Windows通信技術を徹底理解!OLE、COM、ActiveXとは?
1. はじめに
Windowsアプリケーション連携技術であるOLE、COM、ActiveXの違いについて、まとめてみました。
誰かの理解の助けになれば幸いです。
2. 動画
以下は、説明のYouTube動画です。
<目次(チャプター)>
00:00 オープニング
00:34 無線通信と有線通信
01:29 無線通信技術
02:30 有線通信の種類(シリアル/パラレル通信)
03:27 シリアル通信規格と特徴
04:33 パラレル通信規格と特徴
05:39 通信技術の階層構造
06:55 Windowsアプリ間連携技術の進化
08:37 Windows技術の世代交代
10:00 まとめ
3. Windowsアプリケーション連携技術:OLE、COM、ActiveXの進化と特徴
Windowsアプリケーション連携技術について学びましょう。
これらはWindowsシステムで重要な役割を果たすプログラムですが、
それぞれ異なる目的で使用されます。
OLE (Object Linking and Embedding)
OLEは1990年に開発されたデータ共有技術です。主にアプリケーション間でのデータ共有に使用されます。
主な用途:
- Excelの表をWordに埋め込む
- PowerPointにVisioの図を貼り付ける
- Wordに画像や動画を埋め込む
特徴:
- アプリケーション間でデータを共有可能
- 元のアプリケーションで編集可能な複合文書を作成できる
COM (Component Object Model)
COMは1992年に基盤技術として発展しました。ハードウェアやソフトウェアの連携に使用されます。
主な用途:
- スキャナーやプリンターの制御
- データベースの接続と操作
- 3Dグラフィックスの描画
特徴:
- ハードウェアとソフトウェアの連携が可能
- プログラミング言語に依存しない
- コンポーネントの再利用が可能
ActiveX
ActiveXは1994年にWeb向け技術として展開されました。主にInternet Explorer向けの技術です。
主な用途:
- Webブラウザでの動画再生
- ブラウザ上で動作する高度なゲームの実現
- ブラウザ上でのファイル操作
特徴:
Webブラウザの機能を大幅に拡張可能
技術の進化と現代の後継技術
これらの技術は時代とともに進化し、現代では新しい技術に置き換わりつつあります。
従来技術 | 現代の後継技術 |
---|---|
OLE | Office Open XML |
COM | .NET Framework |
ActiveX | HTML5 & JavaScript |
しかし、Windowsは過去との互換性を重視しているため、現在のWindowsでも従来技術はサポートされています。これにより、古いアプリケーションや特定の業務用ソフトウェアとの互換性が維持されています。
Youtube動画では、「Windowsアプリケーション連携技術:OLE、COM、ActiveXの進化と特徴」について詳しく解説しています。
続きはぜひ動画をご覧ください。お楽しみいただければ幸いです!
4. まとめ
Windowsアプリケーション連携技術は、OLE、COM、ActiveXを通じて大きく進化してきました。これらの技術は、アプリケーション間のデータ共有、ハードウェアとソフトウェアの連携、Webブラウザの機能拡張など、現代のコンピューティング環境の基盤を形成しています。新旧の技術が共存しながら進化を続けるWindowsプラットフォームは、新技術の導入と従来技術のサポートを両立させることで、スムーズな移行と幅広いアプリケーションのサポートを実現しています。
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