NURO光でポート解放する方法【2025年最新】
NURO光を使っていて、サーバー運営や監視カメラ設置など、さまざまな理由から「ポート解放」が必要になることがよくあります。
ですが、NURO光では2025年8月現在、ポート解放が実質的に不可能な状態になっています。
なぜならば、NURO公式が以下のような声明を出し、接続方式を「MAP-E」というものに変更したからです。
このMAP-Eというのは、皆さんの自宅のルーターからNURO光までの経路をIPv6のみで通信させる、というものです。
ざっとわかりやすく説明したものなので実際はもっと複雑です。
そして、IPv6のみといっても、実際にはAmazonなどIPv4のみに対応してるサイトが今のところは大多数を占めていて、IPv6のみではまともにインターネットが使えません。
そこで、IPv6のみの通信をNURO光からインターネットに出る前に、NURO光側で後付けしているっぽいです。
それが、このMAP-Eという方式なのです。
ただ、重要な問題点があって、それは今回のお題にも出てる通りポート解放が出来なくなるという点にあります。
このMAP-Eにも厳密には種類がいくつかって、代表的なのはフレッツ光などのNTTの回線でで使われているV6プラス、そしてOCNバーチャルコネクトなど、色々です。
これらは、IPv6のみで通信してるけど、IPv4を後付けしているのですが、この後付けするIPv4アドレス、実は複数の世帯で共有されているIPv4アドレスなんですよね。
そう、そこなんです。
複数の世帯(インターネット回線の契約者)同士で共有して利用しているから、その1人が80ポートなどを独占して使ったり、ポート解放が出来ないように設定されているんです。
ただV6プラスとかであれば、それでも利用可能なポートの範囲が1人ごとに割り振られていて、その範囲内の番号であれば解放はできるのですが、、
NURO光だと、なんとそれがない。
だから、NURO光を使ってるとポート解放が出来ないんです。
というか、昔は出来てたんですけどNURO光側で一斉にこのMAP-E方式に強制変更されたので、おかげでNURO光ユーザー全員ポート解放できなくなりました笑笑
しかもこれに補填対応とかも全くしてくれないし、他社に乗り換えるにしても工事費とか違約金かかるから、心境としてはまじ金返せって感じです笑
とはいっても、ポート解放しない一般人には関係ない話だし、業務用に設計されてないと言われればそれまでです。
前置きが長くなりましたが、ここからが本題。
NURO光でポート解放する方法
2025年8月に動作確認済の最新の方法!テッテレー!
というわけで、どんな方法かというと。外部の中継サーバーを挟む方法になります。
それにはこの「DDoS Shield」というサービスを使います。
前提として毎月の利用料がかかります。人によりますが数百円〜数千円ぐらい。
いずれにしてもNURO光の月額料金と比べれば安いですけどね。
そしてこれを使うことで、以下の機能がついてきます。
- ポート解放(今回の本題ですね)
- 固定IPアドレス(IPv6ではなくてIPv4の固定アドレス!嬉しい!)
- DDoS対策(サイバー攻撃から回線を守ってくれます)
やり方だけ知りたい忙しい人のために、簡潔に方法を説明したいと思います。
まず、DDoS ShieldのWebサイトに飛んでください。
そしたら、プランを選んで契約します。
今回はポート解放が出来ないというNURO光の制約を回避したいので、VPNトンネルが付属している「プレミアム」を選んで購入ボタンをおします。
クレジットカードの情報を入れるか、Apple PayやGoogle Payで払います。
〜購入後のアカウント発行は手動対応らしいので、数日待つ〜
アカウントが発行されるとメールが届きます。
そのメールに書かれているリンクから、ダッシュボードにログインすることができます。
そのダッシュボードから設定して、使えそうな雰囲気ではあるのですが、ここでちょっとストップ。
今回はポート解放ができないNURO光で使うために、事前に設定が必要なんですね。
それがさっき少しだけ触れた「VPNトンネル」です。
これが何かっていうと、ポート解放を妨げているNURO光のファイアウォールを迂回して、DDoS Shieldの中継サーバーまで通信が通るようにする技術なんですね。
この技術を使うことは別にNURO光の規約違反とかにはなりません。というか実際にテレワーク、リモート出社などで多くの企業さんが使ってる手法ですから。
んで、最初に届いたお知らせメールに返信するか、新規でチャットから問い合わせて、VPNトンネル機能を使いたいと送ってください。
そしたらDDoS Shieldの社員から返信が返ってきて、設定方法や専用のリンクが送られてきます。
手順に従って設定しましょう。ここの操作方法とかは丁寧に教えてもらえるので、このブログよりもDDoS Shieldの社員さんの説明に従うほうがいいでしょう。
設定が終わったら、DDoS Shieldと私のNURO光の自宅、合計2個でプライベートIPアドレスが生成されます。
例えば、DDoS Shield側 192.168.100.1, 私のNURO側, 192.168.100.2 だと仮定しましょう。
そしたら次からはもう簡単です。
DDoS Shieldのダッシュボードにログインして、使いたいポート番号をダッシュボードから選んで、宛先IPのところには私のNURO側のIP(私の場合は192.168.100.2)を入力します。
そしたら明日の朝まで待ちましょう。
これで、もうポート解放されます。
ポート解放された後にインターネット側からアクセスする方法ですが、DDoS Shieldから届くお知らせメールに「専用IP」というのが書かれているので、この専用IPと、開放したポート番号で通信ができるようになります。
ここに通信をすれば、DDoS Shield経由で私のNURO光の環境で稼働させてるサーバーやアプリがポート解放できて通信できるようになります。
あとはNURO光のルーターを再起動してIPが変わったり、引っ越しなどでIPが変わったとしても、VPNトンネルは自動的にDDoS Shieldと接続を確立するので、何もせずに引き続き使えます。
あとは、普通のインターネット回線だと同じポート番号を2つ使いたい、ということは出来ないんですが、今回紹介したDDoS Shieldを使えばできちゃいます。
専用IPを必要個数注文すれば、その分何個も同じポート番号を解放し放題です。
専用IPを追加で注文するときの値段は1IP 200円ぐらいだったのでかなりお得です。
(自力でこれをやろうとしたらこの個数分、回線を契約しなきゃなので、それに比べるとめちゃくちゃ安く、コスパよくできますね)
なので、特にレンタルサーバーとか運営してる方にはもってこいだと思います。
後日談ですが、このVPNトンネルは、インターネットにつながる環境さえあれば自動的にDDoS Shieldと繋がってポート解放できるようになります。
なので、東京駅のフリーWi-Fiでも使えました笑
(実際そんな変な使い方する人いないと思うけど)
というわけで今回はNURO光でポート解放する方法でした。
次回は私が運営してるゲームサーバーでも使っている、ユニキャスト技術、について説明する記事を出そうと思います。
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