🎉

3年放置していたRaspberry Pi を再セットアップ

2024/06/16に公開

はじめに

勉強するぞ!と意気込んで、早3年。我が家には電源は入っているものの全くメンテもされず、3年放置しているRaspberry Piがあります。最近LinuCの学習を開始し、コマンド等を試せる環境が欲しく放置されているRaspberry Pi をセットアップしました。サクッと終わるかと思いきや、結構苦労したので、備忘録として残しておきます。

セットアップ方針

今のざっくりとした対象機器は下記となります。(ホスト名に4が付いているものは、Raspberry Pi 4)

ホスト名 用途 状態 備考
rasp41 Zabbixサーバ 稼働中 今回はスキップ(v5.0なのでv7.0にしたい)
rasp42 不明 ssh可 セットアップ
rasp43 不明 pingNG セットアップ
rasp44 DBサーバ pingNG スキップ(使ってたかも。慎重に)

何に使ってるかわからないrasp42とrasp43の2台を対象にやります。

状態確認

生きているrasp42から状態を確認。

pi@rasp42:~ $ uname -a
Linux rasp42 5.10.103-v7l+ #1529 SMP Tue Mar 8 12:24:00 GMT 2022 armv7l GNU/Linux
pi@rasp42:~ $ lsb_release -a
No LSB modules are available.
Distributor ID:	Raspbian
Description:	Raspbian GNU/Linux 11 (bullseye)
Release:	11
Codename:	bullseye

Raspberry Pi OSを使っていた。自宅の他サーバもふくめて1つのバージョンに揃えたいため、セットアップ時のOSはUbuntu24にする。

セットアップ

ホコリを飛ばす

ノーメンテなので、ホコリだらけ。スプレーを使い、外で軽くホコリを飛ばす。

SDカード書き込み

Raspberry Pi Imager を使って書き込み。
GUIで直感的にでき、オプションでセットアップ可能。
Ubuntuが立ち上がったときに、物理接続しなくてもいいように下記の通り詳細設定をしておく。
「Services」のSSHの有効化も実施。

ネットワーク周りの設定

自宅ではMACアドレスごとに特定のIPが割り振られるように設定している。ただし、Ubuntu24ではDHCPクライアント時にデフォルトではMACアドレスで飛ばしてこないので、適当なプールから払い出される。

DHCPの状況を確認して、IPを特定する。
ルータからIPを確認(RTX830)

# show status dhcp summary 
DHCPスコープ番号: 1
 12:    192.168.100.21:  rasp43

sshログインを実施し、パッケージのアップデート。

apt update -y && apt upgrade -y

DHCPの認証方法をMACアドレスに変更する。
(WiFiの未設定。物理ポートの場合は新規ファイルを作る必要あり)

vim /etc/netplan/50-cloud-init.yaml 

dhcp4: trueの下に、dhcp-identifier: macを追加。

~ 
            dhcp4: true
            dhcp-identifier: mac
~

▼ 参考
https://blog.magnolia.tech/entry/2023/01/17/005140

netplanを適用。IP変わるので、リモートセッションは不可。以降想定されるIPでログイン。

netplan apply

MacOSにて、/etc/hostsの設定

sshログインを楽にするために、/etc/hostsに下記を記載しておく。

sudo /etc/hosts

下記を追記。

192.168.100.xxx rasp43

以降は下記でログイン可能。

ssh rasp43

Zabbix Agentの導入

Zabbix Agentを入れて、監視できるようにする。(Zabbixサーバがあるの前提)
機器が落ちた時は最低限これで検知はできる。

下記の公式手順をそのまま実行
https://www.zabbix.com/download?zabbix=7.0&os_distribution=ubuntu_arm64&os_version=24.04&components=agent_2&db=&ws=

Zabbix Agentの設定変更

vim /etc/zabbix/zabbix_agent2.conf

変更箇所

Server=SERVER_IP
ServerActive=SERVER_IP
Hostname=rasp43

プロセスリスタート

まとめと今後

すぐに使えるようになりました。色々試しておかしくなったら、この手順で作り直していく方針です。
コンテナ技術についてはほとんど理解できていないのですが、ホストOSは触らずコンテナを立てて潰してをできればもっと楽にできそうなので、将来的には目指していきたい。

まずは、当初の目的のLinuC学習用として利用し、Level1を取ること!

Discussion