Spec Kitは仕様をきちんと文書化し、AIに任せる範囲と人間が判断すべき範囲を整理することで、効率的で高品質な開発を進められると感じました。
実務でどの程度活用できるかはまだ検証が必要ですが、チーム開発における有力な選択肢の一つとして意識していきたいです。
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