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IT読書録「おバカな答えもAIしてる」
おバカな答えもAIしてる(Your Look Like A Thing and I Love You)
基本情報
著者: ジャネル・シェイン
訳者: 千葉敏夫
概要
サブタイトルが「人工知能はどうやって学習しているのか」であり、タイトルが茶化した感じになっているものの、AIの学習による成果の試行錯誤や、意外な結果を紹介してくれる本。
読み物として面白かった。
印象に残った章
- Chapter 6 : AIはハッキングが得意
シミュレーション環境の不備や、学習環境の特殊な条件を突いて、AIは我々の予想外の学習をしたり、結果を提示したりする、とのこと。
著者の集めた事例はどれも面白かったです。
例えば、空母上にそっと飛行機を着陸させようと訓練されていたAIが、ものすごい勢いで着陸することでメモリがオーバーフローし、衝撃がゼロになることを発見したという。
「ハッキング」と言っているのは、こうした「穴」を利用するようなところを指している。
小見出しにあった「だってダメっていわれなかったもん」が状況をよく表しているように思った。
とはいえ、これについてはソフトウェアの試験とかで感謝される類の能力でもあるんですよね。活躍の場が結構ありそう。
感想
紹介しすぎてもネタバレになるタイプの本だと思いました。実験や試行錯誤を本書のようにユーモアをもって語る、記述するにはどんなポイントがあるんだろうなと思いました。「だってダメっていわれなかったもん」って小見出しとして思いつくもんなのかな。
Discussion