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Playwright監視#4 実行環境まとめ(ログイン状態別の動作比較)

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はじめに

この記事はWeb自動化検討の一環として、
第1回Webの値取得→メール通知→Web表示→タスク自動化
第2回Teams通知+履歴画像の7日削除削除
第3回履歴CSV出力
の続編です。

Playwright/Node.js の動作環境をログイン状態別に整理しました。
「Windows ログオフ中でも動作するのか?」「スリープ時に実行できるのか?」
といった運用設計上の疑問に答えるための比較資料です。

ログイン/ログオフ動作比較表

状態 Playwright / Node.js タスクスケジューラ ネットワークログイン(既存アプリ) 備考
通常起動中 ○ 動作可 ○ 実行可 ○ ログイン可 通常運用
ネット未接続(オフライン) △ スクリプト実行可(通信系NG) ○ 実行可 × ログイン不可 ネット断中はログイン・通信不可。ネット復帰後に再試行(断続時は通知で報告)
画面ロック中 ○ headlessで動作可 ○ 実行可 ○ ログイン可 headlessモードで実行(UIを表示せず動作)
Windowsログオフ中 ○ headlessで動作可(設定要) ○ 条件付き可(Session0実行) △ 認証方式に依存(CAPTCHA/MFA不可) バックグラウンド実行(Session 0)認証方式要確認
スリープ中 × 動作不可 × 動作不可 × ログイン不可 「スリープ解除して実行」設定で回避可能
休止(ハイバネーション)中 × 動作不可 × 動作不可 × ログイン不可 非推奨(安定性欠如)
電源OFF/シャットダウン × 動作不可 × 動作不可 × ログイン不可 「起動時に実行」で代替可能

補足説明

  • headlessモード:ブラウザを表示せずにバックグラウンドで動作。
  • Session 0 実行:Windowsサービス的に動かすことで、ログオン不要運用が可能。
  • CAPTCHA/MFA対応:多要素認証がある場合、自動ログインは不可。
  • スリープ/シャットダウン時は実行不可。再起動時実行や「スリープ解除設定」で代替可。

今後の検討ポイント

  • ログオフ中/headless実行での安定稼働条件(権限、サービス設定)
  • Playwright 実行ユーザーの認証/セッション維持方法
  • オフライン時の再試行・通知処理(リトライ設計)
  • Windows サービス/タスクスケジューラ連携による自動運用設計

✍️ まとめ

Playwright は通常起動中・画面ロック中であれば安定動作しますが、
ログオフ・スリープ・休止・電源OFF では制約が大きく、
タスクスケジューラや headless 実行設定が鍵となります。

運用方針を決める際は、
「どの状態で確実に動かしたいか」を軸に環境を設計するのがおすすめです。

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