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Azure App Service のサポート範囲には注意しよう

2021/08/11に公開約1,500字

Azure App Service におけるサポート範囲について、エンタープライズな本番環境で使う場合は注意しておいた方が良いことの教訓を得たので記事化しておきます。


App Service では、Java の実行環境として Tomcat が提供されています。

Tomcat アプリケーションを Azure App Service 上の Tomcat に 移行する

Tomcat を Managed Service として利用できる。管理面も楽になる。便利ですね!

ここで、「PaaS だから、ミドルウェア (Tomcat) もベンダ (Microsoft) がきちんとサポートしてくれるんだな!」と考えてしまうと、要注意です。

実際、バージョン "管理" などの部分はまぁその通りなのですが、"トラブルシュート" 時はその限りではありません。

それは、Tomcat はオープンソースソフトウェアであり、それに対して Microsoft社としては下記のポリシーで対応しているためです。

Azure サポート プランに関する FAQ

私は、Azure 上で外部のソフトウェアを実行したり、オープンソースのソフトウェアを使用して作成したカスタム アプリケーションを実行したりしています。サポート プランの対象に含まれますか?

Microsoft は、Linux、Oracle、SAP、IBM など、Microsoft 以外のテクノロジを Azure で実行する機能を提供しています。Azure サポート プランを通じてサポート対象となるすべてのシナリオに関して、Microsoft はアプリケーションと Azure 間の問題を特定するのを支援します。
Microsoft は、問題の原因が Azure のサービスまたはプラットフォームにあると判断された場合には技術サポートを提供し、その他すべてのシナリオでは商業的に合理的なサポートを提供します。お客様の問題が解決しない場合は、外部ソフトウェアで提供されている他のサポート チャネルをご紹介することがあります。

つまり、あくまで Azure 側の問題であるかどうかをまず切り分ける。それで Azure 側の問題でなかったら「商業的に合理的なサポート」までを提供しますよ、ということ。

実際、問題発生時も Microsoft社サポートのスタンスとしては「catalina.log などはお客様の資産であるため、サポートから直接参照はできない」「お客様側でログを解析して被疑個所を切り分けていただく」といった動き方が原則となるようです。

管理は任せられるが、トラブルシュートまでお願い (丸投げ) することはできない ということは、きちんと承知の上で使っていく必要があります。Tomcat わかる人は体制に必須かなと。

トラブルシュート時のサポート体制まで期待しているシステムがあったら、ここは要注意ポイントになってくると思います。

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