🐷

パラレル通信とシリアル通信の違いと主な通信規格一覧

に公開

通信方式の概要

📡 有線通信の種類

有線通信には、次の2つの方式があります。


🟦 パラレル通信

  • 複数の信号線で同時にデータを送る方式
  • 短距離・高速通信向き

🟩 シリアル通信

  • 1本の信号線で順番にデータを送る方式
  • 長距離伝送やノイズ耐性に優れる

現在では、パラレル通信はほとんど使われなくなり、シリアル通信が主流となっています。
USBやEthernetなど、現代の多くの通信規格はシリアル通信方式を採用しています。


📝 無線通信はシリアル通信の一種として扱われます。


下表は、通信方式ごとの主なインターフェースと特徴をまとめたものです。

通信方式 有線/無線 インターフェース名 用途・特徴
パラレル通信 有線 IEEE 1284 プリンターとパソコンをつなぐための8ビット並列通信規格。
現在はUSBに置き換えられた。
IEEE 488 計測器(オシロスコープなど)とパソコンを最大15台までバス接続できる。
HP-IBとも呼ばれる。
シリアル通信 有線 RS-232 パソコンとモデムや機器を1対1でつなぐシリアル通信規格。
最大15m、低速(最大20kbps)。
RS-422 ツイストペア線を使うことで、1.2kmまで長距離伝送が可能。
産業機器でよく使われる。
RS-485 RS-422の拡張版。最大32台の機器をバス接続でき、
工場の制御系などで利用される。
カレントループ 工業用計測機器で使われる、電流のON/OFFでデータを伝える方式。
ノイズに強い。
USB パソコンと周辺機器を高速・簡単に接続できる今の標準規格。
最大127台まで接続可能。
Ethernet LANケーブル。パソコンやネットワーク機器をつなぐ。
最大100m、1Gbps以上の速度も可能。
無線 IrDA 赤外線を使った近距離(数メートル)通信。
スマホやノートPCの一部で使われた。
RFID 無線でICタグやカードのデータを読み書きできる。
電子マネーや入退室管理で利用。
Zigbee センサーや家電など、多数の機器を低速・低消費電力でつなぐ無線通信規格。
Bluetooth スマホとイヤホンなど、10m程度の範囲で機器同士を無線接続。
通信速度は最大3Mbps。
Wi-Fi パソコンやスマホを無線でネットワークにつなぐ。
100m程度まで通信可能。高速通信対応。

Discussion