Windows 10 の WSL インストールで「Windows Insider 用の簡略化されたインストール」を使ってみた
追記: Windows 11 環境の手順はこちら。
事前にプレビュービルドを入れておく必要があるが、インストール中の待ち時間や再起動を除けば一瞬で nginx の起動や Docker の連携までできるようになった。
簡略化されたインストール コマンド wsl --install を使用するには、Windows Insider Program に参加し、Windows 10 のプレビュー ビルド(OS ビルド 20262 以降) をインストールする必要がありますが、手動インストールの手順に従う必要がなくなります。
インストール
コマンドプロンプトを管理者権限で実行して以下のコマンドを打つと WSL2 (Ubuntu 20.04) がインストールされる。
wsl --install
途中で再起動を求められる。
再起動後にコマンドプロンプト上で「Ubuntuをインストール中」みたいな表示が出るのでエンターを押す。(放っておけば進むのかと思ったけれども入力が必要らしい)
ユーザー名やらパスワードの設定を求められるので入力して終了。
Terminal のセットアップ
Microsoft Store から Windows Terminal をインストールして起動。
GUI で設定
昔は JSON を書く必要があった気がするが、いつの間にかGUIでの設定に対応していた。
Ctrl + ,
かタスクバーから設定画面を出す。
Startup の設定
Default Profile が Command Prompt
になっているので Ubuntu
に変更する。
Ubuntu Profile の設定
設定画面の左メニューから Ubuntu
を選択。
Ubuntu General でホームの変更
Ubuntu > General が表示されている状態になる。
デフォルトだと Starging Directory がWindowsの方のホームになっているので
\\wsl.localhost\Ubuntu\home\johndoe
とかのUbuntu側のホームに変更する。
Ubuntu Appearance で表示設定
Ubuntu > Appearance を開く。
好みに応じて Color Scheme を Solarized Dark
、Font face を Consolas
などに変える。
Terminal の再起動
上記設定を反映させるために一度 Terminal を終了して起動し直す。
nginx を動かしてみる
sudo apt update
sudo apt install nginx
で nginx をインストール。
sudo vi /var/www/html/index.html
で適当なHTMLを用意して sudo nginx
する。
Windows のブラウザで http://localhost/
を開けばHTMLが表示される。
今後は Ubuntu 上の nginx は必要ないので sudo apt remove nginx
で削除。
Docker コマンドを Ubuntu 側で打てるようにする
Docker Desktop for Windows をインストール。
インストール時に Install required Windows Components for WSL2
にチェックが入っていることを確認してインストール。
最初のチュートリアルはそのままやってしまうと Windows のコマンドプロンプトで実行されてしまうのでスキップ。
設定
Settings > Resources > WSL INTEGRATION から Enable integration with additional distros: の Ubuntu
を有効化して再起動。
Getting Started
Terminal を立ち上げて、 docker run -dp 80:80 docker/getting-started
と打って http://localhost/
を開くと Getting Started が表示される。
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