UE5_GameMode

GameModeはUnreal Engineで使用されるクラスで、ゲームのルールやプレイの流れを定義します。これは、特定のレベルまたはマップに紐づいており、プレイヤーがゲーム内で行うことができるアクション、ゲームの勝利条件、ゲーム開始や終了のロジックなどを制御します。GameModeはサーバー上でのみ存在し、クライアントには存在しません。

主な用途

• ゲームルールの定義: ゲームの勝利条件や失敗条件を設定します。
• プレイヤーのスポーン管理: プレイヤーがゲームに参加したときやリスポーンするときのロジックを制御します。
• ゲームの進行管理: ゲームの開始、進行、終了のタイミングを管理します。
• スコアリング: プレイヤーのスコアや成績を追跡します。

実装方法

GameModeクラスをカスタマイズするには、C++またはブループリントで新しいGameModeサブクラスを作成し、そのクラスでゲームのルールやロジックを定義します。プロジェクトのマップ設定またはワールドセッティングで、このカスタムGameModeを指定することにより、特定のレベルに対して適用されます。

使用例

// MyGameMode.h
#pragma once

#include "CoreMinimal.h"
#include "GameFramework/GameModeBase.h"
#include "MyGameMode.generated.h"

UCLASS()
class MYGAME_API AMyGameMode : public AGameModeBase
{
    GENERATED_BODY()

public:
    AMyGameMode();

    virtual void BeginPlay() override;

    // ゲームのカスタムルールやロジックをここに追加
};
// MyGameMode.cpp
#include "MyGameMode.h"

AMyGameMode::AMyGameMode()
{
    // コンストラクタでの初期設定
}

void AMyGameMode::BeginPlay()
{
    Super::BeginPlay();

    // ゲーム開始時のロジックをここに追加
}

このカスタムGameModeクラスでは、ゲームの開始時に特定のロジックを実行することができます。例えば、ゲーム開始時に特定のイベントをトリガーするなどの処理を追加することが可能です。

注意点

• GameModeはサーバー上でのみ存在し、ゲームのルールやロジックをクライアントに伝えるためには、適切なネットワーク通信が必要です。
• マルチプレイヤーゲームでは、GameModeを通じてゲームの状態を管理する際に、サーバーとクライアント間での同期を保つことが重要です。