[UE5] Perforceサーバー構築後、メンバーにP4VとUE5をセットアップしてもらう手順
用語
Perforce
- バージョン管理プロダクト群。バイナリファイルの扱いが得意とのこと
- 各機能ごとにHelix~に分かれるが、慣習的に旧名のPerforceと呼ばれてるっぽい
Helix Visual Client
- 通称P4V
- 開発者が自端末からP4Dの機能(バージョン管理等)を利用するのに使う
「メンバー」から「サーバー管理者」に共有しておく情報
- メンバーの作業環境のパブリックIPアドレス
- アクセス情報【使用中のIPアドレス確認】 や 確認くん で確認できるIP[1]
「サーバー管理者」から「メンバー」に共有しておく情報
- P4PORT情報
-
ssl:<パブリックIP>:<ポート番号>
の形式 - 例:
ssl:203.0.113.1:1666
-
- Perforce個人ユーザー名
P4Vセットアップ手順
パッケージをダウンロード
- Helix Visual Client(P4V) インストーラー
- P4Merge, P4Admin, P4コマンドラインツール同梱
Helix Visual Client(P4V)インストール
- ダウンロードした"p4vinst64.exe"を管理者として実行
- インストールオプションを選択。"Helix Visual Client (P4V)", "Merge and Diff Tool (P4Merge)", "Command-Line Client (P4)"を選択。次へ
- サーバはサーバー管理者から共有してもらったサーバーアドレス情報を入れる。ユーザ名も同様に共有してもらったものを入れる。テキスト編集アプリケーションは好みのものがあれば選択。次へ
- インストールをクリック
- 完了画面が表示されたら、終了をクリックして閉じる
- 日本語化は今回はしません。
P4Vを起動してサーバーに接続してみる
インストールするとスタートメニューから起動できるようになります
- 起動すると接続設定画面が開く。P4Vインストール時に指定したサーバーアドレスとユーザーが入力されている。OKをクリック
- 文字エンコードを聞かれるので既定の"Shift-JIS"ではなく"UTF-8"に。チェックボックスにチェックを入れてすべての接続に設定を適用
Workspaceの作成
-
P4Vを起動していない場合は起動し、サーバーにログイン
-
画面左の "Depot"もしくは"Workspace"をクリックしてタブを表示し、"(no workspace selected)" をクリックして表示されるプルダウンメニューから "New Workspace..." をクリック
"Depot Tree"タブがどこにあるかわからない場合
- "View > Depot Tree"をクリック
"Workspaces"タブから行う場合
- "View > Workspaces" で "Workspaces"タブを表示
- "Workspaces"タブの中で右クリックし、"New Workspace..."をクリック
- ポップアップウィンドウが開くので、以下の通り設定
- Workspace name:
- 任意のWorkspace名を入力
- Workspace root:
- ローカルの作業フォルダを選択
- Workspace Mappings:
- 一番右のハンバーガーメニューみたいなアイコンをクリックしてマニュアル入力に切り替え
- 既に入力されている内容を削除し、
//depot/... //任意のWorkspace名/...
を入力
-
"OK"をクリック
-
既にリソースが存在するディレクトリを "Workspace root"に選択したため、警告が表示されるが "No" をクリック
- サーバー側に追加するリソースを選択するよう促される[2]が、"Cancel"をクリックしてWizardを終了
- Workspaceをクリックするとファイルが見えるようになる
UE5セットアップ手順
UE5プロジェクトから接続・ソースコントロール有効化
-
Workspaceにした任意のフォルダにあるUE5プロジェクトを起動
-
レベルエディタの右下にある "Source Control > Connect to Source Control..."をクリック
- ポップアップウィンドウが開くので、以下の通りに設定し、"Accept Settings"をクリック
- Provider
- Perforce
- P4 Config
- 無効(チェックしない)[3]
- Server
- <サーバー管理者から共有してもらったサーバーアドレス情報>
- User Name
- <サーバー管理者から共有してもらったユーザ名>
- Workspace / Available Workspaces
- "Available Workspaces"をクリックすると作成したWorkspaceが表示され、選択すると自動入力される
- Provider
- レベルエディタの右下の "Source Control"の左が緑のマークになっていればOK
エディタの環境設定
-
"Edit > Editor Preferences"でエディタの環境設定を開く
-
"General > Loading & Saving > Source Control"にある、以下の設定を運用に応じて有効化
- Automatically Checkout on Asset Modification
- Prompt for Checkout on Asset Modification
- Add New Files when Modified
-
サーバー管理者はこのIPアドレスをサーバーのFWの通信許可リストに追加する ↩︎
-
恐らくそのサーバで初めてWorkspaceを作成する場合のみ ↩︎
-
チェックして有効化すると以降の項目がグレーアウトされ、恐らくP4Vの環境設定をもとに自動入力される。設定はP4Vを起動して "Connection > Environment Settings..." から "Use current connection for encironment settings"を外して表示されるもの。私の場合、Workspace名が入っていなかったのだが、その場合はクライアント端末のホスト名になるようで、UE5エディタの "Workspace"の欄は端末ホスト名が自動で入力された。特に使用する必要がないし、場合によっては事故のもとになりそうなので無効とする ↩︎
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