Open1
UE5_PostProcessVolume
- 色補正とグレーディング: 映像の色温度、コントラスト、彩度などを調整して、特定の時間帯や環境を模倣します。
- ブルーム効果: 明るい光源からの光が周囲に漏れるような効果を再現します。
- 霧効果: 距離に応じてオブジェクトが霞むように見える効果を追加します。
- 深度に基づくエフェクト: シーンの特定の深度でエフェクトを適用することができます。例えば、遠くのオブジェクトをぼかすことで、奥行きのある感じを演出できます。
- 光線追跡と反射: Unreal Engine 5では、光線追跡を利用して、よりリアルな反射や陰影をシーンに追加することができます。
- アンビエントオクルージョン: オブジェクト間や隙間の自然な陰影を強調して、リアリズムを向上させます。
使用方法
PostProcessVolume
を使用するには、UEエディタ内でシーンにPostProcessVolume
アクターを追加し、そのプロパティをカスタマイズします。PostProcessVolume
はブレンドウェイトを持っており、これを使用して複数のPostProcessVolume
の効果を滑らかにブレンドすることができます。また、Is Global
プロパティを有効にすることで、レベル全体に対してその効果を適用させることが可能です。
基本的な色調整
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White Balance
- 色温度と色合いを調整します。
- 使用例: 屋外シーンを夕暮れ時の雰囲気に合わせるために色温度を暖かく調整。
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Color Grading
- 彩度、コントラスト、ガンマ、ゲインなどを調整します。
- 使用例: 映画のようなルックを作成するためにコントラストと彩度を調整。
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Saturation
- 全体の彩度を調整します。
- 使用例: レトロな雰囲気を出すために彩度を下げる。
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Contrast
- コントラストを調整します。
- 使用例: シャドウとハイライトの差を強調して、よりドラマチックなシーンを作成。
レンズエフェクト
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Bloom
- 明るい領域からの光の漏れやぼかしをシミュレートします。
- 使用例: 太陽の光が強い屋外シーンで、光の漏れを強調するために使用。
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Lens Flare
- レンズフレアの強度と外観を調整します。
- 使用例: カメラが直接太陽に向けられたときのレンズフレアをシミュレート。
環境エフェクト
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Ambient Occlusion
- オブジェクトの隙間や接触点周辺の陰影を強調します。
- 使用例: シーンのリアリズムを高めるために、細かい隙間に陰影を追加。
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Fog
- 霧の密度、色、開始距離などを調整します。
- 使用例: 朝霧がかかった森のシーンを作成するために、霧の密度を高める。
深度とフォーカス
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Depth of Field
- カメラの焦点距離、開口部、ぼかしの強度を調整します。
- 使用例: ポートレート写真のように、被写体を強調し背景をぼかす。
光線追跡(UE5で強化された機能)
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Ray Tracing Reflections
- 光線追跡によるリアルタイム反射の品質と量を調整します。
- 使用例: 水面やガラスのリアルな反射を実現するために使用。