Jira Work Management で 新しくできること いまひとつなところ
個人的にすごく気になっていた Jira Work Management (以下JWM)。
Atlassian Team 2021 での発表と同時にβ版が使えるようになっていたので、ぽちぽち触ってみました。
Jira Work Management とは?
Jira Core の後継として登場した商品。
Jira Core は Jira Software の廉価版のような扱いだったが、 JWM はビジネスチームに適した形に作り直されている。
Subscriptionsのほうはどうなっているか見にいったら、Jira Core がそのまま JWM になってました。
どんなことができるの?
プロジェクトテンプレート
以前からあったものも多いが、JWM のプロジェクトテンプレートが23個ある。
今回は 個人タスク プランナー
のテンプレートを使ってみました。
いくつかのテンプレート構成の説明が公式ドキュメントに載っているので、気にある方は見てみましょう。
View の切り替え
今回のイチオシ。
近年は Asana や Notion でもできていて、少し前に Trello の有償版でもできるようになった流行りの機能。
Issue の情報を以下の4つの見せ方で表示されることができます。
どの View でも Issue の作成は可能。
- List
- Calendar
- Timeline
- Boards
以前からあった Issue Explorer? も もちろんあってそちらも利用できます。
List
Excelみたいにリスト項目をそのまま編集できて便利!
Issue Type はデフォルトで Task になりました。
スキーマは指定している既定の Issue Type が使用されるようです。
Calendar
Issue の期限がカレンダー上で表示されている。
ちょっと残念なのは、D&D で Issue を移動できない点。
せっかくのカレンダービューなのだからできてもいいと思うのだが。
Timeline
タスクの開始日と終了日を気軽に設定・変更が可能。
週・月・四半期で表示させる粒度を変更できる。
ちょっと残念なのは、この画面で進捗率や担当者を変更できない点。
Estimate(見積) や Time traking(時間管理) の状態も表示されないので、ガントチャートというよりもロードマップとしての利用となるかと。
Boards
いつものJiraのボード。カンバンとして気軽に使えます。
Jira Software のボードとはちょっと違うので注意。
Software にあるボート設定やグループ分けはありません。
自動化はできるのに自動化アイコンが消えてしまっている。ここはUI改善してほしい。
Form で Issue を登録
Asana にはあってすごく羨ましかった Issue 登録フォーム。
フォームに表示したいフィールドの設定とフィールド名の変更ができます。
プレビューでどのように表示されるかの確認ができます。
Jira の Issue 作成画面がごちゃごちゃしてても、このフォーム使えば必要最低限にできるので便利!
ただ、やっぱり残念な点もあります。
- 1プロジェクトに1フォームしか作れない
- フォームにデフォルト文言を入れられない
- Issue Type を設定できない
この3つさえできればもっと利用の幅が広がるんだけど、今の状態だと Issue を比較的作りやすい画面というだけなので、もったいないという印象。
プロジェクトの構造
New Jira ではなく Classic Jira をベースに作られています。
SoftwareプロジェクトではなくBusinessプロジェクトとして作られているので、Classic Jiraなのでしょう。
余談ですが、最近 New Jira は team-managed project、Classic Jira は company-managed project と呼ばれるようになったようです。どちらも育てていくつもりのようで、全部 New Jira にしていく訳じゃなかったんですね。
JWM の機能がSoftwareプロジェクトにも適用されればよかったんですが、それはアップグレードを待つしなかいですかね。マイルストーンに出てくればいいんですが。
総評
パッとしなかった Jira Core の Businessプロジェクトが拡張されて、いろんなシーンに適用できるようになったのがすごくいいですね。ビジネスチームが Jira を使うときのハードルがかなり下がったと思います。
ただ Jira Software の Softwareプロジェクトをメインに使っている人にとっては、JWM に欲しい機能はあるけどもの足りないという状態になります。ここは今後のアップグレードに期待しましょう。
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