🐙

[UE5] Perforceサーバー構築後、メンバーにP4VとUE5をセットアップしてもらう手順

2024/12/09に公開

用語

Perforce

  • バージョン管理プロダクト群。バイナリファイルの扱いが得意とのこと
  • 各機能ごとにHelix~に分かれるが、慣習的に旧名のPerforceと呼ばれてるっぽい

Helix Visual Client

  • 通称P4V
  • 開発者が自端末からP4Dの機能(バージョン管理等)を利用するのに使う

「メンバー」から「サーバー管理者」に共有しておく情報

「サーバー管理者」から「メンバー」に共有しておく情報

  • P4PORT情報
    • ssl:<パブリックIP>:<ポート番号>の形式
    • 例: ssl:203.0.113.1:1666
  • Perforce個人ユーザー名

P4Vセットアップ手順

パッケージをダウンロード

  • Helix Visual Client(P4V) インストーラー
    • P4Merge, P4Admin, P4コマンドラインツール同梱

https://www.perforce.com/downloads/helix-visual-client-p4v

Helix Visual Client(P4V)インストール

  1. ダウンロードした"p4vinst64.exe"を管理者として実行
  2. インストールオプションを選択。"Helix Visual Client (P4V)", "Merge and Diff Tool (P4Merge)", "Command-Line Client (P4)"を選択。次へ
  3. サーバはサーバー管理者から共有してもらったサーバーアドレス情報を入れる。ユーザ名も同様に共有してもらったものを入れる。テキスト編集アプリケーションは好みのものがあれば選択。次へ
  4. インストールをクリック
  5. 完了画面が表示されたら、終了をクリックして閉じる
  • 日本語化は今回はしません。

P4Vを起動してサーバーに接続してみる

インストールするとスタートメニューから起動できるようになります

  1. 起動すると接続設定画面が開く。P4Vインストール時に指定したサーバーアドレスとユーザーが入力されている。OKをクリック
  2. 文字エンコードを聞かれるので既定の"Shift-JIS"ではなく"UTF-8"に。チェックボックスにチェックを入れてすべての接続に設定を適用

Workspaceの作成

  1. P4Vを起動していない場合は起動し、サーバーにログイン

  2. 画面左の "Depot"もしくは"Workspace"をクリックしてタブを表示し、"(no workspace selected)" をクリックして表示されるプルダウンメニューから "New Workspace..." をクリック

"Depot Tree"タブがどこにあるかわからない場合
  • "View > Depot Tree"をクリック

"Workspaces"タブから行う場合
  • "View > Workspaces" で "Workspaces"タブを表示

  • "Workspaces"タブの中で右クリックし、"New Workspace..."をクリック

  1. ポップアップウィンドウが開くので、以下の通り設定
  • Workspace name:
    • 任意のWorkspace名を入力
  • Workspace root:
    • ローカルの作業フォルダを選択
  • Workspace Mappings:
  • 一番右のハンバーガーメニューみたいなアイコンをクリックしてマニュアル入力に切り替え
  • 既に入力されている内容を削除し、//depot/... //任意のWorkspace名/...を入力
  1. "OK"をクリック

  2. 既にリソースが存在するディレクトリを "Workspace root"に選択したため、警告が表示されるが "No" をクリック

  1. サーバー側に追加するリソースを選択するよう促される[2]が、"Cancel"をクリックしてWizardを終了

  1. Workspaceをクリックするとファイルが見えるようになる

UE5セットアップ手順

UE5プロジェクトから接続・ソースコントロール有効化

  1. Workspaceにした任意のフォルダにあるUE5プロジェクトを起動

  2. レベルエディタの右下にある "Source Control > Connect to Source Control..."をクリック

  1. ポップアップウィンドウが開くので、以下の通りに設定し、"Accept Settings"をクリック
    • Provider
      • Perforce
    • P4 Config
      • 無効(チェックしない)[3]
    • Server
      • <サーバー管理者から共有してもらったサーバーアドレス情報>
    • User Name
      • <サーバー管理者から共有してもらったユーザ名>
    • Workspace / Available Workspaces
      • "Available Workspaces"をクリックすると作成したWorkspaceが表示され、選択すると自動入力される

  1. レベルエディタの右下の "Source Control"の左が緑のマークになっていればOK

エディタの環境設定

  1. "Edit > Editor Preferences"でエディタの環境設定を開く

  2. "General > Loading & Saving > Source Control"にある、以下の設定を運用に応じて有効化

    • Automatically Checkout on Asset Modification
    • Prompt for Checkout on Asset Modification
    • Add New Files when Modified

脚注
  1. サーバー管理者はこのIPアドレスをサーバーのFWの通信許可リストに追加する ↩︎

  2. 恐らくそのサーバで初めてWorkspaceを作成する場合のみ ↩︎

  3. チェックして有効化すると以降の項目がグレーアウトされ、恐らくP4Vの環境設定をもとに自動入力される。設定はP4Vを起動して "Connection > Environment Settings..." から "Use current connection for encironment settings"を外して表示されるもの。私の場合、Workspace名が入っていなかったのだが、その場合はクライアント端末のホスト名になるようで、UE5エディタの "Workspace"の欄は端末ホスト名が自動で入力された。特に使用する必要がないし、場合によっては事故のもとになりそうなので無効とする ↩︎

Discussion