『世界一流エンジニアの思考法』読書メモ
これはなに
牛尾剛さんの『世界一流エンジニアの思考法』を読んでの感想です。1. 周りで読んでいる人が多かった(半年前に話題になっていた)、2. 通勤時間が長く暇だった、というそれほど強くない動機付けにより読み始めました。それでも、文章が平易で読みやすく、各トピックの長さも程よいことから、サクッと最後まで目を通せました。
知識を定着させるという目的から、また本書にもアウトプットの重要性が書かれていたことから、読んだことを書き残しておこうと思います。特に自分が印象に残った点をピックアップして記録します。(本の内容をすべて書く(例えば章ごとに要約する)と権利的に怪しい感じもするし。)
本書の個人的メモ
- 幸せに生きよう!
- 仕事は楽しく
- Be Lazyの精神
- やることを1つに絞り集中する
- TODOリストを用意して、順にやっていくイメージではない
- 箱から最重要の項目だけを取り出してきて取り組む
- 限られた時間での価値を最大化する
- TODOだと無限残業が発生する
- 価値が高そうな作業にしっかり取り組む
- やることを1つに絞り集中する
- 批判NG
- 失敗できる環境
- チャレンジに失敗はつきもの
- 失敗は誰も責めない
- 困難を記録
- フィードバックを歓迎する
- エキスパートへのクイックコール
- それに強い人に聞くことが課題解決に最も近づくことがある
- 気軽に時間取ってもらって聞ける環境
- 気軽にそれを断れる環境
- 意見が対立しても否定しない
- 失敗できる環境
- アウトプット意識
- 理解には時間をかけていい
- 「まぁ分かってる」→「完全に理解」で、それ以降はググる手間が省ける
- 書くことで整理する
- 手と頭を動かして整理(完全なコピペNG)
- 人に説明できる形にする
- 人に説明できるように理解する
- 人が訊けるように情報量を落とす
- 理解には時間をかけていい
- うまく行動する
- 簡単なドキュメント→コーディングの手順
- 仮説→検証
- 闇雲なbruteforce NG
- マルチタスクNG
- 一つ一つを終わらせる
- PC上のファイル/部屋の整理
- 一つ一つを終わらせる
- 運動
- 体は大事
- ディスプレイを見ない時間を確保
- 運動してテストステロンを分泌
- 体は大事
- Be Lazyの精神
- 仕事は楽しく
感想
タイトルからhowto本である印象を受けるけど、実際はそれほどhowtoを紹介していない(『コンサル一年目が学ぶこと』とかの方が具体的なスキルが書かれている)。世界有数のいい環境で働くエンジニアのエッセイ/雑談というのがしっくりくるし、軽い感じで語られる文章だからこそ得られる空気感がこの本の魅力だと感じた。
日本とアメリカの対比、もしくは国内SIerとmicrosoftの対比が書かれ、節々で違いを感じ、羨ましくなった。書かれているtipsは個人/組織の生産性を最大化するための方法に焦点が当てられているものが多く、顧客の満足度を最大化する方法ではない(顧客視点の話はほとんど(全く?)ない)ところに1番な環境の違い、前提の違いを感じた。この違いが、開発しているサービスの規模が大きく顧客=人類のようになった結果なのか、良い感じに分業された結果なのか、国民性の違いなのか、はたまた研究開発寄りでそもそも顧客を意識しなくていいからなのかは気になる。
とりあえず取り入れてみようと思ったのは、1.時間を切ってそこでの価値をあげること、2.なんとなく知っていることを人に説明可能な状態にもっていくこと(そのために書く)の2つ。最近会社の研修でやったいたことでもあり、実践を通して研修の短期間でもだいぶ成長した(コントロールできる幅が広がった)印象を受けた。運動もして日中と夕方以降の間でリフレッシュしたいけど体力が...
サーバントリーダーシップをはじめとするいくつかの働き方、仕組みについてはマイクロソフトのような企業だから為せる環境、仕組みのように感じてしまった。筆者自身はそうではないと明確に書いているし、確かに誰にでも最低限の自主性はあって、それに任せられるだろう。ただ互いを尊重する雰囲気が前提としてないといけないよなあ、そうでない環境をそれに変える努力するなら自分だけ移るよなあなどと考えた(チーム、グループ単位でなら比較的簡単に変えられるのかもしれないけど)。本にあるような環境で働ける方が自分自身は日々ワクワクするだろうし、充実しそうだ。そのような環境になるように主体的に行動したほうが良いのは間違いない。自分自身がどうありたいかに焦点を当て、コントロールできるところをコントロールし、圧倒的成長するぞ〜💪
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