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ITに活かしたい読書録 「ポストEVの競争軸 デジタルビークルの知られざる正体」
基本情報
著者: 鶴原 吉郎
発行: 日経BP
概要
EVの次のキーワードは「デジタルビークル」。コネクテッドな車がIT技術とAIの力を借りてユーザ体験を進化させていく、といった感じの内容でした。御多分に漏れず日本メーカーは中国メーカーの後塵を拝している状況であり、AIエージェントとの対話によるユーザ体験を提供しようとしているトヨタや、今まで以上に高性能なチップを積み込もうとしているホンダなど各社の運命は?という流れでした。
中国の新興メーカー車が売れているのは、あるいみで「モダンでかっこいいから」という感じのことがかかれていて、なるほどと思いました。
わたしも初めてテスラ社を見たときは、ボタンが全くなくタッチパッドだけを備える車内空間に魅力を感じたので、「ほしい」という気持ちを掻き立てる何かがSDVにはあるんだなと思いました。
メーカーによる競争ポイントはどこか、なぜテスラや中国の新興メーカーが席巻しているのかの解説がほかの新聞記事や雑誌記事、本などに比べて分かりやすかったです。斜め読みでも情報をとりやすい本なのでおすすめ。
ポイントのような感想
一つの観点として、「デザインも今後の競争ポイントになる」という話がありました。話が飛びますが、少し前にでた週刊ダイヤモンド2025/1/11・18号で「日本のゲーム」が特集されていました。その中に、ゲーム機(ハード)の売れ行きが「外見のデザインや印象で決まる」といった趣旨の説が紹介されています。
ハードを買う上ではどんなソフトが動くのかは必ずしも効いてこないということでしょうか。デザイン重視の車メーカーの今後が気になりました。
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