各社の技術広報が明かす「RubyKaigiスポンサーの裏話」運営ノウハウやコミュニティへの想い
マネーフォワード
@luccafort:るっかさん
Goのコミュニティにも参加したりしています。
ゴール
- 参加者が「スポンサーしたい」と感じてくれる
- 参加者がマネーフォワードの思いに共感してくれる
マネーフォワードの mission
「お金を前へ。人生をもっと前へ。」
気になる人はカジュアル面談へ!
toC だけではなく、 toB 向けのプロダクトもたくさんあります。
Money Forward について
英語化も進めています。
拠点も多くあります。
- 東京・福岡・京都・大阪・名古屋・ベトナム・ハノイ
スポンサーする大きな理由
「採用」だけではない!!
pros
- 個人としての成長の機会
- 組織に貢献する機会 / 地方拠点のメンバーとのコミュニケーション
- 社会(OSS)を身近にする機会
- 認知、興味、関心が高まる
cons
- お金がかかる
- 経営陣を納得させるのが難しい
- 費用対効果が見えにくい
- メンバーの評価に反映しにくい
- ブース出展より、開発の方が優先される
目的
-
より良い組織づくり(中長期的)
- 採用戦略
- 組織戦略
-
ラーニングカルチャー を育てていきたい
- 個人と組織、両方で成長
- Ruby のコミュニティとの関わり方と大切
-
Ruby コミュニティに大切なこと = 初心者が増えること
- Ruby を書いているときに楽しいと思ってもらうことが大切!
アンドパッド
スポンサー運営のPMをやることで得られることは大きい!!
初めてのことは、「難しいことの連続」
難しいことを話せれば!
前提
- エンジニア
- テックカンファレンスは何回も出ている
- 登壇もしたことある
- スポンサー運営は初めて
関わる人たち
たくさんいる...
- 人事
- マーケ・後方
- ブランディング・コーポレート
わかったこと 1. 非エンジニアの人にテックカンファレンスの温度感を伝えるのは難しい
カンファレンスのイメージの違い
- 非エンジニア:展示会のブースみたいなもの?
- エンジニア:マーケの人たちは普段からブース出しているので詳しい?
全然違って話が噛み合わない。
アドバイスをもらおうとしている人とのイメージが全く違う
ボランタリーマインドに対する理解・共感度が低い
非エンジニア:候補者リストの獲得目的は幾つですか?
エンジニア:エンジニアから親近感や好感度を得るのが目的です!
非エンジニア:運営はお金もらって、されているので、きっちり話した方がいいですよね?
エンジニア:コミュニティは、エンジニアの方が運営されている。
エンジニアコミュニティが基本的にボランティア精神で成り立っていることに気づいてもら得ない。
人に伝わった表現
ブースは、「お祭りの屋台みたいなもの」
テックカンファレンスは、エンジニアにとっての「文化祭みたいなもの」
わかったこと 2. ブースの備品や企画を考えるのは難しい
- 何を揃えたらいいのかイメージが湧いてこない
- 「よく見るあれ」がわからない
- ロールアップバナー・A3パネル・紙足(後で資料をあげるよ
どのくらいのサイズ感かわからない
企画は考慮することが多い
・予算とか...(資料を見てね
運営経験がああるエンジニアや人事にヒアリング
- オフライン開催時の装飾をググって、画像で確認
- 必要備品をまとめて、絵にしてみる
- 絵にすると完全再現できた!
考慮することが多すぎ of 多すぎ...
全てを優先度MAXで考えたら答えは出せない
トレードオフスライダーの考え方で捉えて、優先度を見極める
ベターな事項である場合、思い切って諦めることも大切。
- マストなことは落としていかない
わかったこと 3. ノベルティを考えるのははるかに難しい
2022のノベルティたち
わかったこと 4. エンジニアがコミュニティに関わることで得られるものははるかに大きい
エンジニアがコミュニティ関わる恩恵
- フレームワークなどの技術にも作り手がいて、「コミュニティの一員であることが実感」できる
- 技術に対する愛着がわき、「仕事が楽しくなる」
- 社外で相談できる「友達ができたりする」
iCARE
@ogijun
コーヒー屋さんを経営する喫茶店主でもある
Rubykaigi の創設メンバーの一人でもある
最初は運営の側にいた人
会社について
健康管理システム Carely を提供している
- 健康情報の一元管理
- 健康経営のサポート
40人くらいの開発チーム。
- 開発リーダー・バックエン・フロントエンド・SRE・QAE など...たくさん
Credo
- 楽しまなければプロじゃない
Value
- 満足したらプロじゃない
なぜスポンサーするのか
- 採用, 2. 採用, 3. 採用!!
経営陣には採用のためにとアピールしている
- 知名度アップ
- 使用技術のアピール
- たのしさアピール
※ KPI は採用に関するもので締められる
メンバーから聞いたこと
- 目から鱗
- ソフトウェアは人が作っている
- Ruby / Rails も人が作ったソフトウェアである
- ロールモデルの発見
- より良いソフトウェア技術であること
- 楽しむこと
- 実感できた
業務の開発をOSSのように行う
- 最小限のコード
- わかりやすい commit メッセージ
- etc...
メンバーの意識向上
- CFPを出すぞ!巴始めたり
- 多言語をやりたいと言い出す
- 低レイヤーへの興味
効果はあった?
- 採用、採用、採用
- 応募数にはポジティブな影響
- 知名度は確実に向上した実感
- 楽しまなければプロじゃない
- 採用貢献以外の効果が大きかった
クックパッド
クックパッドがRubyKaigiに20名以上の社員で参加するわけ
20名って多い!全体が600名なので、3%ほどになる
- 社員の知識のアップデート
- コミュニティを盛り上げる
- 社外とのコミュニケーションを増やす
- クックパッドを知ってもらう
3.
4.
が大切
エンジニア採用に関する厳しい現実
- 一般の平均応募者数 14.1(IT系は、1社に応募して、転職を終えることが多い
- ビックベンチャー・外資・あと1社
- 体感大体あっている
- 転職先のイメージとして、1-3位くらいまでに入らないと厳しい
- 入るために技術広報が大切な役割がある
カンファレンスで何をすればいいのか?
登壇してもらうのが一番の技術広報
フォローするために
- 締切を含めたスケジュールの把握
- 応募をそう苦心するイベントの企画
- CFPもくもく会の実施
- レビュー会
- お願いしていく
たくさん参加してもらうことで
たくさんのエンジニア == 単純接触 でポジティブなことがたくさんある
- Ruby に力を入れていそう
- クックパッドめっちゃいる
- おもしろいことをしてる!
コミュティに対して
事業がコミュニティに依存しているならコミュニティの持続可能性は事業課題
- コミュニティにタダのりしない
貢献できること
- 社内エンジニアに登壇してもらう
- etc...
なので、「お金だけ出して、現地に行かない」ことはしない
パネルディスカッション
Rubykaigi 2023 の進捗どうでしょうか?
マネーフォワード
- 絶賛頑張っています。
アンドパッド
- やり始めようとしています
- 前回からの学びを活かします
iCARE
- まだです
クックパッド
- 独自スポンサーを考えています
テックカンファレンスのスポンサーの比較
- RubyKaigi と他のカンファレンスイベントの違い
マネーフォワード
- iOSDC さんは、アンカンファレンススペースがあってよかった
アンドパッド
- RubyKaigi に行ったエンジニアが楽しかった!って声があってよかった
- スタンプラリーで、多くの人が会話してくれるのが良い
- 商品もとてもよかった
iCARE
- リアルでできているのがよかった。
- 周りの商店街での割引チケットなどが活用できていて、とてもよかった。
クックパッド
- 初心者向けの企画などがあるといいかも
エンジニアに登壇するときにどんな声かけをしているか?
マネーフォワード
- Proposal の 2週間前から、リーンコーヒー形式で壁打ちしている。
- 5/6名くらいでネタ出しをしている
アンドパッド
- Proposal をフォローしていく
クックパッド
- 会議 / slack のコミュニケーションで、ぽろっと出たものがあったりする。
- ネタにできないかと考えたりしていく
エンジニア経験がない・ノウハウがない技術広報がコミュニティの人と打ち解けるには?
ファーストステップとしてあれば、教えてもらえれば!
マネーフォワード
- コンフォートゾーンから出ていくことが大切なので、自分から外に出ていくことが大切
アンドパッド
- 関心を寄せて、オンライン・オフライン問わずに関わっていくことが大切
- 関わっていかないと自分の中で感覚って掴めない
- ビジネス側の人とも関わって、話さないとわからない部分が多い
iCARE
- いくことが大切。
- 人事の人・部長の人とかが影響されて、Ruby を始めたりすることがある。
- RubyKaigi に行くと自然とその空気になる
スポンサーとして、登壇とそれにつながるプロポーザルの提出が重要といった話があったかと思うのですが、登壇に至るまでの流れの中でカンファレンスの側から何かできることはありそうでしょうか?
- 技術書展さんがやっているみたいに、技術書の書き方みたいに、Proposalの書き方・スピーカーの手引きがあれば嬉しい
RubyKaigi に持っていくノベルティの見積もりはどれくらいですか?
アンドパッド
- 参加するカンファレンスが決まっていなかったので、カンファレンスごとにノベルティを作っていた
- 人数が読めずに、400くらい持っていった
- シールとかも含めていったので、もう少し増やしていてもよかった
- 500 あると安心感がある
- 売り切れてノベルティなくてもいいって状況であれば、300とかでも良さそう
クックパッド
- タオルを1000枚作って、Rubykaigiに400枚くらい作った、今は120枚くらい残っている
- イベントで共通で使えるようにしている
テックブログ・登壇を社内向けに発信することについて
マネーフォワード
- 並走することが大切。やり方がわからない人が6割くらい。やり方が分かれば、進める人が多い。
アンドパッド
- フィードバックを大事にしている。参加して終わりではなく、本人に周りの影響をしっかりフィードバックしていく。
iCARE
- ブログを書く文化に加えて、アウトプットが自然に出てきた。
- 心から楽しんで、アウトプットしたいって思ってもらえるようにする。
クックパッド
- 本業が忙しいので、締切通りに出せないので、進捗の管理をすることが大切
- 編集の仕事をしてあげるのが必要
- 一緒に作ることを楽しむのが大切