Open1
UE5_GameState

GameState
はUnreal Engineで使用されるクラスで、ゲームの現在の状態を表します。これには、ゲームのスコア、プレイしているプレイヤーの数、ゲームが進行中かどうかなど、ゲーム全体に関わる情報が含まれます。GameState
はサーバーとクライアントの両方で存在し、ゲームの状態をすべてのプレイヤーと共有するために使用されます。
主な用途
- ゲーム情報の共有: ゲームのスコアやプレイヤーの状態など、すべてのクライアント間で共有する必要がある情報を保持します。
- ゲーム進行状態の追跡: ゲームが開始されたか、終了したかなど、ゲームの進行状態を追跡します。
- プレイヤー情報の管理: ゲームに参加しているプレイヤーのリストや、プレイヤーごとのスコアなどを管理します。
実装方法
GameState
クラスをカスタマイズするには、C++またはブループリントで新しいGameState
サブクラスを作成し、そのクラスでゲームの状態を管理するための変数やロジックを定義します。GameMode
クラス内でこのカスタムGameState
を使用するように設定することで、ゲーム全体の状態を管理できます。
使用例
// MyGameState.h
#pragma once
#include "CoreMinimal.h"
#include "GameFramework/GameStateBase.h"
#include "MyGameState.generated.h"
UCLASS()
class MYGAME_API AMyGameState : public AGameStateBase
{
GENERATED_BODY()
public:
AMyGameState();
UPROPERTY(VisibleAnywhere, BlueprintReadOnly, Category="Game State")
int32 TotalScore;
// ゲーム状態のカスタム変数や関数をここに追加
};
// MyGameState.cpp
#include "MyGameState.h"
AMyGameState::AMyGameState()
{
// コンストラクタでの初期設定
TotalScore = 0;
}
// ゲーム状態の更新や管理に関するカスタムロジックをここに追加
このカスタムGameStateクラスでは、ゲーム全体のスコアを追跡し、すべてのプレイヤーと共有することができます。ゲームの進行に応じてスコアを更新し、その情報をクライアントに同期させることが可能です。
注意点
-
GameState
はサーバーとクライアントの両方で存在し、ゲームの状態を同期するために重要な役割を果たします。そのため、ネットワーク上で効率的に同期させるための適切な設計が必要です。 - 大量のデータを
GameState
に保持すると、ネットワークのパフォーマンスに影響を与える可能性があるため、必要な情報のみを保持するようにしましょう。