DaVinci Resolveのsettingファイルの再編集(共通項目)
DaVinci Resolve
でマクロを作成して書き出すと拡張子が.setting
というファイルが作成されます。
ソフト内蔵のエディタの使い勝手があまり良くないので、UI
やsettingファイル
自体の見た目を見やすくしようと思ったら書き出されたファイルをテキストエディタで再編集する必要があると思います。
むしろ、そこからが本番と言っても良いくらいです。
そこで、この記事では私がやっている方法や整形用に使っているスクリプトを紹介したいと思います。
項目ごとに記事を分けていくつか書こうと思っています。
テキストエディタでの再編集で共通している事
書き出されたsettingファイル
をテキストエディタで再編集する項目としてはいくつかあるのですが、どんな編集をするにしても共通して言える事は、編集した結果がどう反映されるのかをプレビューしたいって事なんですよね。
特にインスペクタへの表示がどう変わるかは、テキストデータからではイメージし辛いので実際にプレビューしてみないと分かりません。
また、よくやりがちなのがカンマ忘れで文法エラーとなりDaVinci Resolve
に読み込めないというのがあります。
特にブロックの最終要素の後にはカンマが付いてないケースが多いので、その後に何か要素を付け足したり、最終要素のブロックの順番を入れ替えた時なんかにはカンマを忘れがちです。
なので、ある程度編集したら読み込めるか確認しておかないと一体何処でカンマを忘れているのか探すのが大変になってしまいます。
再編集したファイルを読み込む
前述の理由で再編集したファイルを頻繁にDaVinci Resolve
に読み込む事になるのですが、私がやっている方法を紹介します。
- デスクトップからドラッグ&ドロップで読み込む
デスクトップでなくても良いのですが、デスクトップが一番手っ取り早いので再編集したいファイルをデスクトップに置きます。
万が一に備えてDaVinci Resolve
から書き出したファイルは再編集するファイルとは別名保存する等してバックアップを取っておいた方が安心です。
-
DaVinci Resolve
を立ち上げてタイムラインに空のFusionコンポジション
を配置してFusion
ページで開いておきます。 - デスクトップに置いたファイルをテキストエディタで開いて編集し、ある程度編集したら上書き保存します。
- 保存したファイルを
Fusion
のノードエディタにドラッグ&ドロップします。
基本的には2
と3
の手順を繰り返します。その際に前に読み込んでいたファイルはノードエディタから削除してから読み込みます。
- テキストエディタで編集したデータをコピペする
基本的にはドラッグ&ドロップする方法と変わりませんが、ファイルをドラッグ&ドロップする代わりにテキストエディタで編集したデータを全選択してコピーしてFusion
のノードエディタ上で右クリックから貼り付けるかCtrl+V
等で貼り付けます。
どちらの方法が良いかは好みの問題かもしれませんが、私はより直感的なドラッグ&ドロップの方法でやってます。
マクロ書き出し前で特定のノードだけテキストエディタで再編集する時にはテキストエディタからコピペする方法を使います。
グループにしておく
再編集中はグループにしておいた方が何かと都合が良い事が多いです。書き出しの際にグループとして保存という選択肢がありますがあれの事です。主な良い点は以下です。
- ノード構成を確認できます。
- グループ化されたツールをダブルクリックすると詳細が見れるので書き出す前の状態を確認できます。
- 書き出しの際にチェックし忘れがあっても書き出す前のノードの状態をインスペクタで確認できるので、書き出したいコントロールのIDをチェックすれば書き出しをやり直さなくてもテキストエディタから追加可能です。
- グループ化解除してノードエディタで再編集できる
- ノード構成や接続順などを変更したくなったらグループ化解除してノードエディタで再編集ができます。但し、その場合はテキストエディタで再現出来なくは無いですが、逆にややこしくなってしまうので素直にマクロ書き出しをやり直した方が良いと思います。
書き出しの時にグループとして書き出し
を選択すると通常のマクロに戻すにはもう一度マクロ書き出しをしなくてはいけないように思ってしまいますが、実は両者は簡単に変更可能です。
settingファイル
をテキストエディタで開いて3行目
マクロの名前 = MacroOperator {
となっている所を
マクロの名前 = GroupOperator {
に変更するだけでいつでも簡単にグループ
↔マクロ
を切り替えできます
コメント機能などを活用する
settingファイル内ではLua
言語のコメント機能が使えます。
コメントで編集内容のメモを取っておいたり、コメントアウトしてコントロールを一時的に削除しておく事もできます。
コメント部はDaVinci Resolve
に読み込まれても無効となりますので影響はありません。また、読み込んだマクロを再度マクロ書き出ししてもコメントが保持されている訳では無いのでその場合は読み込んだファイルのコメントは削除されます。
-- Controlページここまで
--[[
複数行コメント
にも対応
--]]
--[[ コメントアウトもできる
Inputxx = InstanceInput {
SourceOp = "NodeName",
Source = "ControlID",
},
--]]
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