GCP(GCE)のVMインスタンス無料枠を使う

無料枠についての引用
2023年12月現在、以下の設定であれば無料枠の範囲に収まるとのこと。
【マシンの構成】e2-micro VM インスタンス
【リージョン】
-オレゴン: us-west1
-アイオワ: us-central1
-サウスカロライナ: us-east1
※日本からの距離はオレゴンが最も近いのでこちらが選択されることが多い。
【ディスク上限】30 GB-月の標準永続ディスク
【インスタンス稼働の上限】無料枠の e2-micro インスタンスの上限は、インスタンス数ではなく時間に基づきます。当月内の合計時間数と同等の時間数を使い切るまで、毎月のすべての e2-micro インスタンスの使用は無料になります。使用量は、サポートされているリージョンすべての合計が集計されます。

インスタンス作成時の設定
リージョン設定
無料で使えるリージョンのうち日本からの距離が近いオレゴンを選択。
マシン構成
汎用 - > E2 -> e2-micro を選択
可用性ポリシー -> VMプロビジョニングモデル
標準を選択。
ブートディスク
Linux系はDebian、CentOS、Ubuntuなど、WindowsServerなどメジャーどころは選択できるが、個人的な好みでDebianを選択。
容量は10GB→30GBまで引き上げ。
ここまでで月間の予測は$7.31となる。

非プリエンティブルなインスタンスとは
GCPの無料枠の要件には
1 つの非プリエンプティブル e2-micro VM インスタンス(1 か月あたり)。次の米国リージョンのいずれかで利用できます。
と記載がある。
プリエンティブルというのは「GoogleCloudの物理サーバーにある余剰の容量を割り当てることで通常のインスタンスよりも低コストで利用できる状態」を指している。
この設定を行うのが可用性ポリシー -> VMプロビジョニングモデル
の項目らしく、ここでスポットを選択してしまうと冒頭に引用した無料枠の要件から外れるとのこと。
参考

インスタンス稼働の上限
無料枠の e2-micro インスタンスの上限は、インスタンス数ではなく時間に基づきます。当月内の合計時間数と同等の時間数を使い切るまで、毎月のすべての e2-micro インスタンスの使用は無料になります。使用量は、サポートされているリージョンすべての合計が集計されます。
GCPの無料枠の上限については上記のように記載がある。
ちょっと分かりづらいが、
当月内の合計時間数と同等 => 24時間 * その月の日数
を意味し、例えば11月は30日なので24時間 * 30日分 = 720時間分が無料枠の上限ということになると思われる。
この720時間分は同一課金請求アカウント内の全VMインスタンスの稼働合計時間を指すと思われるので、2インスタンスの稼働ではそれぞれ360時間、3インスタンスの稼働では240時間分が無料枠の上限になると思われる。